中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

1ヶ月で偏差値5UP講座「よくある質問」

偏差値5を上げるための最初の3ステップも、いよいよ終盤です。

本日まで短期間で成績をUPするために3つの手法をご紹介しました。

でしたね。

実際に既に取り組んでいただいているも多いと思いますが、その中で、これまでお寄せいただいた「よくある質問」に回答していきたいと思います。

「取捨選択」についての質問

ほとんどの問題がわからず、◯や△がつく問題がありません。

テストの「正答率」を活用した取捨選択を実践してみましょう。

取捨選択の1つの目安として、毎月のテストの「正答率」も活用しましょう。

100 – お子さんの偏差値 = お子さんができるようになるべき問題の正答率

と考えてください。

お子さんの偏差値が「50」だとすると…

100 – 50 = 50%

正答率50%以上で間違っている問題は、「△ = 今頑張ってできるようになる」問題と考えてください。

志望校のレベルを考えると、切り捨てられない問題がたくさんあり、困っています。

お子さんの現状を優先しましょう。結果は後からついてきます。

志望校や、塾のレベルを考えたときに、「今は頑張ってもできないけど、なんとかできるようにならないといけない問題」も、きっとあると思います。

「取捨選択」において大事なことは、お子さんの現状に合わせて、課題の選択と集中を行うことです。

「今頑張れば、できるようになること」に時間を使うことで、現状ではできなかった問題(✕)も、後から少し頑張れば、できるようになる問題(△)に変わっていくと考えてください。

今できない問題の中から、最小限の努力でできるようになることを優先し、順を追って、できる範囲で消化していくことがポイントです。

宿題以外の勉強時間が全く確保できません

まずは「塾の宿題」から仕分けをしてみましょう。

「取捨選択」はご家庭での追加学習だけでなく、「塾の宿題」にも活用してください。

むしろ、最初は塾の宿題を◯△✕で分類するところから始めるくらいがちょうど良いです。

お子さんが「宿題をやっていないと、塾の先生から叱られる」心配がある場合には、事前に親御さんから塾の先生に目的を伝えておき、サボっているのではなく、できるようになれることに集中し、いずれすべての問題ができるようにしたいという旨を予め伝えておくとよいでしょう。

塾の宿題の取捨選択ができれば、授業の理解度が深まり、ご家庭で勉強に使える時間も増え、お子さんに合わせた、本当に必要な学習に取り組めるようになりますので、ぜひ「宿題の取捨選択」から始めてみてください。

「理解型学習」についての質問

家で何度もやり直した問題なのに、テストで正答できません。

普段の勉強が「作業」になっていないか今一度確認を。

お子さんの普段の勉強の様子をみて…

1. 問題文を最後まで読んでいるか?
2. 問題文を読んでから、手を動かす前に、「考える」時間があるか?
3. 式や図をちゃんとかけているか

をチェックしてください。

特に5年生によく見られる傾向ですが、課題の量が多すぎるため、お子さんも何とか終わらせようとして、目の前の課題を終わらせることが目的になっていきます。

そのため、問題を見て、数字を書いて答えを埋めるだけになってしまい、テストで聞かれたときに、何の問題かもわからず、手が出なくなるお子さんは珍しくありません。

問題を考えて、1題1題が理解力UPにつながっているかを再度確認しましょう。

特に注意すべきポイントは宿題や類題の2問目・3問目です。

1問目で何の問題かを把握したお子さんがパターンに当てはめてしまうことは珍しくありませんので、そのタイミングでお母さん・お父さんが声をかけてあげると効果的です。

問題をあまり読まずに解いているようで、見当外れの答えを書いてしまいます

お子さんの目線を追って確認を。ときには問題の「音読」も効果的

問題文をちゃんと読めないお子さんは、絶対に読めてないよな…というくらいの早いスピードで読むのをやめて、問題を解き始めます。

そのような場合は、お子さんの目線に注目してみてください。

3行ある問題でも、目線が2往復くらいしかしていないことがわかると思います。

そのような場合には、問題を「音読」させるのも1つの手です。

問題文をちゃんと読めるようになるだけでも成績は劇的に変わりますので、ぜひ実践してみてください。

合わせて、問題文を読み終わった際には、下記の3つの質問をするのも忘れずに実践してください。

【理解を伸ばす3つの質問】

質問1 今、何がわかっているの?

