夏期講習後半を乗り越える かしこいお盆の使い方

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こんにちは。
中学受験情報局主任相談員の西村則康です。

学校と夏期講習の両方に通うという前代未聞の忙しさの中、お子さんも、親御さんも大変な時期を過ごされていると思います。

実際、中学受験情報局にも、夏期講習に関してたくさんのご相談の声が届いております。

その一部をご紹介いたしますと...

よく寄せられている夏期講習に関する悩みの声

■ 夜遅くに塾から帰って、朝早く学校に行くため、予習・復習の時間が取れない
■ 今日の授業でわからなかったことを勉強し直す時間がない。次々新しい授業が詰め込まれているけど、本当に授業を理解できているのか、わからない。
■ 課題の取捨選択はしているが、それでも時間が足りていない。
■ 周りの子と夏休みをきっかけに一気に差が開いてしまうのでは...

といったように、ご家庭での学習時間の確保が難しく、復習・予習ができないまま、授業だけがどんどん進んでいくという現状に不安を感じられているというご相談をたくさん頂いております。

今回の記事では、夏期講習の後半に向けて、
6年生はお盆休暇、5年生は空いている日をどのように使って、夏期講習の内容を成績アップの機会に変えていくのか?

その具体的な方法を解説していきます。

1. 今年の夏期講習は「学習時間が無い」のが当たり前

夏休み前にもお話させていただきましたが、今年の夏休みは学習時間が全く取れないのが当たり前だということを今一度思い出してください。

家庭学習が追いついていない、
毎日の授業のフォローができていない、
お子さんが授業を理解できていないのに授業はどんどん進んでいく。

そんな中、家庭学習の時間が十分に確保できないまま、毎日夏期講習にお子さんを送り出すことになれば、親御さんの中で不安が大きくなっていくのは当然のことだと思います。

特に6年生は全く休みのない日が続いていおりますし、5年生も学校に通いながらの夏期講習ということで、とにかくご家庭で学習をするための時間が全くないといっても過言ではありません。

これは、成績の善し悪しに関わらず、どの家庭にも共通していることです。
なので、現在、ご家庭で十分に学習時間が取れていないとしても、過度に不安になる必要は全くありません。

夏休み前にもお伝えいたしましたが、今年の夏期講習は「学習時間が無い」のが当たり前。

限られた時間をどう有効に使うのか?
そのために必要な方法を詳しくご説明していきます。

2. 夏期講習を成績アップの機会にするための2つのポイント

これは繰り返しになりますが、学習時間が限られている中で、確実に成績を伸ばしていくためには、「今やるべき課題・単元」を選んで、取り組んでいく必要があります。

「今やるべき課題・単元」とは、もう少し頑張れば理解ができる=もう少し頑張ればテストで得点できる問題です。

コロナ対策の学習方法として、中学受験情報局から何度かお伝えさせていただいている、「課題の取捨選択」をすることが成績アップの鍵となります。

具体的な取捨選択の方法ですが、まずは塾の先生が授業で取りあげた問題を最優先します。
塾の先生は、そのクラスの平均的な学力の子どもにとって最優先と思われる問題から取りあげるはずだからです。
そして、その中でも「ちょっと難しかった」と感じるくらいの問題に絞って、それらを自力で解けるようにするのです。

しかし現状の夏休みの忙しさから、6年生を中心に「家庭学習の時間が全く取れない」というご家庭も珍しくはありません。

ですから、「課題の取捨選択」をしても、それでも学習が追いつかないというお悩みもたくさん頂いております。
ご家庭で学習する時間がないため、「課題の取捨選択」をしたとしても、「今やるべき課題」に取り組む時間も十分に取れないという悩みですね。
この様な場合には、取捨選択した課題の中から、更に優先度をつけて絞り込んでいく必要があります。

8月の今やっておくべき問題と、
夏休みが明けて9月の時間が取れる時に改めて取り組む問題、

の2つに分けて取り組んでいくことが大切です。
この優先度の付け方は各学年によって異なりますので、5年生と6年生別々に優先度の付け方の方法について説明していきます。
ここまでをまとめますと...

夏期講習後半を活かし成績を伸ばすために知っておくべきこと

■ どのご家庭でも十分な学習時間は取れていない
■ 夏休みの間に、学習時間が取れないことに不安を感じる必要はない。
■ 夏に成績を上げるポイント1. 「課題の取捨選択」を行う
■ 夏に成績を上げるポイント2. 「取捨選択した課題」に更に優先順位をつける

