中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

なぜウチの子だけが合格するのか? 成績が安定して伸びるご家庭が実践している家庭学習の黄金比

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こんにちは。
中学受験情報局主任相談員の西村則康です。

塾では新学年の授業が始まって少し立ちましたが、お子さんも新しい環境の通塾に慣れて来た頃ではないでしょうか。

お父さん・お母さんは皆、「新学年の授業にしっかりついていき、学年の変化を成績UPのチャンスへと変えたい。」とお考えだと思いますが、実際新学年の授業が始まってみると…

近い将来、成績が下がり始める代表的なお悩み

■ 「授業の内容が理解できていないのでは?」と思うことが増えてきた

■ 宿題が多すぎて、宿題をこなすだけになってしまっている

■ テストの点数が下がってきていて、このままで大丈夫か気になる

■ 勉強時間を増やしているけど、もう少し余裕をもたせて遊び時間も作ってあげたい

■ 家で理解できたことなのに、テストで得点できなくなってきた

■ 算数が難しくなってきて、他の教科の勉強をする時間がとれなくなってきた

■ 今本当に正しい勉強ができているのか、常に不安

といったようなご相談の声を毎年たくさんいただきます。

上記のようなことは、学年の変わり目には、よく起きることなのですが、早めに対処していかないと、後々の大幅な成績ダウンの原因となることは明白です。

成績を安定してあげていためには、お子さんが今やるべきことだけに集中し、オーバーワークにならないようにご家庭で「進捗管理」をしていく必要があります。

そこで今回は、成績を安定して伸ばしているご家庭で実践されている「家庭学習」の時間配分術についてお話しようと思います。

学年別・志望校難易度別の1週間の学習時間の目安についてもお話していますので、ぜひご参考ください。

【記事目次】

1. 成績を安定して上げるための家庭学習の時間の確保の仕方

成績を安定してあげていくには、家庭学習の時間を十分確保し、無駄な学習を省いていきながら、お子さんが遊んだり、リラックスできる時間も同時に確保してあげる必要があります。

結論から申しますと、下記のような手順で家庭学習の時間を確保するのが簡単です。

1週間の家庭学習時間の確保の仕方

1. 毎月1週間単位のカレンダーを用意する(Googleカレンダーの様な30分単位のもの)

2. 学校・塾・睡眠・習い事・その他の予定(お出かけなど)の時間を書き込む。

3. 先に、土日を中心に「遊び」を含め、休むための時間を書き込む

4. 残った時間で、家庭学習の時間を計算する(全部を使う必要は無い)

5. 学年別の目安量とお子さんの体力に合わせながら調整する

6. 教科別の学習時間は「黄金比」を目指す。(算数4国語2.5 理科1.5 社会 1.5 その他0.5)

7. 塾のある日は「帰ってきてスグの復習」に30分ほど使うのがオススメ

※お出かけなど不定期の予定もあるため、上記を1ヶ月毎に更新する

詳しく解説していきます。

はじめに断っておかなければならないのですが、家庭学習時間の確保といっても、「家で余っている時間は可能な限り勉強に使う」というわけではありません。

6年生の後半、受験の追い込みとなれば、「空いている時間は可能な限り勉強に使う」という考え方でも良いのですが、早い段階から学習時間を詰めすぎるのは、体力的にも精神的にも良くなく、学習の効率が下がるからです。

特に4・5年生は「詰め込み過ぎ」に注意してください。
毎年一定数のご家庭で、4年生・5年生の段階から、「宿題や課題に追われて、時間の余裕が無い」というご相談をいただくことがあります。

しかし、これには大きなリスクがあります。
下記の画像を御覧ください。

【学年と学習量の関係図】

kateigakushu-ougonhi-1.png

新学年に入り既に体感されていると思いますが、学年があがると塾で扱う、学習量と難度はグッと上がります。

大きな目安として、
5年生の学習量は、4年生時の1.5倍。
6年生の学習量は、5年生時の1.5倍。

そして量の増加はもちろん、扱う内容もより高度に、難しくなります。

なので、4年生・5年生のあいだから、ギリギリまで詰め込んでしまっていると、学年が上がったときの学習量の増加に対応できなくなり崩れてしまうのです。

こういったご家庭は決して珍しくなく、毎年一定以上のご家庭で実際に起こっています。

ですから、家庭学習を通して、安定して成績をあげていくためには、「休むための時間 = 遊び時間」をしっかり確保することが大切になります。

ですから、塾と学校の時間を書き終わったら、まずは遊び時間の確保をします。

2. 学年別 1週間の「遊び」時間の目安 – 遊びの時間を確保する

学年毎の遊び時間の目安は下記のとおりです。

【学年別】1週間あたりの遊び時間 目安

4年生 13時間(塾のある日1.5時間/日 塾のない日2時間/日)

5年生 12時間(塾のある日1.5時間/日 塾のない日2時間/日)

6年生  9時間(塾のある日1時間/日 塾のない日1.5時間/日)