質問2 それで、何が聞かれているの?

質問3 何を書けば解けそう?/どこを読めば答えが書いてそう?

授業内容の振り返りをしても、うまく説明できません。

「先生の目を見て」授業を聞くアドバイスから始めてみましょう。

授業内容があまりわかっていないのかな?という場合には「授業の聞き方」からアドバイスをしてみましょう。

【お子さんと再確認する授業の受け方 3つの約束】
■ 先生の目を見て話を聞く
■ 途中でわからなくなっても、最後まで聞く
■ 先生が話している間は、ノートを取らなくていい

上記を伝えた上で、塾の先生にも「あまりわかっていないかもしれないので、少しみてもらえませんか?」と声をかけてください。

授業中先生も気にかけて授業をしてもらえるようになります。

これで大半の場合は改善するのですが、そうでない場合で、塾に対して思い当たることがある場合は、転校・転塾の検討も必要です。

お子さんに関して

新しいやり方に、なかなか挑戦してくれません/めんどくさいと言われてしまいます

はじめは一緒にやり、小さなことでも褒めることが大事。

大人でも、やり方を変え、新しいことを始めるのには不安があります。

それはお子さんも一緒です。

ときにはめんどくさいなぁと感じるでしょう。

そこで大事なことは、「ちょっとでいいからお母さんとやってみようね」と声をかけることです。

そして少しでもできたら褒めて上げてください。

「新しいことに挑戦してくれた」ということだけでも凄いことです。

また勉強のやり方を変えるにあたっては、「今までのやり方じゃ駄目なの」という言葉ではなく「あなたは〇〇なとこが凄いから、このやり方だと、もっとできるようになると思うの」とポジティブな言葉を使ってあげてください。

このようなことから少しずつ始めることができれば、お子さん自身も「この方が楽だし、結果も出る。問題がわかって、解けると気持ち良い」と思考が変わっていき、いずれは自分だけでもできるようになっていきます。

一度やったことを、すぐに忘れてしまいます

「忘れる」ことは当たり前。合格する子も、受験本番前まで、忘れます。

一度覚えたことが抜けることは、本当によくあることです。

どれだけ優秀なお子さんでもそうですので、大切なことは「忘れたときに、再度やり直す」ことです。

むしろ受験本番前に「忘れている」ことに気付ける親御さんはめざといのです。

ただし何度もやり直したのに「できない」という場合は、勉強が作業になっていて「思考」が伴っていないことも考えられます。

忘れることは悪いことではなく当たり前。ただ何度もやっているのに、できない場合は忘れているというより「はじめから覚えられていない」ことも疑いましょう。

とにかく親の言うことを聞きません。

ときには、「第三者」の手を借りることも活用しましょう。

お子さんが中々親御さんの話を聞いてくれないということも珍しくありません。

その際は「誰」が話すのかを決めてみるのも手です。

小学生のお子さんはお母さんが大好きで、どうしても甘えてしまい、その裏返しで中々言うことを聞いてくれないことも多いでしょう。

1. 要所要所で、お父さんに登場してもらう
2. 祖父母から話してもらう
3. 塾の先生/学校の先生から言ってもらう

といったように、第三者の手を借りるのが有効です。

1〜3でも解決できないという場合は、個別指導や家庭教師を検討してみるのもよいでしょう。

上記が、「偏差値5を上げるための最初の3ステップ」を読んでいただいた方から、本当によく送っていただく質問です。ぜひ参考にしていただき、1ヶ月後のお子さんの偏差値UPに活用していただければ嬉しいです。

その他の質問に関しましては、随時受付けておりますので、実践してみて、わからないこと、感想・ご相談があればお気軽にお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
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