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【中学受験】5年生の夏が「受験の天王山」である3つの理由

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公開: 最終更新日:2022年06月27日

今回の動画では6年生ではなく、5年生の夏が「受験の天王山」である理由について考えています。

よく6年生の夏休みが「受験の天王山」と言われますが、裏を返すとそれは「6年生の夏こそがんばらなければならない」ということだと思います。

ただ実は、学力に大きな差がつくのは5年生の時期なのです。

特に5年生の夏以降の時期は習う内容も難しくなり、お子さんたちの勉強のしかたも固定化してきていますから、良好な家庭学習サイクルができているお子さんとそうでないお子さんで、どんどん差が広がっていってしまいます。

5年生の夏が「受験の天王山」である理由① 算数の学習内容が「比」中心になる

どの塾も似ていますが、動画では四谷大塚の夏期講習と、5年生の9月以降のカリキュラムについて紹介しています。

2022年の四谷大塚の5年生の夏期講習のカリキュラムは、下記のようになっています。

1 比の表し方
2 比例式と逆比
3 相似
4 底辺の比と面積比
5 通過算と時計算⇒夏期講習でしかやらない
6 流水算
7 素因数分解⇒夏期講習でしかやらない
8 物体をしずめる問題
8回の授業のうち、6回が比に関連する内容になっています。
これらのことを学習した上で、9月以降の「予習シリーズ小5 下」の学習が始まりますが、その11月頃までのカリキュラムは下記のようになっています。

「予習シリーズ5年生下」

第1回 比(1)
第2回 比(2)
第3回 平面図形と比(1)
第4回 平面図形と比(2)
第5回 総合
第6回 速さと比(1)
第7回 速さと比(2)
第8回 平面図形と比(3)
第9回 規則性に関する問題
第10回 総合
第11回 速さと比(3)

第9回の「規則性に関する問題」 以外は、11月頃までほぼ全て「比」に関連するものとなっています。

比を学習することで算数の解法がどれくらい変化するか、動画の中で具体的に問題をあげて紹介しています。

5年生後半は、比の考え方をしっかり身に付けられるかどうかで、それ以降の算数の学習成果が大きく変わっていくのです。

このことからも、6年生ではなく5年生の夏が「受験の天王山」であると考えることができます。

5年生の夏が「受験の天王山」である理由② 算数以外の科目も佳境に入ってくる

5年生の夏休みが「受験の天王山」だと考えられる理由の2つ目は、算数以外の科目も内容が佳境に入ってくる、ということです。

例えば社会は5年生の夏休みまではじっくりと地理の学習を続けています。
(4年生から塾にいる子は、1年半にわたって地理の学習です)
5年生の9月から学年の終わりまでかけて集中的に歴史を学習し、6年生の前半で公民分野を駆け足で学習したら、すぐに総復習に入ります。

この5年生後半からが「目まぐるしい」のです。

5年生の中盤を過ぎると、お子さん達の勉強のしかたは、ほぼ固定化してきています。
今ひとつ理科や社会の学習の仕方がわからないまま5年生の夏休みを迎えると「とにかく毎日一定量を暗記する」といった勉強に終始してしまいがちです。

もちろん覚えることも大切なのですが、理科なら物理・化学分野の学習で、見やすく整理をして考えたり、社会なら地形や自然環境を白地図上にプロットして考えたり、といった学習をしていないと、6年生のテスト(6年生後半からは、多くの塾の模試が範囲のない実力テストになります)や入試問題に対応できなくなります。

苦手教科があり、その勉強法がいまひとつわかっていないというお子さんは、5年生の夏休みが始まるまでに、一度勉強法について見直してみることをお勧めします。

5年生の夏が「受験の天王山」である理由③ 良くも悪くも勉強のしかた

5年生の夏休みが「受験の天王山」だと言える三つ目の理由は、上記でも触れた通り、お子さんによって学習のしかたが固定化してきている時期だということです。

全ての問題をよく考えて解くことができていればいいのですが、勉強がうまくいっていない多くの子は、最初の1問2問はよく考えて解いているのですが、その後多くの問題をこなすときに「作業手順をなぞっているだけ」になってしまっています。

大人からみると「考えずに問題を解いているなんてありえない」と思うのですが、苦手な教科や理解しづらい分野の学習をしている時、子ども達はえてして「作業をして量をこなす」という学習をやってしまいがちです。

もちろんたくさんの問題を解く中で、全てにおいて時間をかけてじっくり考える、ということは難しいのですが、やはり一定の時間はじっくり考える、丁寧に解くということを心がけていただきたいのです。

動画ではその方法について具体的に提案しています。

ぜひ参考にしていただければと思います。

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