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理科 成績が上がる学習ノウハウ3選

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更新: 2017年05月12日 公開:

理科の学習において、成績を上げる最大の要因になる3大学習ノウハウをご紹介します。

時間がたっても忘れにくく、広がりのある暗記法を身につけること

理科の学習は大きく分けて、

  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 地学

の4分野からなります。
このうち、生物と地学が『暗記分野』と呼ばれています。
4つの分野のうち2つが、いわゆる『暗記分野』なのですから、自分なりの暗記法を身につけておくことは、中学入試の理科で成績を上げる最大のポイントの1つとなります。

暗記分野ですから「覚えておけばよい」ということになりますが、単に念じるようにして覚えるだけでは、短期的にはよくても、時間がたつとすぐに忘れてしまいます。
授業の次の週の復習テストでは点が取れるけど、公開テストなど大きなテストでは点が取れない、という状態になってしまうのです。
時間がたっても忘れにくく、忘れてしまっても思い出しやすい知識を身につける方法として効果的なのが、「覚えるべきものに意味をもたせる」ということです。

たとえば『マツヨイグサ』という植物がありますが、これは漢字で書くと『待宵草』です。
『宵』とは夜のこと。『今夜』のことを『今宵(こよい)』と言ったりしますね。
つまりマツヨイグサは、夜を待っている草ということになります。
夜に花を咲かせる性質から、このような名前がついたのですね。
こうやって、名前の由来を知っておくことが暗記に大いに役立つのです。

「暗記分野」と呼ばれているけれど暗記だけではない

生物や地学は「暗記分野」と呼ばれますが、出てくる単元がすべて暗記だけというわけではありません。
「生物計算」などと呼ばれるものもあります。
たとえば、次のような問題は、実際に計算させる問題ではありませんが、生物計算の分野です。
みなさんも考えてみてください。

【問題】ここに明太子があります。
一般に、スケトウダラなどの(卵)卵巣を明太子と呼ぶのですが、1つの明太子(たとえば100gのもの)に含まれる卵の数をおおよそ求める方法を考えて答えてください。

さて、いかがでしょうか。
一般に明太子1切れに入っている卵の数は数十万個と言われていますから、すべて数えるのは到底できることではありませんね。
そこで、卵1つ1つの大きさ、重さはそう変わらないだろうから、全部同じ大きさ、重さだと考えて、

「明太子の卵0.1gを正確にはかりとり、個数を数える。その個数を1000倍(100g÷0.1g=1000)する」

が正解となります。
この作業でも実際に行うとなるとけっこう大変だとは思いますが、でも全部数えるのにくらべると1000分の1の作業で済みますね。

このように、暗記分野と呼ばれるものでも「考える」という要素が大きい問題が多くあり、一般に難関校ほどこのような問題を多く出題する傾向がありますから、「丸覚え」が学習の中心にならないよう、普段から注意する必要があります。

計算分野では、比例の関係を常に意識すること

理科でいう計算分野というのは、おもに物理と化学の分野です。
水溶液や燃燒、ばね、てこといった力学などがこれにあたります。
これらの計算問題を考えるときの手がかりは、一方の数値の変化と、他方の数値の変化が関連しているということです。
中でも比例の関係は最も多いので、変化する2量が問題に登場したら、比例の関係ではないかと疑ってみます。
簡単な例では、10gのおもりで3cmのびるばねは、20gのおもりでは6cmのびる、というような問題です。
化学変化や物理の運動などは、規則的な変化に注目して解く分野ですから、比例の関係を見やすく書き出して解くことが、見やすく間違いにくく解くコツです。

といった書き出しを行うのです。常に項目ごとに上下を揃えて書くこと意識し、「何倍になっているか」に注目することが大切です。
単位を書いておくことも非常に重要で、これを怠ったばかりにミスしてしまうお子さんも多くいます。
そういう細かなことをきっちりするかどうかが、理科の得点力の差になって表れるとも言えるでしょう。
「1cm3当たりの重さが1.1gの食塩水を100g用意しました。この食塩水の体積は何cm3ですか。」の問いに、

>

と答えてしまうお子さんは、単位を書いていない可能性が高いですね。

正しくは、

と書き出すのが正しい方法です。
こうやって正しく書いてみると、重さ100gの食塩水の体積は110 cm3などではないことがすぐに分かりますね。

このように、暗記・計算それぞれの分野において、ある法則に従って学習すれば、忘れにくく、間違いにくい、ミスをしにくいという学習法、演習法を身につけ、それを普段から心がけて使っているかどうかで、理科の得点力には大きな差がついていきます。

これらのことは、一朝一夕に身につくものではありませんが、ふだんから心がけることで、徐々にではありますが、着実に身についていきます。

ぜひ、以上のことを意識し、理科の成績をどんどん上げてください!

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫主任相談員 辻 義夫
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