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中学受験 入塾までにつけたい算数の力

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公開: 最終更新日:2023年11月05日

お子さんに中学受験をさせようと考えたとき、多くのご家庭が塾に通わせる事を検討されるのではないかと思います。
そして実際にお子さんを塾に通わ始めるのが4年生になる年の2月、というご家庭が多いのではないかと思います。

そして大手進学塾にお子さんを通わせようという場合、まずは入塾テストをクリアする必要があります。

そこで今回は、中学受験を目指す場合、入塾までにつけたい算数の力について考えてみたいと思います。

 入塾テストに向けての教材と勉強法

中学受験j塾の入塾テストは、学校の勉強とは全く違います。
もちろん算数は算数なのですが、求められる計算力や思考力が大きく違うのです。
学校のテストがいつも100点のお子さんでも、安心することはできません。
学校では習わない問題もたくさん出題されます。

入塾テストを受ける場合は、それなりの学習をしておく事が必ず必要ということです。

市販されている問題集などを購入し、入塾テストの準備をしていきましょう。

といっても「中学受験塾の入塾対策用」の問題集が数多く出版されているわけではありません。
ある程度、ご家庭が主体的に教材を選ぶことが必要になりますね。

スタートダッシュ算数

これは中学受験情報局の主任相談員であり「塾ソムリエ」でもある西村則康先生の著書「中学受験 入塾テストで上位クラスに入るスタートダッシュ[算数]」(青春出版)です。

こちらは、市販教材では「唯一」ともいえる、中学受験塾の入塾テスト(特にサピックスといった難度の高い塾)の対策専用の問題集です。

予想問題もついているので「中学受験塾の入塾テストではどのような問題が出されるのか」を知り、練習するのにもってこいの教材です。

自由自在算数

受験勉強のスタートとして、新4年生(学校では3年の2月スタート)の入塾テストを受けるお子さんが多いと思いますが、先述したように入塾テストには学校の勉強よりもかなり何度の高い問題が出ます。
また求められる算数の計算力に関しては「1学年上」くらいの実力が求められます。

その学力をつけるのに役立つのが、「自由自在3・4年生」(受験研究社)」です。
中学受験を視野に入れた参考書/問題集であるため、学校では深く習わない種類の問題、考え方などが収録されています。

このような教材を用いて基礎学力をつけておく事はもちろんですが、入塾テストの準備期間に計算のスピードや、問題文を読むスピード、正確さ養う練習をしておくのも大切なことです。

入塾テストとクラス分け

大手塾の入塾テストを受けると、入塾できるかどうかがわかるのはもちろん、その結果によって入塾した場合のクラスが示されます。
その塾の塾生の中で、お子さんが入塾時にどのくらいの位置にいるかがわかるわけです。
クラスによって学習内容や進むスピードも異なるので、御三家など難易度が高い学校を目指す場合は入塾テスト対策から上位クラスを意識した学習をしましょう。

「入塾してから少しずつ頑張ればいい」
とも言えるのですが、上位クラスと下位クラスの学習内容などを見ていけば、1クラス上げるだけでも相当努力しなくてはいけないことがわかると思います。

上位クラウも下位クラスも、カリキュラムだけをみると同じように進みます。
しかし、同じテキストを使って同じ階を勉強するにしても、上位クラスと下位クラスでは進む速さも違えば得問題のレベルも数も大きく違います。

下位クラスでは授業で解かなかった問題を上位クラスの子は解いているわけで、それが組分けテストに出たら当然下位クラスの子はできませんね。
つまり、下位クラスの授業を受けているとなかなか上記に上がることができない仕組みになっているのです。

ですから難関校を目指す場合は、できる限り上位クラスからのスタートを目指すことをオススメします。

入塾までにつけておきたい習慣

まずは入塾したての小学校4年生の時期は、塾のある毎日と家で学習する事に慣れさせる期間でもあります。
このスタート時にしっかり家庭学習の習慣ができたお子さんとそうでないお子さんで、その後の伸びに大きな違いが出てきます。

その意味で、入塾する前から学習習慣を作っておけば、入塾後に日課にしなくてはいけない塾の宿題や家庭学習への負担が減ります。

入塾テストの学習はもちろんですが、10分でも20分でもとにかく「毎日学習す机に向かうこと」を習慣を付ける事は大切です。

中でも3年生までにしっかり取り組んでおいてほしいのは、計算や漢字の1学年程度の先取り、ちょっとした文章題や図形などの基礎の部分です。
採捕の項目であげた問題集や参考書を使い、思考問題も取り組むといいでしょう。
最初からテキストを使った勉強ばかりだと、学ぶ事の楽しさを感じられず勉強嫌いになってしまう危険性もありますから、パズルやブロックなど、遊びから学びに繋がるものもとり入れてみてはいかがでしょうか。

机の上での学習だけが勉強ではありません。
特に入塾前、幼児期や低学年の時期は、お母さんのお手伝いやお買い物、お出かけなど、日常の生活の中にも学びは沢山あります。

中学受験は長い道のりです。
より良いスタートを切れるよう、しっかり準備していきましょう。

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