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中学受験 転塾を考えるきっかけとなる3つのポイントとは

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公開: 最終更新日:2021年11月04日

今回の動画では、お子さんの転塾を検討するきっかけとなる、3つのポイントについてお話ししています。
転塾というのはお子さんにとっても、ご家庭にとっても大きな決断が必要になることです。
もちろん今の塾に通わせながら解決できることもありますが、究極の方法として「環境を変える」というのも1つの手です。

ぜひ動画を参考に、転塾について考えてみていただければと思います。

成績、クラスが長い間低迷している

お子さんの転塾を考えるきっかけとなるケースとして、長期間成績、クラスが低迷している ということがあります。
成績が低迷していても、いざ転塾となるとなかなか思い切ることができないものです。
その結果ずるずると時間がたってしまい、長い間最下位クラスに所属したままというお子さんも少なくありません。

こうなると塾に本来求めたい「高度な学習内容の理解」や「クラスアップ」は望みにくいと考えた方がいいでしょう。

また下位クラスでは、上位のクラスで習っている問題を教えてもらえないケースも多く、クラスを問わず同じ問題を解く組分けテストなどで、点が取れないのも仕方ない面もあります。
あまりに長期間成績やクラスの低迷が続くと、お子さんのモチベーションも上がらず、さらに成績の低下を招くという悪循環に陥りかねません。

少なくと3ヶ月から4ヶ月以上成績が上がらない(あるいは下がり続ける)といった場合は、転塾など環境の変化を含め、解決策を具体的に検討した方が良いでしょう。

その週のことに手一杯で他のことが全くできない

転塾を含め、環境の変化を具体的に検討するきっかけとなる状況の一つに、その週のことに手一杯で他のこと(復習)が全くできないということがあります。

これは非常に多いご相談でもあるのですが、成績アップを阻む大きなネックとなるものです。

今週の単元、そしてその内容が出題される次の週の「復習テスト」では何とか点が取れても、範囲のない実力テスト、組み分けテストなどで点が取れないのは、復習しないまま時間が経って、過去に習ったことを忘れてしまっているからです。
実力テストや組分けテストで結果を出すには、以前習ったことを思い出す(復習する)機会が必要ですが、その時間が取れないまま長期間過ごしてしまうと成績は低迷します。

もちろん、まずは今の環境のもとで状況を改善するよう試みると良いのですが、どうしてもうまくいかない(塾のカリキュラム進行のテンポについていけない)という場合は、転塾を検討することも一つの方法です。

子どもがイヤイヤ通っている

塾に限らずですが、習い事などでもお子さんが「イヤイヤ通っている」状態ではあまり身につきません。
親御さんから見て「イヤイヤ通っているな」ということが分かるようなら、思い切って転塾や転校(同じ塾の中で校舎を移ること)で環境を変えるのもいいかもしれません。

ただ転塾や転校を検討する前に、「イヤイヤ」の突き止めて解決しなければ、環境だけを変えても問題は解決しません。

塾通いや受験勉強そのものが「イヤイヤ」になっている原因として、塾と合わない、成績が低迷しているなど様々なことが考えられますが、中学受験そのものが「やらされていること」になっているケースも多いものです。

そもそも中学受験そのものに関して、お子さん本人の希望やモチベーションが高いケースもありますが、そうでないケースも実は多くあります。
ご家庭の意向で中学受験を決め、お子さんもそれに乗っかった、というケースですが、やはり子どもですから、辛い局面が続くと「やらされ感」が前面に出てくることはよくあります。

このような場合は、そもそもなぜ中学受験をするのか、受験をして私立や国立の中学校に行こうと思っていたのはどうしてなのか、親子できちんと話し合う必要があります。

勉強自体には「やらされ感」を漂わせていても、中学受験は辞めたくない、希望する中学校には行きたいというお子さん(このケースが多いと思います)の場合は、もう一度受験や塾通いの理由を親子で話し合えば、お子さんも納得するでしょう。
その上で、現状のやり方に改善点があるなら、その対策として転塾などを含めた方法を検討するのが良いと思います。

ぜひ動画を参考に、上記の三つのお悩みに当てはまることがあれば、転塾なども含めて具体的な解決方法を検討していただければと思います。

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