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【回答】合格率は、いつまでに何%を超えればいいの?

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公開: 最終更新日:2024年06月04日

こんにちは。
中学受験情報局 主任相談員の西村則康です。

各塾では、6年生の志望校判定系の模試が本格的になってきています。
そんな中、多くのご家庭から同様の質問を頂いています。

それは…

「合格率が20%以下です。志望校を変えた方がいいでしょうか?」

という質問です。

そこで今回は、

合格率はいつまでに何%を超えることを目指せばよいのか?

ということについてお話します。

合格率は、6年11月で40%以上であればチャンスはある

結論から申します。

合格率は6年生の11月段階で40%を超えていれば、合格の可能性はあります。

実際に7月まで合格確率が20%と出ていても、11月には40%ラインに食い込んで合格するお子さんは毎年一定数います。

志望校はいつ変える?

そのため現段階で、合格確率が20%と出ていても「志望校」をすぐに変更する必要はありません。

むしろ、

「志望校は変えてはいけない」

とも言えるでしょう。

志望校を変えるのは早くても9月以降。

最終的に11月に確定すれば良いと考えて下さい。

早急な志望校の変更は、お子さんのモチベーションを下げるだけです。

中には、

「志望校下げたなら、勉強はこのくらいでいい」

と勉強に身が入らなくなるケースもあります。

「合格確率20%」こそ、7月までが勝負の分かれ目

実際、夏休みに入るまでは志望校の合格率20%のお子さんが大半です。

ただ、今までの勉強を続けているだけでは、ここから成績が上がることは絶対にありません。

お子さんの現状を正しく把握し、今何が必要で、どのように勉強すれば成績が上がるのか?

どれだけ早く見直せるかが勝負の分かれ目です。
夏休みが始まる前に対処できたご家庭は、今年の夏に成績を上げる幅が確実に広がります。

一方、具体的な対策は夏休みから…と考えているご家庭は、必ず出遅れ、合格の可能性が一気に遠くなります。

「合格率20%」の中には、

■ このまま、あと少し頑張れば40%まで伸びる子
■ やり方を変えれば、まだ可能性があるお子さん
■ 既に合格は厳しいお子さん

と、大きく振れ幅があります。

どのケースの場合でも、
現段階で志望校を変える必要はありませんが、

大切なことは、お子さんの現状を正しく把握し、早急な対策を打つことです。

本当に、ここでの決断が受験最終盤で、大きな分かれ目になってきます。

20%と出たからといって志望校を諦める段階ではありません。
ここからの、戦略の立て方が重要です。

このメールをきっかけに、ぜひ今一度お子さんの成績と勉強方法を見直してみてください。

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