小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術

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小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術
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小学校の国語の教科書は論理力を鍛えるのに最適

こんにちは! 小川大介です。

自分の考えがうまくまとまらなかったり、
相手にきちんと伝わらなかったり・・・・・・、
人とコミュニケーションをとるときに、
思うようにいかないな、と感じることはありませんか?

物事を論理的に伝えることができたら・・・・・・。
そう思っている人は多いようです。

学習相談の際に、
「うちの子だけでなくて、私もそうなんですけどねぇ・・・」
と、うかがうこともしばしばです。

そもそも「論理力」とは何でしょう?

簡単に言えば、他人から「なぜ?」「どうして?」
「どこからその話が出てきたの?」「腑に落ちないよ」
というツッコミを入れられず、
自分の話を聞き入れてもらえたかどうか、という力です。

「なるほど」「納得した」と言ってもらえたら、
その文章や話し方は「論理的だ」ということになります。


さて、大人が論理力を身につけたいと思ったときに、
真っ先に手に取るのは、
やはり論理力を鍛えるためのビジネス本やハウツー本でしょうね。

書店にもその手の本がたくさん並んでいます。

確かにそれらも参考にはなりますが、
実はもっと手近に「論理力」を伸ばしてくれる本があります。

小学校の国語の教科書です。

「小学校の国語の教科書!? なに言ってんの???」
と反論もありそうですが、実は小学校の教科書は、
論理力を鍛えるのにいい具合に作られているのです。

文部科学省のホームページを見ると、
小学校の国語の目標はこう書かれています。

【小学校国語の目標】
国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、
伝え合う力を高めるとともに、
思考力や想像力及び言語感覚を養い、
国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる。

ここに記してあるように、小学校の国語の教科書は、
物事を筋道立てて考える力、
相手の意図をつかみながら聞く力、
計画的に話す力、
自分の考えが正確に伝わるように順序立てて話し、
書く力が養われるようにできているのです。

これって、まさに「論理力」ですよね?

では、小学校の国語では、
6年間にどんなことを学んでいるのか紹介してきましょう。

まず、1〜2年生では、
「事柄の順序を考えながら話す力」や
「大事なことを落とさないように聞く力」、
「話題に沿って話し合う能力」を学習します。

1〜2年生の国語では、自分について説明をしたり、
相手の説明を聞いたりしますが、
人の話を聞く力がまだ十分に育っていないので、
それについてどう思ったかの意見交換まではしません。

けれども、人の話を聞くことによって、
自分と他人を対比してみるようになります。
この対比思考は、自分を客観視するのに必要な力で、
論理力には欠かせないものです。

一見、ごく簡単なことを学んでいるようで、
実は1〜2年生のうちから論理的な考え方の土台作りが進んでいるのです。

3〜4年生になると、
「相手や目的に応じ、調べたことについて、道筋を立てて話す能力」
「話の中心に気を付けて聞く能力」
を身につけることが学習の目標になります。

1〜2年生では、
自分と自分の周りの身近な人とつながりを
持つまでのコミュニケーションにとどまっていましたが、
3年生からはお互いに影響を及ぼし合う段階へと入っていきます。

主な取り組みとして「発表」があります。
授業では、グループで友達の話を聞き合い、
質問をしたり、感想を言ったりします。

4年生では、3年生で習う「発表」から、
意見を交換する「話し合い」の学習へと発展していきます。
話し合いを通じて、
共感や違い(対比)に気づくようになり、
物事を客観的に見る力を養っていきます。

また、4年生になると、文章量がだいぶ増えてきます。
すると、そこに何が書かれているか、
情報を整理する力が必要になります。

この情報を整理する力は、論理思考に欠かせません。
事実を「把握」して、
それから「思考」することができるからです。

5〜6年生になると、
「自分の考えを的確に伝える能力」や
「相手の意図をつかみながら聞く能力」
「全体の構成の効果を考えて文章に書く力」
の学習に入ります。

5年生では、4年生で学習する「話し合い」をより発展させ、
聞き手・話し手・記録者の3者に分かれて
インタビューをし合います。

全員がすべての役を経験することによって、
さまざまな立場を理解し、
論理思考に必要な相手理解を育んでいきます。

最終学年の6年生では、討論会の進め方を学習します。
ディベートですね。

自分個人の考え方にかかわらず、
肯定側と否定側のいずれかの立場に分けられ、
その立場に合った理由を述べます。

そして、相手の意見の聞くことで、
相手理解や物事を客観的に見る力を養います。

このように、小学校の国語の授業では、
1〜2年では自分を中心に、
3〜4年では仲間とのやりとりの中で、
5〜6年では第三者の視点を持って、
論理的な考え方や伝え方を学んでいるのです。

いかがでしょうか?

国語と言うと、漢字やことわざを覚え、
物語や詩などを読んで感情を豊かにする教科と思われがちです。

もちろんそれらも大事な要素ですが、
実は国語はコミュニケーションの土台となる力
を育むための教科なのです。

2年前に、小学校の国語の教科書にスゴさをまとめた
一冊の本を作りました。
詳しくはこちらにも書いてありますので、
ぜひ読んでみてください。

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中学受験2018年11月13日12時00分
主任相談員の小川大介
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である小川大介が中学受験に関するご家庭でのお悩み解決を中心に様々な情報をお届けします。
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