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夏期講習には参加すべき?

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公開: 最終更新日:2021年07月26日

お子さんの学年に適したベストなスケジュールを

6月も後半にさしかかってくると、夏期講習について考えている親御さんも多いのではないでしょうか。

夏期講習については、4年生、5年生、6年生で取り組み方が違ってきます。6年生のお子さんは、半年後に受験をひかえて厳しいスケジュールをこなしますが、4年生、5年生のお子さんは講習時間も短めなので、時間が充分に取れるでしょう。まずはお子さんの学年にあったプランづくりからスタートしましょう。

4年生、5年生のお子さんは…

1学期のテストなどから苦手な単元をチェックします。複数の単元が厳しい成績だったとしたら、夏期講習のカリキュラムにそれらが含まれているかチェックしましょう。特に4年生は受講日数も少ないため、習いたい単元がなければ受講しても満足度が低いかもしれません。お子さんのストレスのないようにスケジュールを組んでいきましょう。

6年生のお子さんは…

夏期講習の時間が5年までとは大幅に違い、かなりのハードスケジュールになります。今までと違い、総復習をする時期にさしかかったと認識しましょう。学力をつけるタームは終了し、中学校入試で得点を取る力をつけるための学習となります。
親御さんとしても不安が多くなりますが、お子さんが気持ちよく学習できれば、夏期講習期間でグンと成績が向上するので安心してください。したがって、お子さんが成功するという信頼を持って、喜びの日につなげましょう。

志望校別コースに参加できない場合は…

夏期講習が志望校別コースの場合、ぜひとも第一志望校のコースを受講したいですが、受講資格などの関係上受けられない場合もあります。スケジュールが楽なコースを選んで、空き時間に志望校対策を行う方法もあるので、焦らず有効な選択をしていくことも視野に入れてください。

長い休みだからこそ得意単元がつくれる

夏休みは約40日、1カ月以上の期間があります。だからこそ、得意な単元をつくるチャンスでもあります。お子さんにとっても、「この単元はテストで良い結果が得られる」という自信につながります。
この時期の過ごし方で、夏休み以降の、学習への大きな励みになり、メンタルな部分でも非常によい影響が出てくるでしょう。
夏期講習では復習を心がけてください。夏期講習で習ったことは

「その日のうちに復習する」
「今日の宿題は今日中に」

を合い言葉に進めましょう。

学習結果を話し合う場合は、「全然、できてないじゃないの」などと否定的な会話ではなく、「もう少し丁寧に計算していたら、どうだったと思う?」のような問いかけをして、改善すべき点の気づきを与えてあげましょう。

学校の宿題もなおざりにはできません。夏休み後半に慌てないように、事前にスケジュールを組んでおくのがよいでしょう。さらに「自由研究」や「感想文」など夏休みの課題は、手助けしたくなる気持ちも理解できますが、アドバイスにとどめて。お子さん自身が行えるように「手出しはしない」というスタンスをキープしていきましょう。
親が行うのではなく方向性を示していくことで、お子さんは自身で選んで切り開いていく力をつけるチャンスなのです。

オンオフで本当の理解力を。終わらせる学習からの卒業

しっかり学習して受験に備えることは大切ですが、プレッシャーばかりでは、お子さんの心もパンクしてしまいます。
気持ちがしぼむと、本来の実力も発揮できません。

お子さんは「時間がない! 大変だ」と感じるとパニックになり、「あ、そうか。これはこういう問題なんだ」「知っている公式をあてはめよう」と深く理解しないままに学習を進めることにもなりかねません。小学校低学年は、ある程度、勘や要領で点数が取れますが、5年生からは点がとれなくなると考えて間違いないでしょう。
「終わらせることを目的にした学習」から卒業するためにも、オンオフを考え、お休みの時間を取るようにしてください。

異常気象による気温のアップダウンがあり、猛暑や豪雨など気候が不安です。お子さんのやる気に配慮しながら、コンディションチェックを忘れずに学習方法を、できる範囲で調整していきましょう。

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