中学受験 進学塾の入塾テストの準備と、入塾の時に少しでも上のクラスに入っておきたい理由とは

中学受験 進学塾の入塾テストの準備と、入塾の時に少しでも上のクラスに入っておきたい理由とは
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近年、お子さんに中学受験をさせるなら進学塾に通わせるのは「マスト」となりつつあります。
来年以降、中学受験にむけて進学塾にお子さんを通わせようと考えているご家庭もあるでしょう。
進学塾に入るときには「入塾テスト」を受けます。このテストが入塾後の学習を左右するので、できればしっかり準備をしておきたいものです。
ここでは、進学塾への入塾にはどのような準備が必要なのか、その理由と合わせてお伝えします。

入塾テストで不合格になる場合もある

学校のテストの点数が常に90点以上とれていても、入塾テストでは高得点がとれない場合がよくあります。
小学校の勉強では触れないような問題も出てくるからです。
遅くともテストの3ヶ月前には準備を始めたいものです。

入塾テストは、受けさえすれば全員が合格するものではありません。
油断すればどこの塾でも不合格と判定される可能性もあるのです。
また、入塾後のクラス分けにも大きく影響してくるので、事前の準備はしっかりしておきましょう。

スピーディな問題処理と長文読解に慣れておく

まず、決められた時間内に問題を処理できるように、ドリルなどで時間を意識して問題を解いてみましょう。
「10分以内に解く」とはっきりとした目標を立てて、それに対してちゃんと時間をはかりましょう。
時間を意識した学習は、入塾後もずっと必要になります。これを機に慣れておくといいでしょう。

そして、長い文章に慣れておくことも必要です。
国語では、学校では出てこないような長文読解が出題されます。
こちらも時間内に解けるかどうかを確認しながら、学習を進めておいてください。

ひとつ注意しておきたいのが、入塾テストは問題用紙と解答用紙が別々になっている場合があることです。
受験勉強を進めていくと当たり前になってくるのですが、入塾の段階で初めて目にする子もいます。
この形式に慣れないために問題用紙に答えを書いてしまい、解答用紙を白紙で提出してしまうこともあります。
試験の不慣れによって起こるミスなので、事前の対策として、問題用紙と解答用紙が別々の形式にも慣れておきましょう。

また、入塾テストに緊張しないように「あなたなら、きっと大丈夫」「ふだんどおりにしたら合格するよ」などポジティブな声がけもしてあげてくださいね。
子どものやる気を引き出せるでしょう。

入塾テストによるクラス分け

入塾テストの準備をしっかりしておいたほうがいい最大の理由は、このテストがクラス分けの判断材料になるからです。
塾に入るとわかるのですが、塾でどのクラスに振り分けられるかは、中学受験に大きな影響を及ぼします。
塾のスタート時にできるだけ上のクラスに入っておくと有利です。

ほとんどの塾で、レベル別にクラスが分けられています。
定期的にクラス分けテストを実施してクラス替えが行われるのですが、このクラス分けテストで上のクラスにいくことが、案外難しいのです。

下位クラスの子は、クラス分けテストで得点しにくい

サピックスを例に出すと、クラス分けテストは全クラス共通。
同じテストを受けてその点数でクラスが分かれます。
しかし、授業内容がクラスによって異なるので、テストに出される学習内容に下位クラスの子は取り組んでいない、ということもあるのです。
上位クラスの子は習っているので、解ける子がほとんど。
その結果、下位クラスの子がなかなか上位に上がれないという状況があります。

とはいえ、上位クラスに一度入れたら安心というわけでもありません。
油断してあっという間に下位クラスに転落する子どももいます。そのまま挽回できずに受験を迎えるというパターンもあるので要注意ですね。

これは、学習全般にいえることかもしれませんが「あとでがんばればいい」が通用しないと考えておいたほうがいいでしょう。
大きく開いてしまった差を埋めるのは、本当に大変です。塾のシステム上、あとでクラスを上げるのは難しいということを意識して、入塾テストに臨んでください。

「中学受験に向かない子」はいない

子どもの性格が中学受験には向いていなさそう、と考える親御さんもいらっしゃいますが、私はそうは思いません。
受験に向かない子なんてひとりもいないのです。
どんな子どもでも、中学受験を通して大きく成長します。

受験に挑戦しようと決心して塾に通わせたけれど、周囲のレベルが高いので不安になるのは理解できます。
すでに難関校に合格しそうな見るからに利発的な子どももいるので比べてしまうのかもしれません。

「わが子にはこうあってほしい」「こんな子になってほしい」という期待像が、どのお母さん、お父さんにもあると思います。
そこから外れるような子どもの言動を見ると、本当に受験を乗り切れるのかどうか心配になることもあるでしょう。
これは、合格してほしいという愛情の裏返しでもあります。

でも、子どもによって程度の差はありますが、どの子もちゃんと成長しています。
中学受験の勉強では、うまくいかない時期があったり「もう無理」と子どもがスランプに陥ってしまったりすることもあります。
それを自分で克服し、学ぶ楽しさや達成感を感じることは、子どもを大きく成長させてくれます。

進学塾に入ってそこで他人と競争することは大変なことかもしれませんが、中学受験は親子にとって、かけがえのない貴重な経験になるのです。

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫 主任相談員 辻 義夫
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