【関東版】なぜ、6年GWに取り返しのつかない成績の差が生まれるのか?

こんにちは。
中学受験情報局 主任相談員の西村則康です。

新学年が始まり、すぐにゴールデンウィークがやってきます。
この時期になると、サピックスのGS特訓に参加すべきかどうかというご相談をたくさん受けるのは毎年恒例となっています。

また今年は、早稲田アカデミーにてGW選抜合宿が開催されないことが決定されており、こちらに関しても、不安を感じられているご家庭が多いようです。

関東圏の4大塾の中では、日能研を除き、サピックス・四谷・早稲田アカデミーで多くのお子さんがゴールデンウィークを機に、毎年成績不振に陥りやすい傾向があります。
(ただし日能研も同じ様な現象が7月〜8月にかけて起こります。)

そこで、GWを成績アップの機会に変えていくために、必要な情報をこの記事にまとめました。

毎年、6年生のGW明け〜夏休みに全体の3分の2近くのお子さんが、成績が伸び悩むというデータもあり、これから受験が本格化していく6年生には、知らなかったでは済まされない情報ですので、ぜひチェックしてください。

【記事目次】

1. サピックス・早稲アカ・四谷で、GWを機に成績が下がり始める2つの原因

1.1 【成績ダウンの原因1】最難関レベルの単元を扱うようになる

サピックスは、他塾よりカリキュラムの進捗が早く、いよいよ6年生の最後、最難関の単元を扱う時期に入ります。

近年では、早稲アカ・四谷もサピックスの進度に追いつこうと、同様にGW後から最も難しい単元を取り扱い始めています。

特に算数は最難関校の入学試験では必須項目の、立体図形・ニュートン算などの問題が取り扱われるようになるのですが、これらの単元では、過去の知識がしっかりと記憶でき、理解できていない状態では、手も足も出ないというのが正直なところです。

これまでの知識を全て使って問題を解く必要があるので、最上位クラスで、余裕を持って学習が回せているお子さんを除いては、最難関単元では基礎問題を理解するのがやっとです。

もちろん、塾も夏休みなどを利用して、フォローしてくれるのですが、「できない」という思いだけが強くなり、勉強のモチベーションが下がってしまう。

これまで成績が安定していたお子さんでさえ、学習サイクルが崩れてしまうため、注意が必要です。

1.2 【成績ダウンの原因2】テストや問題の出題形式がガラリと変わる

上記に加え、中学受験に必要な知識の学習を一通り終えたことから、GW辺りから、サピックス・早稲アカ・四谷では、問題の出題傾向が「本番入試をより意識したもの」に変わり始めます。

より深い「理解」を求める問題が扱われるようになります。
受験最終盤6年生の9月〜11月にかけて扱われるような問題が、GW明け〜夏休みにかけて取り扱われるようになるのです。

このようなカリキュラム構成は、「既に成績が安定しているお子さん」を前提に作られているため、最上位クラスで順調に成績を伸ばしているお子さん以外は、問題が急に難しくなることから、一気に自信をなくしてしまい、学習サイクルが崩れてしまうのです。

ここまでを簡単にまとめますと...

6年GWから成績が下がり始める原因とは?

1. 中学受験のなかでも最難関の単元の学習を始めるため、自信がなくなりやすい
2. 塾の出題傾向が、本番の受験を意識した「理解」を問う問題に変わる

2. GWを成績UPの機会に変えるために、やるべき3つのこと

それでは、GWを成績UPの機会に変えていくにはどうすればよいのでしょうか。

今のうちから、何とかして最難関の単元を解けるようになり、入試本番の試験問題に慣れる準備をすればよい...

