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【中学受験Q&A】よくある3つの相談にお答えします

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公開: 最終更新日:2022年11月07日

中学受験についてさまざまな相談を受けるのですが、今回の記事ではその中でも最近特に多い3つのお悩みについて回答させていただきます。
共働き家庭、各学年のお悩み、そして特に相談が多い算数の勉強の仕方について答えました。

共働き家庭でも中学受験はできますか?

Q

うちの家庭は、父親がとても忙しく毎日帰宅するのは深夜です。
母親もフルタイムで働いているので、子どもの勉強をじっくり見る時間がありません。
そんな共働き家庭でも中学受験はできるのでしょうか。

A

子どもに「自分のことは自分でやる」自立心と段取り力が身についていれば大丈夫です

相談者さんのお子さんが今何歳なのかわかりませんが、もしまだ未就学児なら、今のうちからできるだけ「自分のことは自分でやる」という習慣を身につけさせておくことが大切です。

まずは家の中での子どもの役割を決めるところから始めましょう。
親御さんが一方的に決めるのではなく「なにがやりたい?」「どれだったらできそう?」と子どもに意見を聞いて選ばせてあげてください。

小学校に上がる少し前の年齢なら、子どもが自分で「玄関の靴揃えならできそう」「庭の草木の水やりはできるかも」と、何かしら意見を持っているはずです。

決めた役割を実行ことができたら、必ず褒めてあげましょう。
「ありがとう。とても助かるよ」と伝え続けることによって、決めたことをきちんとやる気持ちよさや約束を守る達成感を積み重ねていくことができます。

さらに小学校に上がったら、少しずつでいいので自分で計画を立てる練習をさせてあげるとよいでしょう。
最初は「今日は何をするの?」と聞くだけでかまいません。
「今日は○○をする」と答えられたら、計画を立てられたと見なしてあげてください。

子どもは「公園で遊ぶ」など楽しいことは覚えていますが、「宿題をやる」などの楽しくないことは覚えていないことが多いです。
忘れてしまうことを見越して、「計画を書き出す」という習慣をつけておくとよいでしょう。

簡単な箇条書きでかまいません。
子どもは時間の感覚が未熟なので、開始時間などを細かく書かなくても大丈夫です。

実行できたら「計画通りにできてすごいね」と認めてあげると、お子さんは「自分のことは自分で決めていいんだ」と計画を立てることを肯定的に感じるようになります。

大人でもそうですが、すべての計画が予定通りにスムーズに進むとは限りません。
うまくいかなかったり失敗することも経験しながら辛抱強くやり続けることで、試行錯誤しながらも自分のことは自分でやる自立心や段取り力が身につきます。

こうして子どもが自分で毎日の計画を立てることができたら、親御さんはそれを実行できたかをチェックするだけです。
このやり方を中学受験の学習計画に応用できます。

学習計画はできるだけ自分で立てさせ、親御さんが時間に余裕あるとき、たとえば土日や進級のタイミングだけ計画を一緒に立てるのもいいでしょう。
日常の学習計画を自分で立てられるようになれば、親御さんはできていない時だけ「どうしてつまずいたのか」「どうしたらうまく進むか」を一緒に考えてあげてください。

こうして早いうちから子どもが自立心や段取り力を身につけておけば、共働き家庭でも中学受験の勉強を進めていくことができます。

各学年でどう勉強を進めていいのかわからず不安です

Q

子どもが3年生でこれから中学受験の塾に入れようと考えていますが、学年が上がるにつれてどう勉強を進めていけばよいのか不安です。
実際に塾に入ったらどのように学習をさせたらよいのでしょうか。

A

子どもの勉強は「量」より「質」を重要視しましょう

中学受験のための本格的な受験勉強は6年生になってから始まります。
それまでに、それぞれのタイミングでできる勉強が変わってきます。

まず、4年生のうちは塾も週に2、3回で、5年生以降に比べると時間に余裕があります。
机に向かって勉強する時間はそこまで多くなくてかまいません。
むしろ、それ以外の時間の使い方が大切です。

公園で友達と遊ぶ、家のお手伝いをする、家族でアウトドアを楽しむなど、そういう体験が「学びの土台」を作る時期だと考えてください。
この時期の子どもの実体験が、6年生になった特に理科や社会で役に立つ場面が増えてきます。国語の心情理解などにも役立つでしょう。

5年生になると徐々に塾の勉強が忙しくなってきます。この時期は、闇雲に勉強時間を増やすのではなく「どのように勉強をするのか」を重要視してください。

算数なら「問題文をちゃんと読んでいるか」「図形問題の図を自分で書き起こしてから問題に取り組んでいるか」などです。これから勉強を進めていく中で、この「どのように勉強するのか」=学習の質が非常に大切になってきます。

ていねいに勉強に取り組む習慣をつけておかないと、いくら勉強をしても成績が上がらないという状況に陥ってしまいます。
6年生になってもミスが減らない子は、字が殴り書きになっていたり、焦って勉強をする習慣がついてしまっていることが多いです。

このように、子どもの勉強を「量」ではなく「質」に注視することが必要です。

うちの子、算数の式を書かないのですが…

Q
子どもの算数の答案用紙を見てみると、問題を解くときに式を書いていません。

このままでいいのでしょうか?

A

式よりも大切なのは「考える過程」を残せているかどうかです

こういう相談をしてくる親御さんは「ちゃんと式を書かないと問題を解くことができない」と思っている方が多いのですが、中学受験の算数の入試試験では、式自体より問題の意味をきちんと理解しているか、自分なりに考えた解き方を相手にわかるように書いているかということを見られます。
ですので、式を書くだけではだめな場合もあります。

もう一度お子さんの答案用紙をよく見てみましょう。
式になる一歩手前のメモ書きや図が残っていませんか?もしたくさん残っていたら、お子さんが一生懸命考えた証拠です。
ただ、我流だと無駄が多いので、塾で習った線分図や面積図などの書き方を使えているといいですね。
もしそれが書けていないなら、まずはそれらの書き方を覚えさえすれば大丈夫でしょう。

逆に心配なのは、式と答えだけが合っている答案用紙です。
なぜその式を使ったのか、どうやって答えを導き出したのか、子どもの直接聞いてみてもいいかもしれません。
それをスラスラと答えられるならいいのですが、受験する学校によっては考えた過程を書き残さなければならない場合もあるので、解答までの過程を書き残すように促してあげた方がいいかもしれません。

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