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「やる気」はどこから生まれるか

「やる気」はどこから生まれるか
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「子どもはやる気を出すべき」という固定観念

いろんなところで述べているのですが、「やる気」というのはお子さん自身にあらかじめ備わっているもの、お子さんが努力して発揮しなければならないもの、という誤解についてここでは述べたいと思います。

勉強するにあたって、お子さんは「やる気」を出す努力をするべき、という固定観念を持っていないでしょうか。特に、中学受験をしたいとお子さんが言い出す形で始まった受験勉強なら、なおさら「あなたがしたいって言って始めたことでしょ!?」とでも言いたくなるものです。

しかし 「自分で言いだしたんだからちゃんとなりなさい」 といくら正論を言ったところで、お子さんのやる気が出るわけではありません。子どもがやる気になるのは「これさえやれば、きっとい結果が出るはずだ」という確信が持てるとき。過去にそういう経験があればなお良しです。

逆に「どうせやってもうまくいかない」と思っていると、やる気は出ません。過去に「がんばったけどうまくいかなかった」という経験を繰り返していれば、なおさらです。

この状態のときに、親が感情に任せて

「どうしてすぐに宿題を始めないの。明日提出なんじゃないの?」
「塾の授業は分かったの?先週もわかったって言ったのにテスト悪かったんじゃないの?」
「そんなに勉強が嫌なんだったら、受験なんてやめちゃいなさい!」

などと伝えると、すべて逆効果になります。

まずは、子どもは「やる気」を出すべきという固定観念を捨てる

まず、子どもは「やる気」を出すべき、という固定観念を捨てて、具体的にどうすればお子さんの「やる気」が出るか、冷静に考えてみましょう。

子どものご機嫌をとるということではありません。自分で言い出して始めたことでも「やってもうまくいかない」と思っていれば、やる気にはならないのが子どもです。「やったのにできない」という辛い現実に直面せずに済むからです。

確かに大人でも、やってもうまくいかない可能性が高いことに一歩を踏み出すのには、勇気というか、気持ちを前向きにする努力が必要です。このことを考えると「自分で決めたんだからとにかくやる気を出しなさい」と言っても無理だと冷静になれるはずです。

子どもを「やる気」にさせる具体的な方法

では、具体的にどうすれば少しでもお子さんに「やる気」を出させることができるかを考えてみましょう。

まず1つめは、結果が出る可能性が高いことに取り組ませること。結果が出やすいと思われる科目、単元、分野から取り組ませるという方法です。算数が苦手だから算数をがんばらせる、という考え方ではなく、まずは結果が出やすそうな国語や理科で結果を出させ、自信をつけたところで算数をがんばらせるのです。

2つめは、環境を変えること。もっとも極端な例は転塾ですが、そこまでいかなくても、特別講座の受講を取りやめて平常授業の理解を最優先するとか、6年生なら前期の日曜特訓を見合わせて家庭学習に切り替えるなどです。

3つめは、外部の力を活用すること。苦手科目や分野を克服するのに、家庭教師や個別指導を利用することです。マンツーマンで教えてもらえば塾の授業よりも理解が進むことが期待でき「やってできないわけではない」という自信を取り戻せる可能性があります。

勉強面でモチベーションが上がらない場合の多くは、うまくいかない科目や単元があり、お子さんが「やってもできない」気持ちになっているから。環境や関わりを変えることで「やればできる」という経験を今一度させてあげるのが「やる気」を取り戻す一番の近道です。

悩んでいる方は、ぜひ取り組んでみましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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