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中学受験 塾への送迎は必要?どれくらい大変?

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

中学受験を目指してお子さんを塾に通わせる場合、送り迎えが必要なこともありますね。
塾は週に2回・3回とありますから、その送り迎えを親御さんがするとなると大変です。

ここでは「塾への送迎」について考えてみたいと思います。

塾の送り迎えは大変

塾の送り迎えについてのあるアンケートでは、約6割のお母さんが大変だと感じているという結果が出ています。(Benesse教育情報サイト「送り迎えをしている60%以上の保護者が「たいへん」と感じています」より)

家事や仕事があるお母さん。
受験勉強をしているお子さんだけでなく、きょうだいやお父さんのこと、そして自分のこと、たくさんやることがあります。

学年が上がるにつれて、塾の日数や時間も増え、学習面以外でのフォローも増えていきます。
家事を中断したり、小さなきょうだいを寝かしつけてから動いたりと、時間をなんとかやりくりしながら、送り迎えをされているお母さんもたくさんいます。

送迎の時間を、お子さんとのコミュニケーションに使われていると良いのですが、どうしても帰宅してからの家事のことを考えると頭がいっぱいになる、という方もいらっしゃるでしょう。

塾選び

塾を選ぶ時、お子さんの学力や志望校、合格率などを見て決めることが多いと思いますが、通塾の時間などもしっかり見て決めたいですね。
時間だけでなく、駅から塾までの環境も気にしておきたいところです。

実際に通うことになったら利用する時間帯の、駅の様子も確認しておきましょう。
あまりに混雑がひどいと、親子で疲れ切ってしまいます。
また自動車で送り迎えをするなら、駐車スペースの確保なども問題になりますね。

4年生のうちは送り迎えをする親御さんが多いですが、高学年になってくると、1人で通塾する子も増えてきます。
その場合は、あらためて周辺環境のチェックが必要です。

いくら送迎するとはいえ、塾までの距離が遠すぎるのも、お子さんにとって通塾が辛くなる原因となります。

通塾にかかる時間、安全性は今や塾選びの重要な確認ポイントです。

大変な送り迎えを逆手に取る

「送り迎えは大変」という前提を逆手に取って、コミュニケーションの場にするという考え方もあります。
ある程度時間がかかるなら、授業からの帰りに授業の復習を済ませてしまうという手もあります。

別のコラムでも説明していますが、復習とは宿題をすることではありません。
テキストやノートを見ながら授業で習ったことを思い出し、再現することです。
もちろん一人でやってもいいのですが「今日はどんなことを習った?」「先生はどこが大事だって言ってた?」などの質問をしてあげることで、授業の様子や理解度を親が把握することもできます。

車での送迎なら、カーオーディオで「耳勉強」をしながら移動するのも効果的な方法です。
(これで社会が「大得意」になったお子さんが過去にいました)

送り迎えができない場合

共働きだったり仕事が忙しいお母さん(とは限らないのですが、お母さんの役割であることが多いようです)の場合、塾の送り迎えができない場合があります。

そんな時、もっとも気をつけておきたいのは、お子さんの安全ですね。

塾によっては駅まで職員の方の付き添いなど、お子さんが安全に移動できる環境が整っているところもあります。
塾選びの1つのポイントとして確認しておくといいですね。
一緒に近くまで帰るお友達がいると、なお良いでしょう。

また、お子さんには携帯電話はまだ早いと思われがちですが、お子さんと連絡を取れる手段を作りましょう。
GPS機能付きの携帯電話を持たせるご家庭も多くなりました。
警備会社などでも、子どもを守るGPSサービスが比較的に安価で出てきています。

どれだけしっかりしているお子さんでも、やはり子どもです。
安全については万全に考えてあげたいですね。
もしも何かあったらどうするかを、あらかじめ親子でシュミレーションしておくことも大切です。
「ここでもしも変な人がいたら、あのコンビニに逃げ込む」というふうに具体的にです。

通塾は長い期間になります。
無理なく、お子さんができるだけ安全に通塾できる方法を、しっかり考えてあげたいですね。

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