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夏期講習を成功させる準備は6月から

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更新: 2017年05月25日 公開:

目標を持ちにくい時期 夏を見据えましょう

6月は祝日がなく、毎日が単調になりがちです。
夏を控えて受験生にとっては非常に重要な時期にもかかわらず、はっきりとした目的・目標を持ちにくい時期ともいえますね。
気温が上がり、湿度も高くなる時期だけに、学習環境にも工夫が必要です。

そろそろエアコンの冷房を活用することが多くなる時期ですが、温度と風量に注意し、「冷えすぎ」に気をつけているご家庭も多いのではないかと思います。
気付かないうちに、薄着になれば対処できる温度でもエアコンをつけてやや厚着、という状態になっていることがあります。気をつけたいものですね。

さて、6月の学習ですが、大きなポイントは「直後に夏を控えている」という点です。
来月には夏休みが始まる、ということを念頭にふだんの学習を進める必要があります。
ほとんどの塾では夏休みに夏期講習がありますが、その講習会を受けるのであれば、それが最大限の効果を生むように、準備を進めておくのです。

夏に向けた準備はどうする? サピックスの場合

まずは、お子さんの通いの塾の夏期講習会がどのようなカリキュラムになっているかを確認します。
たとえばサピックスの5年生の算数の場合、夏期講習で学習する単元は

  • 約数
  • 倍数
  • 正比例・反比例
  • 比と割合(1)
  • 比と割合(2)
  • 点の移動
  • 場合の数
  • 円と多角形
  • 線対称・点対称
  • 平均算
  • 比と割合(3)
  • 立体図形
  • 水量グラフ
  • 規則性

となりますが、この中で2月〜夏休みの前までに学習した単元は約数・倍数くらいで、残りのほぼすべては新しく学習する単元になります。
もちろん割合と比は関連があり、7月の夏休み直前に学習した「割合」の単元と、夏休みに学習する「比と割合」は関連した単元ですが、全くの復習というわけではなく、前に習ったことの発展、応用事項が中心となります。
これは算数にかぎらず、他の教科でも同じです。

ですからお子さんがサピックスにお通いの場合は、6月のうちにそれまで学習した単元のうち、理解が浅い単元や苦手としている単元がないかを確認し、夏休みにその関連事項を学習するのかをカリキュラムで確認することが大切です(サピックスはホームページで年間カリキュラムが公開されています)。

夏期講習中もどんどん新しい単元を習う塾の場合、夏期講習を受講しないという選択肢を選びづらくなります。
受講しなければ「置いていかれる」という気持ちになる上、実際に未習に近い単元ができるからです。
6月のうちに、これまで学習した単元のうち、理解が不十分な単元はしっかり復習しておかなければなりません。

祝日がなく、まとまった復習の時間が取りにくいと感じる6月ですが、学校行事の代休、県民の日など細かな休日の活用、そして気温が高くなってくる時期だからこそ、早朝の時間なども上手に利用して学習時間を確保しましょう。

夏期講習が復習中心の塾も 日能研・四谷大塚・早稲田アカデミーなど

日能研や四谷大塚、早稲田アカデミーなどは、夏期講習が復習中心のカリキュラムになります。
それまで習った単元を夏の間に総復習し、万全の体勢で2学期に臨む、というスタイルです。
お母さんたちにとっては、総復習してくれるので安心、といったイメージもありますね。

しかしこの場合も「塾の夏期講習に通わせていれば安心」と任せきりにするのではなく、夏期講習のカリキュラムをしっかり確認し、受講の予定を立てる必要があります。
学年が上がるにつれて、夏期講習の日程はハードになり、あらかじめ何を、いつ学習するかを把握しておかなければ、せっかく復習の機会があっても、消化不良になってしまう可能性があるからです。

たとえば日能研の2015年の夏期講習の授業数は

  • 3年生 20回
  • 4年生 24回
  • 5年生 72回
  • 6年生 120回

となっており、3年生や4年生の夏期講習は夏休みのほんの一部なのに対して、6年生は昼過ぎから夜まで毎日のように講習があります。5年生でも、8月上旬〜中旬の休暇を除いては毎日が夏期講習といった印象です。

夏期講習のカレンダーと、「いつ、何を習うか」ということを把握し、「ここは絶対に出席」「ここは最悪の場合欠席しても大丈夫」といった目論見をあらかじめ立てておくことで、気持ちに余裕を持って夏休みに臨むことができます。

逆に3年生、4年生は夏期講習がない期間の時間の使い方に注意が必要です。
夏期講習以外にも夏の学習テーマを決め、それを日々決まった時間帯に学習するという習慣を夏の間続けられるかが大きなポイントになりますね。
そのような「+α」の学習内容も、6月のうちに決めておけば、いざ夏休みになってから焦る必要がありません。

夏休み・夏期講習は7月からですが、その準備はできるだけ6月のうちに済ませておくことが、夏の学習を成功させる秘訣です。早め早めの準備を行っておきましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫主任相談員 辻 義夫
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