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論説文の攻略⑥ ~何の話をしたいのか分からない!~

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国語の学習 2013年04月20日10時00分
こんにちは!
「かしこい塾の使い方」
主任相談員の小川です。


4月も下旬になって、
ゴールデンウィークが意識される時期と
なりましたね。

6年生は何かと忙しいでしょうが、
5年生以下のお子さんは、
あれこれとやりたいこと、行きたいところがあるのではないでしょうか。

お父さん、お母さんも、
「来年は忙しくなるから、今年ぐらいは・・・」
と、遊びの計画を立ててらっしゃるかもしれません。


たしかに受験勉強はやることがたくさんあります。
でも、丸一日しっかりと遊んで、
頭と心をリフレッシュすることも大切です。

6年生も、さすがに旅行に行く人は少ないとは思いますが、
近場にお出かけしていつもと違う気分を味わうと、
また学習のペースが上がったりするものです。

良い時間を過ごしてくださいね。

かく言う私も、
六本木ヒルズで公開中の「ミュシャ展」を
狙っているところです。

早くいかないと公開が終わってしまう・・・(笑)


さて、「国語の学習で絶対に欠かせないこと」
今日は第8回目ですね。

論説文の読み方ポイント3
『対比と上手く付き合う』について、
続きのお話しをしていきます。


論説文は、
筆者が自分の意見を読者に伝えようとするのですから、
当然この対比が多用されます。

すると困ったことが起きるのですね。


筆者としては
読者に伝わりやすくする意図で
対比を使っています。

ところが、
読み手にとってあまり馴染みのない話題の文章で、
これまた馴染みのない事柄が
対比相手に登場することがあります。

読んでいる側としては、
イメージが上手くわかない話題Aで首をひねっている時に、
またよく分からない話題Bが出てくることになります。

すると、
「色々な話が出てきて、
何の話をしているのか良く分かんない!」

ということになってしまいます。


お子さんが、
こういった悩みを口にした時は、
「もっとちゃんと読みなさい!」
で終わらせちゃ可哀そうですよ(笑)


対比を読み取るための基礎知識を
お子さんが持っているかどうか、
確認してあげてください。


特に気をつけたいのが、
「一つ一つの言葉は見たことがあるけれど、
お互いの関係までは分かっていない」ケースです。


例えば、「自然」と「人間」。

小学4年生以上で、
「自然」という言葉を知らない子はあまりいません。

「人間」という言葉を知らない子もほとんどいないでしょう。

しかし、
「自然」と「人間の活動」とは
対立的な位置関係で理解される。

ということを知らない子はたくさんいます。

近代以降の価値観は、
西欧の考え方が影響しているため、
「自然」と「人間」は対比されるのですね。


でもそんなことを知らない子は、
「人間も生き物なんだから、自然の一部でしょ?」
と考えます。

何も間違っていません。
その通りです。

社会的なお約束ごと(社会的価値観)を
知らなかっただけです。


ただ、そんな子が次の文を読むとどうなるでしょう。

『縄文人は多様な自然の恵みを利用していた。
しかし、ひとつのものだけに固執して、
自然の生態系を壊すようなことはしていない。』
(東大寺学園中学入試より)


「縄文人ってそうだったんだ」
と思うことはあっても、


「その縄文人とは違って、
現代の人間は自然の生態系を壊しているんだな」

と読み取ることは難しいでしょう。

「現代の人間のことなんて、
どこにも書いてない!」と
怒り出すかもしれません(笑)


しかし筆者の側では、
自然についての話題を出した時点で、
現代の人間について話すことが予定しているのが普通です。


「縄文人は」と書きだした時点で、
「それに比べて現代の人間は~」と
読者が意識しながら読み進めることを期待しています。


自然⇔人間

これは、『お約束ごと』なのですね。

お約束ごとなので、
知識として知っておく必要があります。


自然⇔人間  建設⇔破壊

精神⇔物質  部分⇔全体
積極的⇔消極的

時間⇔空間  垂直⇔水平

といった、
対比される言葉の組み合わせを知る。

すると、自然の話の後に人間社会の話が続くのを見て、
「裏表の関係をていねいに説明してくれているんだな」
と思えるようになります。


「話がころころ変わって何が言いたいか分からない!」
とはならずに済みます。


【対義語】・【対となる語句】の知識を増やせば、
論説文の読み方が上達する、
と言ってもいいでしょう。


対比についてはもう少し触れたいことがあるので、
次回はこの続きから始めます。


それでは今日も、
出会う方全ての可能性を
拓いて参りましょう!
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国語の学習 2013年04月20日10時00分
主任相談員の小川大介
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