というわけでは、もちろんありません。

理解が伴っていない状態での、無理な詰込学習は、これまでもお伝えしてきた通り、逆効果です。

サピックス・早稲アカ・四谷において、GWを成績アップの機会に変えるには、下記の3つを意識するとよいでしょう。

GWを成績UPの機会に変えるために、やるべき3つのこと

1. 最難関単元/入試に合わせた問題は、今は、基礎だけ解ければ良いとお子さんに伝える
2. 春期講習/新学年で苦手・理解が浅い単元をピックアップする
3. GWを含め、夏休みまでに余裕を持って②を復習する

という3つのことを意識してください。

これは、もちろん、後回しにして諦めるというわけではありません。

夏休みまでに苦手な分野の「理解」を深め、しっかりとした理解を持って、夏休みの総復習を通して、中学受験に必要な知識の学習を完成させる。

夏休みの復習には、最難関単元の再度の取り扱いも含まれています。

そして、その完成された知識を持って、9月〜11月を通して、本番の入試問題の出題傾向に慣れていけばよいのです。

塾としては、
できる子は今の内から本番の試験に慣れるように進めていき、
今はまだできない子も、何が課題かを見直す機会として、

本番の入試に合わせた問題を導入しているのですが、毎年かえって自信をなくしてしまう子が続出するのがGW〜夏休みのため、本当に注意が必要なのです。

なので、現在最上位クラスにいて、十分学習が回っているというのであれば、上記の限りではありません。

ですが、全体の3分の2以上のお子さんは警戒が必要です。

3. 【結論】GWの特別特訓を受講するべきか?

3.1 サピックスのGS特訓

結論として、GWの特別特訓を受けるべきかというと、サピックスのGS特訓は、αクラスでしっかりと学習が回せていて、成績が安定していない場合は、無理に受講する必要はないと言えます。

特別特訓の時間を、ご家庭で、これまでの苦手や理解の浅い単元の復習に充てる方が、高い効果が得られるでしょう。

3.2 早稲アカのGW選抜合宿

早稲アカに関して、今年はコロナの影響でGW選抜合宿が中止となっているので、その分復習に取れる時間が増え、これは多くのお子さんにとって、むしろプラスに働くと見ています。

むしろ、見直しが必要な特別講座はNN特訓と言えるでしょう
週日の授業での宿題が多いにも関わらず、日曜日も塾にとられることで、学習のリズムを作ることが出来ないといったように、既に、1学期の日曜コースの学習が、普段の学習を圧迫し始めているなら、見直しが必要です。

学力が順調に付いている子どもにとっては、演習を繰り返すことによってアウトプットの力を高めることが出来るが、そういう子どもは全体の10%未満です。

それ以外の子供達には、「納得感を持った基礎固め」が大切な時期。
無理に講座を受講し続けるよりは、日曜日をご家庭での復習の時間に充てることも検討していきましょう。

3.3 四谷大塚の大量の宿題

四谷大塚はゴールデンウィーク中の一週間、平常の授業がストップになります。
大きな行事としては、4月29日(木・祝)に「開成・桜蔭本番レベルテスト」があるくらいで、お子さんたちには大量の宿題が指定されます。

もちろんGWは復習に最適な期間であるため、という建前なのですが、その内容は「様々な単元を一様に広く復習する」というものになっています。

もちろんそのような形での復習も大切なのですが、特に苦手な単元があるお子さん、真っ先に補強しておかねばならないと感じているお子さんにとっては、宿題をこなすのに時間を取られている間に、本来すべきことが疎かになってしまい、GWというせっかくの弱点補強のチャンスをのがしてしまう可能性があります。

まずはGWまでに「我が子が最優先で取り組むべきことは何か」を具体化しておくことが大切です。

結論として、いかの2点を意識して6年生はGWに臨まれることをおすすめします。

GWのイベント授業を受けるべきか?また宿題についての注意点

1. サピックスのGS特訓のようなイベント授業は「演習授業」であり、これまでの学習が非常にうまくまわっている一部のお子さんにのみ効果的。苦手単元や弱点分野があるというお子さんは、家庭学習での補強がより効果的
2.主だったイベントがない早稲田アカデミー、四谷大塚などでは大量の宿題が出される可能性が大。「広く浅く」という指定になるため、我が子が優先的に取り組むべき学習内容をあらかじめ考えた上でGWに臨むことが必要

上記を意識いただき、充実したGWをお過ごしいただけると、夏に向けた学力の「足腰」が備わってくるでしょう。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康西村先生に家庭教師に来てほしい方はこちら
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