中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

立教池袋中学校

偏差値
男子 52

学校の特徴

小中高大の一貫教育のミッション系男子校。中学から高校、大学への進学率は約9割を超える。キリスト教の教えを基に、「テーマを持って真理を探究する」「共に生きる」を教育目標に掲げる。受験に囚われないことでゆとりが生まれ、基礎から発展までを偏りなく身に着け、多種多様な体験活動への参加も可能に。興味を探究する選修教科・自由選択講座もあり、興味関心の幅を広げ自身の「テーマ」発見に専念することができる。学友会と呼ばれるクラブ活動も活発。

学校概要

創立 1896年
学校長 豊田 由貴夫
所在地 東京都豊島区西池袋5-16-5
アクセス 各線「池袋駅」西口より徒歩10分、東京メトロ有楽町線・副都心線「要町駅」6番出口より徒歩5分、西武池袋線「椎名町駅」より徒歩10分

入試傾向

国語

50分100点満点。大問5題。

基本的に読解4問、知識1問の構成で、小説・物語文、説明・論説文、随筆文が扱われる。知識は漢字、慣用句などが出題されるのが定番のスタイルで、韻文(詩、短歌、俳句)も出題される。

解答方式は記号・書き抜きが中心で、短い記述は数問程度。

素材文は読みやすい平易な文章だがボリュームがあるので、途中で考え込んでしまったり、わからない点があると立ち止まってしまったりする人は要注意。そのような場合は、とにかく一通り、最後までスラスラ読み切る練習から始めよう。

当校の国語で合格点を取るためには、時間をかけずに文章を読み切り、テキパキと設問をこなしていけることが第一条件。奇問難問は扱われないので、そこさえクリアできれば、あとは漢字や語彙など知識の一般的な中学受験参考書を2,3冊マスターしておけば、合格点を取ることはたやすい。

7割程度で合格点に達するが、国語は易しいのでぜひ「最低8割以上」を目指し、得点源にしてほしい。

パターンが大きく変動しないため、過去問をしっかりやればやるほど効果が出るタイプの学校である。十分に演習・対策し、確実に結果につなげよう。

第二回の試験では、100文字程度の記述が課されるので注意。

算数

50分100点満点。大問10題。

国語同様、奇問難問は無いが、国語に比べるとやや難度が上がる。
50分で大問10題を解き切らなくてはならないため、大問1つにかけられる時間は約5分とややタイトである。

時間に余裕がないのでとにかくサクサク解き進め、たとえ途中でつまずいても、そこで固執してずっと手が止まってしまうようなことは避けること。毎年恒例のスタイル・ボリュームなので、過去問演習をしっかり行い、時間の感覚をつかんでおきたい。この2点は国語と全く同じである

分野としては平面・立体図形、点の移動と軌跡の長さ、対称図形、円とおうぎ形、割合、相当算、グラフと二量の関係が頻出。

問題自体の難易度は高くないが計算が複雑なことが多いため、過去問演習の際、「今回はよく出来た」という生徒の結果が実際はボロボロ、といったことが多いのが当校の特徴である。

計算力が欠如していると確実な得点が望めないので、正確かつスピーディーに計算できる力を備えておくこと。7割得点すれば十分合格点に達することができる。

理科

30分50点満点、大問7題。

時間配分は国語・算数と比較すると余裕がある。

分野は「生物」「化学」「物理」「地学」からまんべんなく出題されており、開花日、エレベーター、ポップコーンなど、身近にありながら深く考察したことのないものを扱った出題もよく見られる。

難易度は高くないが、変わった視点から問われることも多く、題材も前述の通りやや変わっているので対策は立てづらい。幅広い分野の基礎的な知識を備えておこう。

ただし、分野ごとに扱われやすい単元は決まっているので、過去問研究は非常に有効である。特に生物の「植物」「昆虫」、化学の「水溶液」、物理の「力のつり合い」、「電気」、地学の「天体」「地層」は頻出である。

化学や物理では計算力が求められ、その力量で差がつきやすい。計算でつまらないミスをしないよう、計算力も鍛えておこう。作図問題ではグラフ、植物、虫などが扱われる。

社会

30分50点満点。大問3問。

「地理」「歴史」「公民」からまんべんなく出題されるが、公民は少なく、ジャンルをまたいだ出題もある。

空所補充や記号問題が中心だが、短い記述も出題される。空所補充は漢字指定の場合があるので、テキスト等で漢字表記の用語は漢字で書けるようにしておく。

他教科同様、難問奇問は無く、社会に関しては時間的余裕もある。

上記3分野に加え、事問題も扱われるので、ふだんから新聞などでニュースをチェックし、要点や、それに対する自分なりの意見をまとめる演習をしておくと良い。

過去には世界地理、世界遺産についても出題された。

◆面接について

※第二回試験では教科試験の他に自己アピール面接が実施されている。

出願時に小学校時代の活動内容と、その中から面接時に自分がアピールしたい内容と方法を記入・提出し、当日は自分の特技や長所、体験から得たものなどをアピールする。

時間は口頭発表・実技や面接者からの質問も含めて約7分。自己アピールの時間はおよそ半分の3分半。面接はプラス面を引き出すためのもので、マイナス評価には使われない。

実技をアピールするための楽器などの持ち込みも可能。これまでの自己アピール例など詳しくは当校公式ページ内「自己アピール面接について」で確認しておこう。

学校ホームページ

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