続いて、

取捨選択した課題に対して、どのように優先順位をつけていき、その課題に取り組む時間をどう作り出していくべきなのか。

詳しく説明していきます。

2.1 お盆休みを利用して6年生がすべきこと

6年生の夏期講習では、9月からの志望校別特訓に向けて、これまでの総復習が各塾で行われています。

「過去に習ったことの中で、今できていないことは何か?」を見極め、本番の入試で確実に得点ができるように、再度復習をするのが6年生の夏期講習の位置づけです。

ですから、夏期講習の内容で、お子さんが何がわかっていないかをチェックすれば、自然と「今やるべき課題」がわかるようになっています。

まずは、今わかっていないことを、チェックし、記録することに集中してください。

この8月の夏期講習は、お子さんの苦手分野・単元・弱点を見つけるために有効活用していきましょう。

そして明らかになった「今やるべき課題」については、
8月中にできることは8月に取り組み、残りは9月にしっかり学習スケジュールを組み順に消化していきましょう。

具体的には、お盆休みの間に、お子さんと夏期講習のテキストを最初から見ていき、「難しかったところ・わかりにくいと思ったところ」を聞いてあげてみてください。

その中でも、少しの時間で、簡単に理解できそうな問題から順番に、お盆休の間に確保できる時間内で、お子さんに問題を解かせてあげてください。

そうすることで、「少しの努力で、できないことが、できることに変わっていくことを体験」でき、9月の学習に対してモチベーションを上げていくことができます。

単純な作業のように聞こえるかもしれませんが、
8月中に「今後取り組むべき課題」を見つけ出して、
9月中にそれらの課題の学習を完成させるスケジュールを作る
ことが、志望校の合否の分かれ目となります。

今年の夏期講習は、「課題の取捨選択」をするために有効活用し、
8月と9月にかけて、選択した課題を消化していくことを目指していきましょう。

残念ながら、8月中の学習時間を増やすことは現実的ではありませんので、9月の学習をスムーズに進めるために、8月に「これから取り組むべき課題」をしっかりと見極めてください。

できることからコツコツと8月から取り組んでいきましょう。

そして、9月中にどれだけの学習量を効率よくさばけるか?
これが今年の受験の勝負の分かれ目になってきます。

9月以降の学習スケジュールの立て方については、後日ご説明しますので、こちらも合わせてご活用ください。

まずはお盆休み中に、「課題の取捨選択」を再度行ってみてください。

2.2. 塾の休みを利用して5年生がすべきこと

5年生は6年生とは少し事情が異なります。

サピックスのように夏期講習も平常授業と変わらず、新単元を学習していく塾にお通いなら、可能な限り、授業を受けたその日に「今日の授業でわからなかったことが何か?」を聞いてあげてください。

そして、少なくとも基礎問題レベルまでは解けるように、ご家庭でフォローをしてあげるとよいでしょう。

連続して行われる授業の中には、「(比その1)と(比その2)」のように、前回の授業の理解が後れていると、次回の授業を理解するのが難しくなってしまうことがあるからです。

各塾とも5年生は、隔日で開講するなど、次の授業までに少し時間をあけているため、優先的に「前回の授業のわからなかったところ」を復習することに注力するとよいです。

今後安定して成績を伸ばしていくためには、コロナ休校中の単元でわからない問題がなかったかを確かめてあげて、「課題の取捨選択」を再度行い、6年生と同様に9月からの学習に組み込んでいくと、更に学習の効率をアップさせることができるでしょう。

夏期講習中のご家庭での学習に関しては、前回の授業でわからなかったことを中心に取り組み、次の授業までに基礎問題を解けるようにしてください。

ここまでをまとめますと...

夏期講習後半を乗り越える賢いお盆の使い方

6年生の場合

■ 夏期講習を利用して、「少し頑張ればできそうな問題」を見極める
■ 8月中は、「ほんの少しの時間で、できるようになること」を優先して、順に取り組んでいく。
■ 残りの「今やるべき課題」は9月の家庭学習スケジュールに組み込んでいく

5年生の場合

■ 毎回の授業の「わかりにくかった」問題をチェックする
■ 次回の授業までに「基礎問題」が解けるようにする
■ コロナ休校中に学習した単元の理解度の再チェック
■ 9月以降に補強すべき課題を8月中に見極める

いかがでしたでしょうか。
各塾・各学年に共通して、今年の夏期講習は、どうしても時間が足りなく、家庭学習の時間を確保することが難しくなっています。

そんな中でも確実に成績を伸ばしていくためには、効率よく課題を見極めて、「課題の取捨選択」を行い、取り組んでいくことが大切です。

学習時間が限られている今できることは、「課題」を明確にし、9月の学習スケジュールを上手く組み、しっかりと消化できるように今から準備をすることです。

今回の記事の続編として、お盆明けに、9月からの学習スケジュールの作り方のコンテンツを配信します。

まずは、「お子さんが今もう少しだけ頑張れば、できること」をお盆休みを利用して、見極め、「課題の取捨選択」をしてみてください。

ご家庭の中学受験が成功することを心から祈っています。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康 主任相談員 西村 則康 西村先生に家庭教師に来てほしい方はこちら
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