お盆までに見てほしい 塾別・学年別夏期講習の使い方
今回の動画では2023年の夏期講習、各塾の各学年のお子さんの過ごし方について、ポイントをお伝えしています。
ゆったりとマイペースで過ごせる日能研の夏期講習
日能研の夏期講習は、いわゆる「四大塾」の中でも、最もゆったり過ごせる スケジュールです。
4年生の夏期講習は1週間程度の日数で、夏休み中の前期・中期・後期のいずれかを選んで受講する形になっています。
最終日にテストがありますが、日程的には 短く、内容もそれまでの復習のみになっていますので、授業を受ける中でじっくりと消化不良だったところなどを復習することができます。
5年生になると日数が20日程度に増え、4年生に比べると長い夏期講習になりますが、やはり内容は復習のみとなっていますので、4年生 同様これまでの学習内容で 手薄だった部分や抜け漏れなどを発見し、しっかりと復習しておけばいいでしょう。
5年生でもお盆期間に丸々1週間、 8月後半にも同じぐらいのお休みがありますから、夏期講習以外でやっておきたいこと、また学校の宿題などもしっかりできそうです。
進み続けるサピックスの夏期講習
サピックスは例年と同じく、講習中でも普段通りカリキュラムが進み続けます。
夏期講習自体は時間も長くないので、その意味での負担は小さいのですが、普段の1週間 サイクルが1日ごとに過ぎていくという形で、カリキュラム的にはかなりハードです。
日数は日能研と同じ程度、8月後半に長いお休みが取れるのも同じです。
ただ サピックスの場合、夏期講習が終了してから数日後、 8月の終わりに「 夏期講習 マンスリーテスト」があるため、どうしても 8月後半の休みはテスト対策に費やしたい、という ご家庭が多くなります。
その意味で、夏期講習以外の勉強や学校の宿題などは、お盆期間を中心にやる必要があるでしょう。
また進み続けるカリキュラムの関係上、夏の学習内容の抜け漏れが出てくるのはある程度 仕方がないと割り切って、8月末のマンスリーテストに向けた対策の時に復習に力を入れる、というスタイルがおすすめです。
どんどんハードになる 四谷大塚、早稲田アカデミーのカリキュラム
近年 最も カリキュラムがハードになってきているのが、 四谷大塚 をはじめとした「 予習シリーズ」のカリキュラムです。
早稲田アカデミー も、この「予習シリーズ 」に準拠したカリキュラムで学習する塾 なので、同様にハードになっています。
例えば2023年の5年生の夏期講習は、 8月前半までが予習内容を中心とする夏期講習、 そしてお盆の休みをはさんで「8月 授業」と呼ばれる1学期の復習中心の授業があります。
つまりお盆前までとお盆の後、夏期講習が2本立てで行われるイメージなのです。
早稲田アカデミーでは四谷大塚の夏期講習のカリキュラムを組み替えて、 1回の授業の中で 復習内容と予習内容を一つずつ 扱うスタイルを取っていますが、いずれにしても全体としては大幅に予習内容が含まれるカリキュラムになっているのは同様です。
四谷大塚とアカデミーの場合は、習っている単元が予習内容なのか復習内容なのかを、しっかり把握しながら授業に臨む必要があります。
6年生は各塾 共通で「 演習 授業」が行われる
6年生は「受験の天王山」ということで、いずれの塾でも「演習 授業」が行われます。
これまでのように「まず教えてもらって、その後 自分でできるかどうか試す」のではなく、どんどん 問題を解いて知識の不足や忘れていたことなどを思い出して補充していく、というスタイルです。
もちろん 夏期講習も、これまで以上に数多くの問題を解くことになります。
順調に進んでいけばいいのですが、問題を解く中であまりに抜け漏れが多い、といった場合、お盆期間をどのように使うのかが問題になってきます。
講習とは別に「志望校●● 特訓」 といったイベント授業をお盆に行う塾も多いですが、お子さんの状況によっては「 申し込んだから受講する」という考え方ではなく、8月前半までの状況を見て受講を判断する、といったことも必要になってくると思います。
ぜひ 動画 を参考に、夏期講習をうまく利用し、秋からの学習につなげていただければと思います。