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中学受験のはじめ方、終わらせ方

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更新: 2017年05月18日 公開:

中学受験をすることになるきっかけは、ご家庭により様々です。
多いのは、お子さんが中学受験したいと言い出し、それならばとお父さん、お母さんが協力するという形でのスタート。
中学受験は長丁場の戦いです。親子ともどもどのようなことに注意して過ごしていけばよいのでしょうか。

軽い気持ちで中学受験を始めてはいけない?

お子さんが「◯◯中学校に行きたい!」と表明して中学受験が始まる例は多いのですが、もちろんそれだけで受験勉強スタート!という訳にはいきません。
中学校を私立にするか公立にするか、あるいは増えてきている中高一貫公立校にするか、これは大きな選択です。

私立中学校の魅力はたくさんありますが、やはり「中高一貫」という魅力は大きなものです。高校受験がないためロスが少なく、6年間で効率よく学べるのが大きなポイントです。高校受験がないぶん、中学3年生で高校範囲の学習に踏み込む学校もありますし、英語や理数系科目に特化して力を入れる学校もあり、学校選択の判断基準にもなります。

そんな魅力たっぷりの私立中学校ですが、やはり受験はよくよく考え、家族で話し合った末で決断したいものです。

現在の私立中受験は、塾に通わせることなく乗り切るのが非常に困難です。入試問題の難易度が、学校の勉強とは大きく違うからです。そして進学塾に通わせるとなると、その費用とスケジュールのことも考えなくてはいけません。

関東中心に展開する大手進学塾、サピックスの場合、4年生で年間50万円超、5年生だと約70万円、6年生になると特別講座なども多く、年間100万円以上かかります。(特別講習・テストなど含む)

平常時で週2~3日の授業、これに長期休みごとに講習会があり、6年生になると土曜の特訓、そしてSS(サンデーサピックス)と呼ばれる日曜特訓もあります。もちろんそれぞれの講座の宿題も出ます。

このように、中学受験をするとなると大きく日常が変わります。
そのあたりをふまえ、それでもチャレンジさせる志望校の魅力とは何か、わかっているつもりでももう一度しっかり調べ、検討した上で受験を決めたいものです。

必ずやってくるスランプをどう乗り越えるか

お子さん自身が「◯◯中学校にいきたい!」と希望して中学受験の勉強が始まる例が多いといいましたが、それなのに勉強を嫌がる、なかなか取りかからない、といった時期は必ず一度や二度はあります。
親としては「自分で決めて始めたことなんだからしっかりやりなさい!」と言いたいところですが、親子で乗り切る工夫が必要です。

学校での成績が優秀なお子さんでも、塾ではなかなかそうはいきません。
優秀なお子さんが集まっている上、勉強の内容、難度、カリキュラムの進行速度も学校とはかけ離れています。その中で成績上位を保つのは非常に困難なことです。

授業を聞いてわかる⇒復習して理解が深まる⇒宿題で「自力でできる」ことを確認する

このサイクルがうまく回っていて初めて成績は上がるのですが、それでもスランプは必ずやってきます。学習におけるスランプを乗り越えるときにもっとも大切なのは、感情的にならないことです。上記のように「自分で決めて始めたんだから・・・」とお子さんを責めても解決にはつながりません。

勉強のモチベーションが上がらないのには、原因があるはずです。その原因は授業がわかりづらいことかもしれないし、本人は頑張っていると思っているのに成果が出ていないことなのかもしれません。
まず「何が起こっているのか」を把握し、それについてどんな解決法があるかを冷静に考えましょう。

4年生から受験勉強を始めたとして、多くの場合勉強のモチベーションが下がるのが5年生。中だるみと考えることもできますが、4年生より難度が上がった勉強内容とスケジュールのきつさなどからくることが多いようです。

塾の復習、宿題などをどのように行っているかを定期的にチェックし、今の学年のカリキュラムとスケジュールに対応できているか、親御さんが確認してあげることも必要です。

中学受験をやめるときの注意点

塾の成績推移やお子さんの状態、志望校と現状のギャップなどもろもろを考え合わせ、受験をやめるという判断になることもあります。そもそも中学受験はお子さんの年令不相応な学習量やレベルを要求する側面があり、ここは一旦手仕舞いして高校受験で勝負する、という選択肢もあるからです。

その場合は、お子さんとよく話し合い、親子とも納得の上で止めるというふうにしなければなりません。
「これまでやってきたことが無駄になった」というような挫折感や徒労感を感じては、中学校に上がってからの学習モチベーションにも影響があるからです。

実際、中学受験の勉強は中学校に入ってからの勉強にも十分役に立ちます。理科や社会は中学校の先取りといった内容も多いですし、算数で鍛えた計算の力は数学にもしっかり役立ちます。そのことをお子さんに伝えてあげましょう。

また、中学受験をする、しないに関わらずですが、せっかく手に入れた学習習慣を大切にしましょう。
2月に中学受験が終わってから4月に中学校が始まるまでの間に、せっかく習慣になっていた「毎日机に向かう」という習慣を手放してしまうお子さんがいます。せっかく手に入れた宝物のような習慣を「受験が終わった」という理由で手放すのがいかに勿体無いことか、しっかりお子さんに説明してあげておきましょう。

中学、高校、さらにその先までお子さんを助けてくれる学習習慣、ぜひ大切にしてあげてください。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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