中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

【STEP6】偏差値5UPを達成するための3つのルール

こんにちは。

中学受験情報局 主任相談員の西村則康です。

これまで6回にわたり、1ヶ月以内に偏差値5UPを達成するためのポイントをお話しました。

ここからは実際にご家庭で実践していただく段階になりますが、短期間で成績UPを達成するご家庭には、3つ共通していることがあります。

そこで今回は、短期間で成績UPを達成するための法則「3つのルール」についてお話したいと思います。

【ルール1】勉強量を増やすだけの戦略はNG、選択と集中を第一に

既にご理解いただけていると思いますが、大前提として「量を増やすだけの戦略」では成績を上げることはできません。

頑張っているのに成績が伸びないのは、「勉強量」ではなく「やり方」に問題があるからです。

正しいやり方で、「少し頑張れば、できるようになること」に集中することが成績UPの第一歩です。

なので…はじめは、

1. 基本は塾の教科書を使って、「宿題」の取捨選択から始める
2. まずは、追加で問題集は使わない
3. 慣れてきても、問題集の追加は1冊まで。

くらいがちょうど良いでしょう。

このルール1が達成できるだけでも、成績は大きく変わります。

お子さんに今必要なことは何か?を見極めて、少し頑張ればできるようになることを優先して消化していきましょう。

【ルール2】「やっておきなさい」だけでは超えられない壁がある

成績が伸び悩んでいるお子さんの学習に目を向けると…

■ 問題文をあまり考えずに、式や答えを書いている

■ そもそも問題を読んでいない

■ 「宿題を終わらせる」作業が目標になっている

といったことが共通しています。きっと心当たりのある親御さんが多いと思います。

「選択と集中」ができたとしても、何も考えずに、問題を解いているだけでは中々成績UPにはつながりません。

「思考」の伴った学習習慣をつけるには、お母さん・お父さんの声掛け・チェックが必須です。

とはいっても、つきっきりというわけにもいかないのは承知しています。

なので、勉強を始めて最初の数問だけでも、声をかけながら、正しい学習ができるように声をかけてあげてください。

しばらく続けていれば、親御さんがいなくても、自分でできるようになる子が大半ですので、最初だけでも、時間を割いていただければと思います。

具体的な声掛けや、チェックのポイントは、【STEP2】応用問題もスラスラ解けるようになる理解型学習を参考にしてください。

【ルール3】「今のまま頑張る…」が、実は一番危険

「短期間で成績を上げたい」とは思っているものの、忙しくて手が回らなかったり、お子さんが中々上手くできなかったりといったことから、結局これまで通り「塾に行って言われたことをやっておく」ことから抜け出せないご家庭は、珍しくありません。

ただ、今成績が伸び悩んでいるなら、その勉強方法を続けても、成績が急に伸びることは絶対にありえません。

どこかで限界が必ず来て、いずれ「学習方法の改善」を迫られることになります。

そういった意味では、早い段階で「異変」に気づいた今は最大のチャンスとも言えるでしょう。

少しずつでもやり方を変えていって、良かったことを残していく。

その積み重ねで成績は、安定して伸ばせるようになっていきます。

何度も繰り返しますが、「量」を増やすだけの戦略では、お子さんが苦しい思いをして、結果は全くついてこないのが中学受験の真理です。

上記3つのルールを、「短期間で偏差値5UPを目指す」指針としてください。

Copyright (c) 2008-2021中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 All rights reserved.