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なんでこんなにつらいの?中学受験のストレス対処法

なんでこんなにつらいの?中学受験のストレス対処法
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更新: 2016年12月02日 公開:

受験ストレスで行き詰まりやすいのは......

中学受験を目指す多くのご家庭にとって、ストレスの原因は朝から晩まで尽きることはありません。
お子さんにとっては学校や塾での友達関係やテストの成績、塾講師との関係などもストレス原因となりますし、家に帰ってからのご家族との関わり方も大きなストレス原因となりがちです。
また、お子さんを支えるご家族にとっても、お子さんのテストの成績や志望校のこと、学費や食事のことなど悩みは尽きません。中でも、お子さんが学校や塾にいる間はまだほっとしていられるのですが、家に帰ってきてから寝るまでの数時間に、かなりストレスの掛かる出来事が頻発するようです。

例えば、
「持ち帰ったテストの成績表を見て思わず激怒してしまった」
「食事の後中々勉強に取り掛かろうとしない息子を見て毎日大ゲンカになる」
「宿題を教えている時に昨日教えたはずの解き方をもう忘れていて怒鳴りつけてしまった」
「ゲームをやめようとしないので目の前でゴミ箱に捨てた」
といった、お子さんに向けて感情を爆発させてしまうような出来事は、特に受験期を迎えるご家庭では風物詩と言っても良いくらい頻発してしまうようです。

中学受験によるストレスの多くは、「頑張っているのに上手くいかない」ことに起因していることが多く、お子さんよりもお子さんを支えるお母さんがストレスで行き詰まってしまうことが非常に多いのです。
特に小学六年生、受験直前期になると、お母さんのストレス対策のほうが重要になってきます。
この時期には追い詰められがちになるお母さんと、直前期で不安が増大しているお子さんのフォローをキチンと分けて考え、ご家族内での役割分担を行うことがとても大切になります。

中学受験の意味や、志望校合格までの取り組みはお子さん一人ひとり全く異なりますし、各ご家庭においても考え方や価値観は全く異なります。
絶対にこうするべき、といったママ友や塾の意見や、理想的な受験を思い描いてそのギャップに悩まされることなく、あくまで「中学受験の主導権はお子さんとお子さんを見守るご家族にある」ことを胸に、ストレスと上手く付き合い対処していくための方法をお届けしたいと思います。

ストレスをこれ以上大きくしない

中学受験というある種特殊なチャレンジを行うためには、ご家族全体が時間的にも経済的にも大きな負荷を背負うことになります。
つまり、そもそもストレスが強くかかってあたり前なんだという前提を理解しておくことが肝要です。
その上で多くの人がやってしまう行動の一つが、
「自分でストレスをどんどん大きくしていく」
という無意識の行動です。

ストレスは一度感じだすと次から次へと怒涛のごとく押し寄せてきます。
例えば、
「なんでうちの子は一度やったことをすぐに忘れるのかしら」
「いつも片付けもいい加減だし学校のプリントもちゃんと出さないし集中力がないのよ」
「朝の時間がない時にダラダラ朝ごはんを食べてギリギリに家を出るし」
「そう言えばこないだだってテストの後に毎日復習するって言ってたのに私が言わないとやらないし...」
「だいたいパパも甘すぎるのよ。普段何も見てないくせにそんなに無理させるなとか簡単に言わないで欲しいわ」
と言ったように、一度ストレスを感じイライラし始めると、あれもこれも気に食わない、腹立たしい、もう全部やめてやろうかしら......
となってしまいがちです。

どのストレスももとを正せば中学受験をしようと決断したことから起こっているわけですから、ストレスを強く感じれば感じるほど、中学受験そのものをやめればこの苦しさから解放されるという気持ちへ傾くわけですが、全部を一気に解決することはほぼ不可能です。
もちろん最終手段として中学受験そのものをやめておくという選択肢ももちろんあるのですが、おすすめしたいのは一つひとつ別の問題なのだと認識するという取り組みです。

日常の家庭学習をしっかり行うためにお子さんへの関わり方を工夫することは、お子さんのストレスを軽減するためにも非常に有効な取り組みです。
あれこれまとめて叱りつけるのではなく、

  • ・復習の方法と、問題の取捨選択のアドバイスをする
  • ・片付けや食事など躾に関わることは勉強とごちゃまぜにせずきちんと躾として行う
  • ・お父さんのお子さんへの関わり方について、きちんと二人で話し合う
  • ・お父さんの役割分担を明確にして、思いつきでお子さんに指示しないように気をつける

といったように一つひとつ切り分けてお子さんへ接触することで、お子さんも「今何をやるべきか」「今何に関して指導されているのか」が明確になればよく分からず感情をぶつけられているというストレスから開放されることになります。

最後に安心感を必ず渡す

お子さんを叱咤激励する時によくやってしまうのが、怒りっぱなし、指示しっぱなしといった、怒りや悲しみ、不安感を残したままで次の行動に移るということです。
生まれて10年経つか経たないかのお子さんにとって、もちろん初めての体験となる中学受験はストレスを感じることを避けられない取り組みです。
どんなに能天気であっけらかんとしているお子さんであっても、心の奥底で不安を押し殺している可能性はとても高いのだということを腑に落として頂き、叱ったりアドバイスしたりする際には、最後にちゃんと「大丈夫、しっかり頑張ってることはちゃんと見てるから。」といったお子さんを認め安心させる一言を添えていただければと思います。
お子さんへの信頼は根拠など無くても構いません。
同じように、ストレスで疲れ切っているお母さんに対しては、お父さんがしっかりと話を聞き、最後に安心感を渡してあげていただきたいと思います。
もちろんお父さんがストレスで疲れ切っているのであればお母さんが、というように、家族全員で思いやりながら中学受験に立ち向かっていただきたいと思います。


以上、「中学受験のストレス対処法」というテーマの記事でしたがいかがでしたか?
中学受験勉強を進めていく中で、どんなタイミングでも常に付きまとうストレスは、打ち破ってしまうのではなく、これ以上大きくしないことと、一つ一つ丁寧に対処すること、家族全員で取り組むことで向き合っていきましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 小川 大介主任相談員 小川 大介
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