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受験準備と対策

中学受験をするご家庭の「受験勉強」は、いつから始めるとよいでしょうか。

中学受験勉強は「3年計画」となることが多いようです。
4年生から塾通いを始め、6年生の1月、2月の受験を目指して準備する、というスタイルです。
ここでは、3年間の中学受験勉強の概要をお伝えしたいと思います。

中学受験 4年生は勉強のしかたを学ぶ学年

4年生は塾のある生活に慣れ、勉強のしかたを学ぶ

中学受験の勉強は「3年計画」になるご家庭が多いと書きましたが、その入口にあたる4年生は、塾のある生活に慣れ、勉強のしかたを学ぶ学年です。
各塾とも、4年生のスケジュールは比較的余裕があり、一週間の時間を家庭の意思で使うことができます。

4年生の時期で重要なことは、学習サイクルを「暗記型」にしてしまわないということです。
どうしても時間に余裕があると、宿題を繰り返して「その週のことを完璧に」という思考に陥りがちです。
これが落とし穴で、一週間ごとに短距離走を繰り返す運動選手のように、「覚える⇒テストで吐き出す⇒忘れる」という繰り返しになってしまうお子さんが出てきます。

4年生の時期は、意識的に学習の中に「考える」という要素を採り入れることが重要です。
具体的には、宿題の前に「授業の復習」の時間をとることで、授業内容をしっかり思い出した上で宿題にとりかかるのです。
お父さん、お母さんが「どうしてその解き方で解くの?」といった質問をお子さんにすることで、お子さんが習ってきたことをしっかり思い出せる時間をとるのもいいですね。

余裕のある一週間の時間をどううまく使うかで、5年生以降の学習の「質」が決まります。
その意味で4年生は非常に重要な学年です。

「総論」⇒「各論」に勉強の内容が移行する5年生

5年生は学習内容が詳細に

5年生では、学習内容がより詳細になっていきます。
4年生のときに総論的に習っていたことが、より各論レベルに落ち込んでいくイメージです。
算数では「場合の数」や「数の性質」といった単元、理科では物理分野の計算問題など、より抽象的な問題が出てくるようになります。

4年生のときに「暗記型」の勉強を習慣化してしまったお子さんは、5年生で学習のしかたを大きく変えなければなりません。
「解き方を覚える」レベルから「なぜそのような解き方で解くのか」を考え、問題の種類によって考え方のバリエーションを使い分けるといった学習のしかたに変える必要があるのです。

多くの塾では、5年生の終わりまでに受験に必要な学習のほとんどを終えてしまいます。
たとえばサピックスでは、5年生の終わりまでで社会の公民分野以外の学習をほぼ終えてしまい、6年生は総復習と社会の公民分野、そして夏からは本格的な入試対策です。
5年生は、中学受験の3年間の勉強の中でも特に重要だということがわかります。

6年生は本格的な入試対策

6年生で志望校コースでの勉強を目標にする

塾によっては2月から、遅い塾でも9月から日曜日の志望校別特訓が始まります。
志望校別のコースに分かれて対策授業を行うのです。
その前段階、2月から夏までの期間は総復習と5年生までの発展といった内容です。

実は「中学受験するなら大手進学塾に」という最大の理由は、6年生後半の志望校別特訓の存在なのです。
出題傾向・難易度・問題のタイプ(記述が多い、算数などで解き方を書かせる、詩や俳句が出るなど)・時間配分など、学校別に対策すべきことは山ほどあり、大手進学塾はその経験の蓄積やノウハウを持っているからです。

塾によって、またコースによっては受講が資格制になっていて、一定の成績をおさめないと受講できない場合もあります。
大手進学塾の志望校別コースで中位より上の実力をつけておくと、志望校合格の可能性はぐっと高くなりますので、6年生後半に自分が第一志望としている学校の志望校別コースに在籍して勉強することを目標に、4年生~6年生7月を計画的に過ごす必要があるのです。

以上、小4~小6それぞれの受験準備、対策について考えてきました。
こうやって俯瞰して見ると、どの学年もそれぞれに重要であるとわかりますね。
それぞれの学年で身につけるべきことをしっかり身につけ、合格を勝ち取ってくださいね!

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