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トランプや将棋で伸ばす子どもの知力 親子でアナログゲームを楽しもう

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親御さんからいただく相談の中で、特に多いものの一つが、ゲームとの付き合い方です。
ゲームが好きな子は多いと思いますが、ここでご紹介したいのは、いわゆる「テレビゲーム」ではありません。
パズルやボードゲームなどの、アナログゲームです。

親子でカードゲームやボードゲームを楽しむことで、子どもの知力を育む方法について、ここでは考えてみたいと思います。

テレビゲームの弊害

「テレビゲームを子どもにやらせたくない」と考えるお母さんやお父さんは少なくありません。
テレビゲームで長時間遊ぶことで目が疲れてしまったり、そのあとに勉強するといってもなかなか集中できないという弊害があるようです。
またテレビゲームは刺激が強く、子どもはそれを楽しいと感じるようですが、そのぶん時間を忘れてだらだらと遊び続けてしまう傾向もあります。

それでは、同じゲームでも、カードゲームやボードゲームなどの「アナログなゲーム」はどうなのでしょうか。
トランプやかるた、オセロや将棋などさまざまな種類のアナログゲームのメリットについて考えてみました。

大人も手加減せずに楽しむのがコツ

テレビゲームに慣れた子どもにとって、アナログゲームは一見地味かもしれません。
子どもを夢中にさせるためのコツは、大人も手加減せずに全力でゲームを楽しむことです。
トランプの神経衰弱は、親が本気でやっても子どもが勝つこともあります。
また、オセロもポイントさえつかめば、子どもはどんどん強くなります。

最初、子どもは連戦連敗してしまうかもしれませんが、それでいいのです。
悔しいと感じて、一生懸命「勝つにはどうしたらいいか」を考えるようになります。
その考えをもとに次のゲームでは対策を練ったり工夫をしたりして、少しずつ強くなっていくでしょう。

このプロセスを経験させるのが大事なことなのです。
あきらめないで自分の頭で考える姿勢が身につき、これが、学びへの意欲を引き出すきっかけにもなります。

 

ゲームで図形問題や計算を得意にする

五目並べやオセロが得意な子どもは、縦と横だけでなく「ななめ」にも着目するので、たとえば算数の図形問題などで、斜めの補助線を自然に思い浮かべられるケースがよくみられます。
逆に言えば、五目並べやオセロの勝ち方を知ることが、図形問題の克服に一歩近くかもしれないのです。

また、知育玩具として「立体四目並べ」がありますが、こちらは空間認識のセンスが求められるゲームなので、平面図形ではなく立体図形の問題に対するトレーニングにもなります。

カードをめくって探検を進め、お宝を手に入れていくようなボードゲームでは、お宝の数を人数で割ったりするので、自然に割り算の感覚が身について苦手意識がなくなります。
将棋では先を読む力や思考の持久力が鍛えられますし、トランプの神経衰弱は短期記憶のトレーニングになります。

算数オリンピックの優勝者には、囲碁経験者が多いといわれています。
1枚の長方形の板をカットしてできている「ラッキーパズル」というブロックは、組み合わせるといろんな形を作ることができる知育玩具で、実際に国立中学校の入試でこのパズルについて出題されたこともあります。

こうしたアナログゲームが、考えるための基礎的な力(最近では「地頭」といわれています)を鍛えることは以前から指摘されていました。

一度、大人も本気になって子どもとアナログゲームを楽しんでみてはいかがでしょうか。
テレビゲームよりも子どもが夢中になれる瞬間があるかもしれません。

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