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中学受験 理科の勉強の3つのポイントは

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公開: 最終更新日:2021年11月26日

中学受験の科目の中でも、今一つ「勉強のしかたがわからない」というお子さんが多い、理科という科目。
ここでは、あまり苦労することなく結果が出る、中学受験の理科の勉強のポイントについて考えてみたいと思います。

 勉強のもととなる体験を積み重ねておく

まずは理科の勉強にお子さんが 引っ掛かりなく入っていくための「下地」についてお話しします。

例えば理科で「密度」ということを習った時に「そういえば発泡スチロールは、かさが大きいのに軽い」「金属でできたものは、体積が小さくても重いものが多い」といったことが経験的に分かっている子と、そうでない子では、理科の勉強に大きな差がつきます。

もちろん密度とは「1cm3 あたりの重さ」のことですが、感覚的に「密度が大きい」というのはどのようなことで「密度の大きなもの にはどのようなものがあるのか」分かっていると、密度というものがより身近に実感として理解できます。

これは密度に限らず、生物や地学などの知識分野の学習にも言えることですし、化学や物理で習う現象や物質の性質も、身近な経験と結びついていることが多いものです。

小さい頃から様々な経験をさせることはもちろん、小さな疑問が生まれたときに親子で一緒に調べたり、図鑑を広げてみるといった経験があれば、後に理科でその内容に関連することを勉強したお子さんは「これは経験したことがある」「知っている」と感じることで学習へのハードルが下がり、理解もむのです。

ぜひ日常の中で「不思議に思ったことを調べる」という経験をさせ、習慣をつてあげてください。

中学受験塾では4年生の内容がポイント

中学受験を目指す場合、専門の塾にお子さんを通わせるご家庭が多いですが、4年生から5年生くらいから通わせるケースが多いようです。
塾のカリキュラムは、4〜6年生の3年間で受験に必要なことを一通り学習する仕組みになっていますが、理科の学習においては4年生の内容が大きなポイントになります。

例えば生物の学習では植物・ 動物・人体などを習いますが、高学年の学習では習う内容が細部にまで及びます。
4年生では、その前段階にあたる勉強が含まるのです。

春になると雑木林ではカタクリが花を咲かせ、 水辺では冬眠から覚めたカエルが産卵する。ツバメが南の国から渡ってきて、その姿が初めて見られた日が「生物前線」に表される…といった具合です。
植物、動物の枠を超え、5年生よりも広いくくりで「春の生物」の学習をするのです。

このような内容は、実は入試問題では頻出で、特に近年は「一問一答的」な知識だけでは解けない総合問題として出題されます。

このような4年生の総合的な学習を経て、5年生、6年生で詳細な内容を学ぶことで、知識が立体的になり、学習内容への興味をなくすことなく過ごせる面があるのです。
5年生から受験勉強を始めた場合、このような「バックボーン」がないため、学習内容に興味が持てない、無味乾燥に感じるなど、理科の勉強がうまくいかないお子さんが出てきます。

高学年から中学受験の勉強を始めた場合も、ぜひ4年生向けのテキストを併用することをお勧めします。
例えば塾で新しい単元を習う前に、4年生のテキストで同じ内容を予習しておくといったことも効果的です。

塾の模試を直す場合に、受験研究社「自由自在」の3・4年生版使って出題内容の見直しをするなども良い勉強方法です。

化学計算・物理計算などは「型」を身につける

中学受験の理科の学習で多くの子がつまずくのは、化学や物理分野の計算問題、思考型問題です。
授業で先生に説明してもらった時には「分かったつもり」になっているのですが、実際に宿題で問題を解こうとするとうまく解けない、といったケースです。

「ものの溶け方」や「中和」「燃焼」などの化学計算、そして「ばね」「てこ」「浮力」などの物理分野の問題では、解き方の「 型」をしっかり身につけることが重要です。

例えば中和計算では「言葉の式」(化学反応式を言葉に置き換えたもの)を書いて考えることが重要です。

塩酸(塩化水素水溶液)と水酸化ナトリウム水溶液が中和して食塩と水ができる中和反応であれば

塩酸(塩化水素) + 水酸化ナトリウム水溶液 ⇒ 食塩 + 水

と表しますが、このような「言葉の式」を書き、問題に示されている霊の組み合わせに対して、問われている量の組み合わせが「何倍になっているか」を計算するのですが、化学分野だけでなく理科の計算の多くが、この「 何倍になっているか」という「比例計算」で解決するものです。

「 ものの溶け方」の単元であれば「水の量・水温・溶ける量」を書き出して、問題で問われている水温や水の量が、基準となる水温や水の量とどう違うのかを考えます。
ここでもやはり、ものが水に溶ける量は水の量に比例することから「何倍になっているか」を考えて計算します。

このように理科の計算問題では考え方の「 型」(多くは比例計算)を身につけてそれをしっかり書いて考えるというのが最大のポイントになるのです。

塾で先生が教えてくれる「解き方」「考え方」を理解することももちろん大切なのですが、実は「解き方」や「考え方」と同じぐらい、それをしっかり書いて考えるということが大切なのです。

家庭学習では「正解だった」ということも大切なのですが、それよりも「この問題を解く時に、先生はどんなことを書いていた?」という質問を親御さんがしてあげてください。
お子さんがしっかり答えられれば OK ですし、もしあやふやなら「次からは。、先生が何を書いて整理しているかをしっかり見て、書き写してこようね」と教えてあげてください。

「○○といえば、■■のように書けば考えやすい、解きやすい」ということを理解し、たくさん身につけている子が、理科のできるお子さんだと言ってもいいでしょう。

以上、中学受験の理科の勉強のポイントについて三つ説明してきました。
具体的な書き方や考え方のポイントは、ぜひ動画を参考にしてくださいね。

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