中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

【STEP2】応用問題もスラスラ解けるようになる理解型学習とは?

偏差値5を上げるための最初の3ステップ、第二弾。

本日は「応用問題も1人で解けるようになる理解型学習」についてお話します。

難関校受験には必須の勉強方法です。とはいっても、ご家庭でも簡単に取り組めるので、ぜひ参考しにして下さい。

本日の内容は受験の根幹に関わる部分ですので、昨日の記事より少し長め(10分程度)ですが、ぜひお付き合いください。

偏差値5を上げるための最初の3ステップ
【STEP2】6年の最後まで成績を伸ばす「理解型学習」

5年生後半以降8割の家庭で成績が伸び悩む事実
その原因は「暗記だより」の学習習慣

この短期集中講座の目的は、「最初の偏差値5UP」の他に、お父さん・お母さんに「6年生の最後まで、安定して成績を伸ばす方法」を知っていただくことも裏テーマにしています。

中学受験では「5年生後半から8割のご家庭で成績が伸びずに順位が固定されてしまう」ということが一時期話題となりました。これには議論の余地はありますが、5年後半以降成績がほとんど伸びないご家庭が大半になるのは事実です。

暗記に頼ってしまうのは、お子さんに落ち度があるわけではありません。

中学受験の学習内容は、学年が進むに連れ、学習量とともに難易度が上がっています。

1問あたりに使う時間が増えるのに、量はかさんで行く…その結果、

「何とか覚えないと…」」「頑張らないと…」という気持ちから、お子さんはとにかく、目の間にあることを覚えないといけないと、中身を理解するより、暗記することで乗り越えるようになってしまうのです。これは、どこのご家庭でも起きる現象です。

暗記学習の傾向が強くなっているかは、2つの視点で確認ができます。

今成績が伸び悩んでいるご家庭では、きっと下記のような傾向はありませんか?

① 「なぜそうなったのか?」「それはどういうことなのか?」自分の言葉で説明ができない

暗記学習に陥っているお子さんの特徴


② 「ていねいな学習/考える勉強」ができなくなっている

前述の①のような傾向が見られる原因は、普段の家での学習で「考える習慣」が不足していることが原因です。

最後まで問題文を読んでいるか? → 問題文を読み終わった後に、一呼吸考えている時間があるか? → いきなり式や答えを書き始めていないか?の3つをチェックしてみましょう。

特に注意するのは、類題の2問目・3問目です。(1問目はていねいに解くお子さんが多いです)

1問1問をていねいに思考しながら解けているか?を確認してみると、宿題を早く終わらせることを優先して、「思考する時間」がほとんどないことに気づくでしょう。

子どもの理解を伸ばす「理解型学習」の習慣づけが成績UPの鍵

では、この「思考する」時間を確保しながら、お子さんの理解を伸ばす。

「理解型学習」をどのように定着させるのか?についてお話します。

難しいことは全くありません。

たった2つのことに気をつけるだけで、お子さんの理解は急激に伸び始めます。

1. 授業後の確認ステップ

まずは、授業を終えて帰ってきたら、その日の内に授業内容を振り返る習慣をつけましょう。

質問は2つです。

「今日は何を勉強したの?」

「先生は、何が大事だって言ってた?」と聞いてください。

その際に、「お母さん/お父さんに教えて!」と興味を持っていることを伝えて上げることも大事です。

初めは上手く説明ができなくても構いません。続けることで、お子さん自身が「帰ったら教えてあげないと…」とポイントを探って積極的に授業を聞くようになります。これが理解型学習の第一歩です。

2. 3つの質問による「自問自答」の習慣づけ

お子さんが問題を解く際に、3つの質問をしてみましょう。

問題文を最後まで読むのを確かめた後…

これを習慣づけることで、お子さんは自分自身で問題を解くときに、この問いかけを自分で行えるようになります。これにより「1題ごとに、しっかり考えて解く」習慣がつき、理解が深まり、頭に定着していきます。

昨日紹介した、「もう少し頑張れば解けそうな問題に集中する」ことと組み合わせることで、お子さんの理解はどんどん加速していきますので、ぜひ実践してみてください。

この「理解型学習の習慣」を実行すると…

6年生の本番試験でも正答できるための「理解」を伸ばす方法です。ぜひ実践してみてください。

偏差値5を上げるための最初の3ステップ、第一弾。

本日は「勉強した分だけ、確実に成績を上げて行く方法」について紹介します。

今日お話することだけでも、1ヶ月で偏差値5UPすることは珍しくないので、ぜひ本日から実践していただければ嬉しいです。

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