上記はあくまで目安です。

4・5年生は土日の内で何もしなくて、ゆっくりできる日が丸1日、6年生は土日の内で何もしなくて、ゆっくりできる日が半日あるくらいが、余裕があり、最も良い状態です。

反対に、塾や家庭教師の他に、習い事などをしていない状態で、上記の目安時間を確保できないくらい学習時間が足りないという場合は、「学習の質」の見直し、つまりは再度の「課題の取捨選択」を行うことが必要ということになります。

まずは、上記の目安時間を参考に、お子さんたちがリラックスできる時間をカレンダーに書き込んでみましょう。

3. 学年別 1週間の学習時間の目安 – 家庭学習の時間を確保する

ここまでで、学校・塾・睡眠の時間と、遊ぶための時間をカレンダーに書き込みました。
ということは、今残っている時間が家庭学習に使える時間ということです。

学年毎の家庭学習の時間の目安は下記のとおりです。

【学年別】1週間あたりの学習時間の目安

4年生 7時間(塾のある日0.5時間/日 塾のない日1.5時間/日)塾は週2/日曜休

5年生 7.5時間(塾のある日0.5時間/日 塾のない日2時間/日)塾は週3/日曜休

6年生 11時間 (塾のある日1時間/日 塾のない日2時間/日) 塾は週3を想定

※学校の宿題時間をやる時間は、別に用意してください。

上記もあくまで目安です。
4年生・5年生は日曜を完全休みにすることを想定しています。

もちろん習い事の量や、お子さん1人1人の環境によって変わります。(習い事に関しては記事の最後も参考にしてください。)

詰め込みすぎでなく、お子さんに意欲があって、目安時間以上の学習ができることは非常に良いことなので、学習時間を多めに取ることは全く問題ありません。

最難関校を受験する場合は、特別特訓の予習・復習なども含め、
上記の目安に加えて、1週間あたり2〜3時間ほど学習時間を多く取ると良いでしょう。

記事だけでは多くをお伝えすることは難しいのですが、安定して成績を伸ばしていくために、今日からスグできることが1つあります。

それは、塾から帰ってきたら、30分程度「復習」の時間をとることです。

「今日塾でどんなことを習った?」といった感じでノートやテキストを見ながら思い出させる、お父さん・お母さんに少し説明してもらう、といった程度の復習です。

これを習慣づけると、お父さん・お母さんに帰ったら説明するために、塾の授業中に「何がポイントなのか?」を積極的に聞くようになり、理解が深まります。

ご家庭からのご相談で、よくアドバイスをする方法の1つなのですが、非常に効果が高いと言われております。

宿題よりも、このような方法での復習のほうが、寝る前に覚えたばかりのことを反芻でき、効果が高いといえるでしょう。

4. 合格するご家庭が無意識に行っている「教科別時間配分の黄金比」

1週間の学習時間の確保の仕方がわかると、また別の疑問が出てきます。
それは、どの教科をどのくらい勉強すればよいのか?ということです。

少し不思議なのですが、長年の家庭教師経験を通して、
成績が安定しているお子さんは、教科ごとに時間を使う割合が似ていることがわかりました。

私はこれを「黄金比」と呼んでいるのですが、教科別の時間配分の黄金比は下記の通りとなります。

【教科別学習時間の配分目安】

kateigakushu-ougonhi-2.png

これもお子さん1人1人の状況によって変わるため、あくまで目安です。

算数には多めの時間を使う必要があるのは明らかですが、注目していただきたいのは国語・理科・社会になります。

しっかり勉強しているのに、成績が振るわないというご家庭では、「算数」に多くの時間を使いすぎて、国理社の勉強時間が不足しがちという傾向がよく見て取れます。

特に国語の学習時間が少なくなってしまうと、「問題を読み解く力」が育ちにくくなり、算数の問題が正しく理解できず、算数の成績も更に下がってしまう…といったようなことも。

中学受験では、高レベルな内容を扱う算数に学習時間が集中しがちですが、成績が安定しないという場合は、上記の黄金比を目安にして、学習時間の振り分けを行ってみてください。

5. その他の「習い事」の扱いに関して

最後に、学習時間を確保するために、「習い事」はやめるべきですかというご相談もたくさんいただきます。

上記の1週間の学習時間の目安は、「4・5年生では日曜が休み」と比較的余裕をもたせてありますので、この時間内で習い事をこなすことは難しくないと思われます。

習い事をやめることを検討するのは6年生からで良いというのが私の考え方です。

ただし、前もって「6年生になったら、習い事はお休みしようね。受験が終わったら、習い事もまた頑張ろうね。」と、予め伝えておいてあげることが大切です。

いかがでしょうか。
新学年の始まりは、成績UPのチャンスにも、成績ダウンのピンチにもなりえます。
この機会に家庭学習を一度見直し、成績UPのチャンスを確実に掴み取っていくためにも、この記事をご参考いただければと思います。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康 主任相談員 西村 則康
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