小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術

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小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術
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国語で高得点がとれる子・とれない子

こんにちは! 小川大介です。

本を読むのが好きで、作文も得意なのに、
国語のテストでは高得点がとれない子がいます。

親御さんからすると、なぜなのだろう?と
不思議に思うかもしれませんが、
そこには理由があります。

それは、「設問が読めていない」のです。

国語のテストでは、必ず「設問」はあります。
でも、なぜ設問があるかお分かりますか? 

テストなのだから、
問題がなければ答えられないじゃないの!

確かにそうなのですが、
でも正確に言うとちょっと違います。

正しくは、「設問がないと、
素材文をどのように読み進めていいのか
方針が立たないので、解答することができない」。

同じ文章の同じ場所に傍線が引かれていたとしても、
設問が異なれば解答も異なります。

つまり、国語のテストの答えとは、
文章の中から自然と生まれてくるものではなく、
設問の指示に従って、
文章を読み取っていく先に答えが生まれてくるものなのです。

国語のテスト問題というのは、
素材文を読んでいない人でも、
「ああ、なるほどね」と
納得できる答えを求めています。

例えば「『なんとも言えず悲しい気持ちになった』
とありますが、それはどういうことですか」
という設問があれば、
今題材になっている文章を読んでいない人にも、
その登場人物が「悲しい気持ちになった」ときの
状況や理由を分かるように説明しなければなりません。

答え方としてはこうなります。

「登場人物が出会った出来事」
      +
「それまでの事情に基づくその人物の受け止め方」
      +
「その結果生まれた感情」

ということ。

このように答えられる子は、
設問に取り組む時点で、文章を読んでいる自分以外に
「世の中の一般の人の物事の捉え方」も意識できます。

いっぽう、読書好きで、言葉もいっぱい知っているのに、
テストではまったく点がとれない子は、
設問に答えているつもりで、
実際には自分の感じ方だけを述べてしまっているのです。

そういう子は、登場人物の気持ちは手にとるように分かる。

ところが、「『なんとも言えず悲しい気持ちになった』
とありますが、それはどういうことですか」
という設問を解釈し間違えて、
このときの気持ちの中身を詳しく説明すればいいのだと
思ってしまうのです。

だから、心情は詳しく書けていても、
設問が求めている要素の一つである
「どのような状況がその気持ちを生んだのか」
というところが抜けてしまうため、
テストで丸がもらえないのです。

国語のペーパーテストで大事なのは、客観性です。

テストの設問に対しては、
「題材になっている文章を読んでいない人にも、
状況や理由が分かるように説明する」
という意識と技術が必要なのです。

この、設問に対して客観的に解答するという力は、
方法を習って練習を重ねれば伸ばせる力ではあるのですが、
お子さんの語彙力や成熟度によっては時間がかかることもあります。

例えば、あまり早くから塾通いをせず、
のびのびと育ててこられたお子さんに多いのですが、

「うちの子は、問題に答えるのは苦労しているけれど、
自分なりに考えて自分の意見を言ったり、
感じ方を話してくれたりするんですよ。
国語の力がないとは思えないんですが・・・」

というお悩みがあります。

こういうお子さんの場合、
公立中高一貫中学が行っている「適性検査型入試」
が向いているかもしれません。

設問を読み解く必要があまりなく、
自分なりの考えを小学生なりの表現力で、
論理的に説明できれば評価されるからです。

公立中高一貫校についてはあまりに高い倍率ゆえに、
合格の確実性という点で、
私立中学を受験する場合とは事情が異なりますが、
問題との相性という点に限っていえば一考の価値があるでしょう。

また近年、適性検査型の入試を採用する学校も増えていますので、
従来型の受験国語はどうにも苦手というお子さんにとっては、
門戸が広がってきたと言えそうです。

ただし、テストである以上客観性は必要ですから、
「論理的に説明する」トレーニングは必須です。

「自分の思うままに好きに書いて、
面白いと思ってもらえたら合格できる♪」
なんて甘いことはありませんので、
信頼できる先生に添削指導してもらって、
勉強を重ねるようにはしてくださいね。

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中学受験 / 国語の学習2019年01月15日12時00分
主任相談員の小川大介
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