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学年別 9月から成績逆転する方法

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更新: 2017年05月23日 公開:

9月で偏差値に差があっても逆転合格は夢ではない

充実した夏休みを過ごし、着実に成績が伸びているお子さん、なかなか成果が出ない状態のお子さん、9月はさまざまな状態のお子さんがいます。
それぞれ状況は違っても、合格の喜びを目指してがんばっていると思います。

ここでは、なかなか努力が偏差値に繋がらないお子さんについてとりあげます。
各学年の9月から、成績をどのように上げていけばいいのかについてです。
結論からいえばいつの段階からでも成績を上げることは可能ですが、そうはいっても志望校とお子さんの偏差値が10から20離れている場合は、お子さんにとっても親御さんにとっても悩ましい事態ですね。

実際に成績を上げられるかどうかは、入試までの残り時間の使い方と学習状況によって決まります。
単に勉強量を増やすのではなく、お子さんの苦手単元などを知り、効率よく、無駄な勉強を減らすことも大切です。

なぜそうなるかの理解を深め「暗記型」から「思考型」へ

9月から成績アップの方法を学年別でみていきましょう。

4年生の場合

受験まで2年以上の時間があります。ほとんどの場合は成績アップが可能だといえるでしょう。
しかし、今出されている宿題を全部こなそうとするあまり、「暗記型」の勉強がクセになっていないかのチェックは必要です。
日々の勉強の中で、「覚える」という作業はとても大切なことです。公式を覚える、解き方を覚える、考え方を覚える・・・勉強とはこうした暗記の積み重ねともいえますが、これが勉強の大半を占めるようになってくると、「どうしてそう考えるのか」「なぜその解法を使うのがよいのか」といったことを考える機会がなくなり、考える力が育たないのです。考える習慣がつかないと、勉強が楽しくないですし、モチベーションも上がりません。

暗記や繰り返しに頼った学習には限界があります。高学年になったときに量と難度が上がった学習についていけないのです。特に難関校の入試問題などを解くとき必要になるのは、覚えていることよりも、考える力なのです。

そのような力をつけることが、遠回りのようですが、結果として成績を上げる近道になります。4年生のうちから「なぜ、そうなるのか」「今、何がわかっていて、これから何がわかればいいのか」を常に考えながら、「思考型」の学習をしていきましょう。

お母さん、お父さんができることは、家での復習や宿題演習のときに「どうしてその解き方になるのかな?」「その式になったのはどうして?」といった質問をしてあげることです。「わからないから教えて」とお子さんに頼んで、教えてもらうのも1つのよい方法です。誰かに教えるには、自分がしっかり理解していないとできません。意外な理解不足などに自分で気づくことができたりもします。

このように、しっかり考えながら学習していくことで、高学年になってから伸び悩んだり苦労することもありません。

5年生の場合

4年生に比べると、お子さんなりの「学習スタイル」が決まってきています。
思うように成績が伸びていないのならば、今までとは違う学習スタイルへのシフトチェンジも検討しましょう。

4年生と同様に「暗記型」に陥っていると考えられる場合は「思考型」に切り替えます。宿題に時間がかかっている割に結果が出ない場合、繰り返すことで「解き方を丸暗記する」という学習方法に陥っていることがほとんどだからです。

本人なりの学習スタイルが決まってきていますから、学年が上がれば上がるほど、その修正は困難です。家庭学習だけで打開が難しい場合は、塾の先生に協力を依頼するか、個別指導や家庭教師など専門の機関を利用することも検討しましょう。

4年生から5年生になって学習量が増えたのと同じように、6年生になるとさらに学習量は多く、難度も高くなります。それまでに学習スタイルを変えておくことが、5年生から受験までの1年数ヶ月で成績を大きく上げるポイントとなります。

今までの学習方法を捨てるのは勇気がいりますが、思い切って大改造すると、見違える結果が生まれてきます。

志望校に特化した対策で、偏差値のギャップを埋める

6年生の場合

6年生の秋以降、偏差値20を逆転できるのは、非常に限られた場合のみとなります。
塾の学習はもちろんのこと、個別や家庭教師も視野に入れて、志望校の過去問題に特化したカリキュラムに取り組みましょう。
スケジュール管理なども綿密に行ってください。

さらには併願校に通う可能性も考えて、積極的に、お子さんにあった併願校選びをし、将来を見据えてください。

6年生の夏前までは「わかりづらかった問題を家でじっくり復習すること」が正しい学習方法です。
しかし2学期に入ると、問題演習をして、その結果見えてきた課題を解決する(忘れていたことを覚え直し、解けなかった問題の解き方を習得する)ことが学習の中心になります。
塾で演習する問題も、より複雑に、入試問題に近くなっていきます。

問題を解き、その結果見つかった課題を着実に消化していくこと、それを入試までの日程で一単元でも多くできたお子さんが、合格に近づいていきます。
志望校の過去問は、塾で演習しない年度の問題も解くことが望ましいでしょう。
大きく傾向が変わっていないのなら、10年以上前の年度のものを演習しても構いません。

各学年とも、やるべきことをしっかり把握し、焦らず、着実にそれをこなしていくのが成績アップの秘訣といえるでしょう。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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