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受験生の親が陥ってしまう3つの誤解

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更新: 2017年05月12日 公開:

ふだん当たり前だと思って行っている受験勉強、塾の宿題など、よくよく考えてみると「それってホント?」と思うことも多いものです。
この記事ではそんな3つの「受験生の親が陥ってしまいがちな3つの誤解」をあらためて検証してみたいと思います。

中学受験するのなら、ある程度睡眠時間を削って勉強しなければならないこともあるの?

すでにお子さんが中学受験の勉強を始めているご家庭では、塾の宿題の多さや難しさをよくわかっていると思います。
大人でさえ頭をひねるような算数の問題や「これを小学生が読んで考えるの?」と思うくらいの国語の問題文など、びっくりするような内容の勉強が、一週間に「これでもか」と思うくらいの量、お子さんに与えられるのです。

中学受験の勉強は学校の勉強とはまったく違う、と心づもりをして臨んだつもりでも、たいていのご家庭では最初、びっくりしてしまいます。

そして、その大変な勉強に対応するためがんばるのですが、だんだん塾の宿題をするのに夜遅くまでかかってしまうというご家庭が出てきます。
塾から帰ってくるのは夜で、その日は軽く復習したら、もう勉強する時間がなくなってしまうとか、お子さんが宿題にとりかかるのに時間がかかるなど、いろいろ理由はあると思います。

しかし、睡眠時間を削ってまで受験勉強をするべきかどうかというと、答えはNOです。

育ち盛りのお子さんの睡眠時間を受験勉強で削ってしまうなんて、ということもあるのですが、実際、睡眠時間を削って勉強しても、メリットよりもデメリットの方が多いのです。

大人以上に、子どもは睡眠不足の影響を受けやすく、起きて勉強している時間の能率がガクッと下がってしまいます。
じゅうぶん睡眠をとったお子さんにくらべて、睡眠時間が短いお子さんの能率は低く、同じことをするのにかかる時間が長く、正確性も低くなります。
もちろん眠い状態で勉強するお子さんのモチベーションも上がらず、まさに百害あって一利なしなのです。

実は、十分に睡眠時間をとったほうが、トータルで能率が上がり、学習サイクルもうまく回りやすいのです。

もしも睡眠時間が短くなるようなら、睡眠時間を十分とった残りの時間でやりくりできるように、勉強の総量を調節すべきです。

塾の宿題は、全部やらなくちゃいけないの?

進学塾のカリキュラムは、中学受験に必要な内容を数年で全部学べるように組まれています。

では、そのカリキュラムに組み込まれている勉強、ほんとうにすべてこなさなければ中学校に合格できないのでしょうか。

実はこの答えもNOです。

確かに、御三家など最難関中学校に合格するためのコースなどでは、難度が高い宿題がたくさん出され、それらの多くの問題を、入試の時点では解けなければ合格できません。これはしかたがないことです。

塾の宿題は、そのクラスで勉強する子どもが、これだけできれば理想的、という内容になっているのが普通です。
若干「贅沢気味」な出題内容になっているのです。
AもBもCもできれば理想的だけど、中でも最重要はAなので、ひとまずAができるようになるのは必須、できれば次に重要なBができれば素晴らしく、さらに欲を言えばCもできれば理想、という内容なので、何が最重要なのかを知っておくことがとても大切なのです。

このことを知らず、すべての宿題の問題を同じようにマスターしようと、大きな労力をかけていると、勉強時間がだんだん足りなくなってきます。
また重要な問題でも明らかにマスターできているものには時間はかけないなど、細かな調整も必要ですね。
主任相談員の西村先生が提唱する「◯△×学習法」もその方法の1つですが、小学生のお子さん一人で使いこなすのは難しく、親御さんの協力が必要になります。

我が子の勉強の状況は、塾の先生が一番よくわかっている?

塾の担任の先生には、我が子の状況をしっかり知っておいてほしいものですね。
もちろん毎週、通塾のたびに顔を合わせ、お世話になっているのだから、塾の担任の先生がわが子のことを一番よくわかっている、と考えてしまいがちです。

しかし、担当の先生だからといって、お子さんのことを誰よりも一番よく知っているかといえば、残念ながら一概にそうとはいえません。
なぜなら、講師は「科目専任制」になっている塾がほとんどで、算数の先生は算数しか教えません。
担任の先生が算数の講師だったら、国語のことは「専門外」なのです。

国語の専門でない担任の先生が、お子さんの成績を見た時「国語の成績が伸び悩んでいるな。何が原因なんだろう。。。」と思い、もしかしたら国語の先生に相談するかもしれません。
また国語の先生の方から、「◯◯くんの成績が最近・・・」と担任の先生に相談を持ちかけるかもしれないですね。

しかし、残念ながら結局そういったやりとりはなかった、ということもありえるのです。

だから、成績の変動から気になることを先生に相談するのはご家庭の仕事です。
ご家庭からの相談があるから、担任の先生も国語の先生に相談する。
ご家庭が担任の先生に相談し、行動のきっかけを作ってあげることで、先生のお子さんの学習状況に対する理解も深まっていくのです。

「通わせっぱなし」ではなく、積極的に塾、先生にアプローチし、お子さんのために動いてもらう、という姿勢が重要です。

さて、受験生の親が陥ってしまう3つの誤解、いかがだったでしょうか?
上手に塾を活用して、志望校合格を目指していきましょう!

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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