【回答】合格率は、いつまでに何%を超えればいいの?
こんにちは。
中学受験情報局 主任相談員の西村則康です。
各塾では、6年生の志望校判定系の模試が本格的になってきています。
そんな中、多くのご家庭から同様の質問を頂いています。
それは…
「合格率が20%以下です。志望校を変えた方がいいでしょうか?」
という質問です。
そこで今回は、
合格率はいつまでに何%を超えることを目指せばよいのか?
ということについてお話します。
合格率は、6年11月で40%以上であればチャンスはある
結論から申します。
合格率は6年生の11月段階で40%を超えていれば、合格の可能性はあります。
実際に7月まで合格確率が20%と出ていても、11月には40%ラインに食い込んで合格するお子さんは毎年一定数います。
志望校はいつ変える?
そのため現段階で、合格確率が20%と出ていても「志望校」をすぐに変更する必要はありません。
むしろ、
「志望校は変えてはいけない」
とも言えるでしょう。
志望校を変えるのは早くても9月以降。
最終的に11月に確定すれば良いと考えて下さい。
早急な志望校の変更は、お子さんのモチベーションを下げるだけです。
中には、
「志望校下げたなら、勉強はこのくらいでいい」
と勉強に身が入らなくなるケースもあります。
「合格確率20%」こそ、7月までが勝負の分かれ目
実際、夏休みに入るまでは志望校の合格率20%のお子さんが大半です。
ただ、今までの勉強を続けているだけでは、ここから成績が上がることは絶対にありません。
お子さんの現状を正しく把握し、今何が必要で、どのように勉強すれば成績が上がるのか?
どれだけ早く見直せるかが勝負の分かれ目です。
夏休みが始まる前に対処できたご家庭は、今年の夏に成績を上げる幅が確実に広がります。
一方、具体的な対策は夏休みから…と考えているご家庭は、必ず出遅れ、合格の可能性が一気に遠くなります。
「合格率20%」の中には、
■ このまま、あと少し頑張れば40%まで伸びる子
■ やり方を変えれば、まだ可能性があるお子さん
■ 既に合格は厳しいお子さん
と、大きく振れ幅があります。
どのケースの場合でも、
現段階で志望校を変える必要はありませんが、
大切なことは、お子さんの現状を正しく把握し、早急な対策を打つことです。
本当に、ここでの決断が受験最終盤で、大きな分かれ目になってきます。
20%と出たからといって志望校を諦める段階ではありません。
ここからの、戦略の立て方が重要です。
このメールをきっかけに、ぜひ今一度お子さんの成績と勉強方法を見直してみてください。