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【中学受験】国語の得点力を上げる!親の「声かけ」と「読み聞かせ」

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読む力をつけることは、国語の得点力を上げることにつながります。
今回の記事では、子どもが「読めた!」という体験をするために親ができる、声かけと読み聞かせについてお考えてみたいと思います。

「読めた実感」を体感させる

どんな文章でもいいのですが、読み終えたときに「読めた!」「よくわかった!」という実感を得た経験をしておくことはとても大切なことです。
この「読めた実感」を体感できていない子は、難しい漢字が読め、語彙の意味がわかっていても、文章の内容が読みとれないということになりやすいのです。

文章の意味をちゃんと理解しながら読める子の多くは、文章を読みながらそこに自分の体験を加えて「ああ、これはわかる」「あの体験に似てる」と、自分の考えや体験に照らし合わせながら読むことに慣れています。
それができると、文章を頭の中で映像化しながら生きいきと読み進められ、さらに気持ちや実感も具体的な実感を伴って捉えられます。

もし、子どもの文章の読み方を見ていて、漢字や語彙の意味はわかっているようだけど、なんとなく読み流しているように見えるなら、ちょっと手助けをしてあげてもいいかもしれません。

一緒に文章を読みながらの「声かけ」

子どもと同じ文章を読み進めながら、ちょっとした言葉をかけてあげるようにしましょう。
そのときに心がけるべきことは「文章と子どもの生活体験を引き合わせる」ことです。「転校生が来たんだね、そういえばあなたのクラスにも、去年○○くんが転校してきたよね。最初のころはどんな様子だったの?」など、子どもが体験している身近な例を挙げてみてください。

こうした声かけを続けていると、子どもから「心躍る、っていう言葉って、どういう意味?」というような具体的な質問が出てくることもあるかもしれません。
そんなときも、子どもの生活体験を引き合いに出しながら、説明するようにしましょう。
「たとえば、遠足の日の朝。天気も快晴で、リュックにはおいしいお弁当と好きなお菓子が入っていて、準備バッチリ。さあ、行くぞ!という時の感じに近いかな」のように伝えるのです。
子どもの経験に重ねることで「なるほど、そういうことか!」とすっと記憶に残るでしょう。

「自分だったらどう感じるか、と、登場人物と自分を置き換えてみる」
「主人公がどんな気持ちか考えてみる」
「なぜそういう行動をとったのか推理してみる」
「自分の体験で似たようなことはなかったかどうか、思い出してみる」

以上のことを意識して、子どもに声かけをしてあげてください。きっと「読めた!」という実感がどんどん深まっていくでしょう。

読み聞かせは、高学年からでも遅くない

多くの家庭では、読み聞かせはせいぜい3年生ぐらいまでで、絵本を卒業すると読み聞かせも終わりにしてしまうようです。
でももし子どもが文章を読むことが好きではない場合は、小学校4年生以降でも「読み聞かせ」をしてあげてみてはいかがでしょうか。

絵本は楽しんで読んでいたのに、文字だけになったとたんに本から離れてしまう子はたくさんいます。
こうした子は、絵本を読むときも主に絵しかみていないことが多いようです。
絵を先に見て、頭の中に話を作り上げ、確認程度に文字を追っているのです。
でも、大人が音読することによって、絵はなくても声の雰囲気に乗って内容を聞くことができるようになります。

塾のテキストで苦戦している子がいたら、試しに読み聞かせをしてみてください。
音の声を聞きながら文字を追うことによって、文章のリズムやそこに入っている感情がわかるようになることがあります。
前提として「これから、自分で黙読しても同じように内容が楽しめるようになるために、今こうして読み聞かせや音読をしているんだよ」と伝えてあげることがポイントです。

交代で音読する

最初のうちは、文字を目で追わせなくてもかまいません。読み聞かせをして、その内容がちゃんと理解できるようになったら、「一段落ごとに交代で読もう」と誘ってみてください。ゲーム感覚で「つっかえたり、間違えたら交代」というルールでも楽しいかもしれませんね。

そういった読み聞かせや音読、声かけを続けて、子どもが本やテキストの内容を楽しめるようになったら、黙読を少しずつ進めましょう。
最初は段落ごとでもかまいません。音読しなくてもわかった感じがするかどうかを確認しながら、子どもと一緒に読書を楽しめたらいいですね。

「読めた!」という喜びや達成感を積み重ねることが、物語文でも説明文でもきちんと文章の内容を理解できることにつながり、国語の得点力を上げることができます。

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