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講座案内に隠された秘密

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更新: 2017年05月09日 公開:

塾の講座紹介をよく読めば、塾がお子さんとご家庭に何を求めているかが見えてきます。
紹介フレーズに、塾からのどんなメッセージが隠されているのか、いくつか見てみましょう。

「受験勉強のスタートとなる学年です」と書かれていたら・・・
 ↓(その意味は)
この学年から抽象的な内容を扱い始めます。
国語については、挿絵のついていない本を無理なく読める程度の読解力が必要です。
算数においては、文章を読んで式や表に表せる力が必要になります。
お子さん任せにせず、塾から帰宅したら授業の理解度を確認してあげて下さい。
理解があやふやな場合は、具体的な説明をご家庭で補ってあげて下さい。

「予習は不要です」「宿題を通じた復習で学力の定着を図ります」と書かれていたら・・・
 ↓(その意味は)
授業内に講師が説明する内容を聞き取り、理解して、ノートに記録する力が必要です。
授業で解説することを前提にしているため、テキストに単元の詳しい解説はのせていません。
授業を休んだ場合はご家庭で対処が必要になりますので、その手立ては事前に考えておいて下さい。

「質問を受け付けますから安心です」と書かれていたら・・・
 ↓(その意味は)
質問がある場合はお子さんが講師のもとに来て下さい。
講師からお子さんに声をかけることはあまりありません。
質問受けは早いもの勝ちですから、人前で物おじせずに質問ができる積極性と行動力を身につけておいて下さい。
お子さんがおとなしい性格の場合は、お母さんが質問内容を手紙にまとめてお子さんに持たせるなどの工夫をなさって下さい。

「基本の理解をじっくりと進めます」と書かれていたら・・・
 ↓(その意味は)
知識を次々と与えるタイプの授業ではありません。
授業中には問題数をそれほどこなさないので、ノートをとるだけの受身の受講スタイルでは十分な成果は上がらないことに注意して下さい。
自分から授業に参加しようとする意欲を持つことが大切です。
また、学力を定着させるためには演習を重ねることが必要ですが、それはご家庭にお任せすることになります。
オプション講座を追加することで演習を補う場合は、基幹講座と連動したものを選択するようにして下さい。

「応用力を高めていきます」と書かれていたら・・・
 ↓(その意味は)
単元の基本知識は習得済みであることを前提に授業を進めます。
すでに習った分野の知識を授業内でもう一度指導しなおすことはありません。
せいぜい要点をさっと確認しなおす程度になります。
定着があやふやな知識があれば、事前に必ず復習しておいて下さい。

「良質の文章に取り組んでいきます」と書かれていたら・・・
 ↓(その意味は)
一般の中学生レベルの語彙力が求められます。
学年が上がるまでにできるだけ語彙を豊富にしておいて下さい。
漢字のルビや語注も中学生レベルを想定したものになっていますので、分からない語句がたくさん出てくるはずです。
語句の意味調べを素早く行う習慣を身につけておきましょう。
ある程度世の中のことを知っておくことも必要ですので、新聞やニュースに親子で触れて会話する習慣を持つことも大切です。

「クラス担任制をとっています。実際に授業を受け持っている講師がお子さんの担任につきますので安心です」と書かれていたら・・・
 ↓(その意味は)
授業の進行も生徒管理も、塾としては授業担当の講師に丸預けします。
授業担当の講師以外がチェックに入ることもほとんどありません。
実際問題として、一つのクラスに複数の講師を関わらせる余裕はありませんので、担当の講師とうまく折り合いをつけて塾での学習を進めてください。
もしどうしても講師との折り合いが悪い場合には、申し訳ありませんがクラスを変わっていただくことになります。ご理解ください。

「○○中、△△中、□□中をはじめとした名門中学校に進学しています」と書かれていたら・・・
 ↓(その意味は)
有名難関中の合格者が一人でも出れば、「有名難関中をはじめとした~」と使うのが塾広告のセオリー。
「この学校の名前があるのに、どうしてあの学校の名前がないのかしら?」と不自然に思う場合、それは、「この学校」に1人は合格できたけれども、「あの学校」に合格した子がいなかったのかもしれません。

どんなに熱心な塾にも限界はあります。

過大な期待を抱いていると、当てが外れて後で慌てることになるかもしれません。
通われている塾について理解を深めて、かしこいお付き合いをしていって下さいね。

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫主任相談員 辻 義夫
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