算数の基礎固め〜数字をていねいに書くだけで成績が伸びる?

算数の基礎固め〜数字をていねいに書くだけで成績が伸びる?
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算数は低学年のうちの基礎固めがとても大切。
高学年になってから取り返すのが難しいことがたくさんある、と言われます。
今回の記事では、低学年のうちに身につけるべき算数の基礎について考えてみたいと思います。

「3人」と「3番目」のちがいを理解しているか

たとえばこんな問題があるとします。

質問
生徒10人が1列に並んでいます。前から3番目の子は、うしろから何番目でしょう?

この問題を読んで、機械的に「10―3=7だから、7番目」と答える子には注意が必要です。
あとで大きくつまずくことになるかもしれないので、いったん立ち止まってしっかり算数の基礎を固め直したほうがいいかもしれません。

「10―3=7だから、7番目」と答えてしまうには、ふたつの理由があります。
ひとつは、「〜番目」という考え方をちゃんと理解していないケース。
「3人」と「3番目」は同じではないことを、しっかりわかるまで例を挙げて説明してあげてください。

こういうことは本来、幼児期の日常生活の体験から身につけてほしいのですが、小学校3、4年生でもちゃんと理解できてない場合がよくあります。
「前から5番目」はわかっても、「前から2番目にいる赤い帽子をかぶった子より、3人うしろはどの子かな」と聞くと、混乱してわからなくなってしまう子もいます。
赤い帽子の子を数えるか数えないかが、わからなくなってしまうケースもあります。

もうひとつの理由として、文章を読んで、その情景を具体的に想像できなかったり、図に書いて考える習慣がついていないことが挙げられます。
この問題を読んで、文章をそのまま図にすれば答えは簡単に出ます。
10人の生徒を1列に並べて実際に書いてみるのがいちばんわかりやすい方法でしょう。

文章題を図で表せるかどうか

算数の文章題は、図解して考えることがとても大切です。
難易度が高くなればなるほど、実際にイメージできるか、それを図に落とし込めるかが重要になってきますので、まずは簡単な文章題を図で表せるように練習しておいてください。
さきほどの「生徒10人が1列に並んでいます」くらいのシンプルな問題なら、誰でも簡単に図に表せると思います。

また、教科書に載っている図と同じものを、自分のノートに書き写す練習をするのもいいですね。
図を読み取り、よく理解するには自分で描いてみることが大切です。

低学年のころは、最初から無理に図を描かせる必要はありません。
身近な硬貨や小さい人形などを実際に並べてみてもいいでしょう。
それを簡略化して、自分の手で図を描くことを少しずつ覚えていけばいいと思います。

図を描くための基本的なルールを伝える

図を描くときに注意したいのが、ゆっくりでもいいので線はまっすぐに引くということ。
最初の線が曲がっていると、最後まで図を描ききれなかったり、描ききれたとしても正確ではなかったりします。
定規を使う必要はないので、まずはまっすぐに線を描くことを子どもに教えてあげてください。

そして、どの問題の図なのかをわかりやすくしておくこと。
まだ問題数が少なく、ひとつひとつの問題がシンプルな低学年のうちはいいですが、高学年になると問題数が増えたり、問題がどんどん複雑になってきます。

また、鉛筆の持ち方やノートの位置、座り方なども正しくなるように、少しずつ直してあげましょう。
鉛筆の持ち方によっては、自分の手が邪魔で描いた図が見えづらく、正確に描けないこともあります。
また、ノートが体に対して中心にまっすぐ置けていないと、図が微妙に歪んでしまいます。

小学校低学年のうちからこういったことをちゃんと直しておくと、高学年になったときに困りません。
図を描くのが苦手でも、練習すればすぐに描けるようになります。
逆に、低学年のうちから正しい鉛筆の持ち方や姿勢が身についていないと、高学年になってから修正するのが非常に難しくなります。

中学受験に挑戦する6年生の算数に関する相談の中で「計算ミスが多い」という声が少なくないのですが、この対策としてもっとも効果があるのは、実は「字をていねいに書くこと」なのです。
自分で書いた数字を読み間違えることがなくなるからです。
こうした基本的なことほど、低学年のうちにじっくり身につけさせてあげてください。

数字をていねいに書くだけで、成績が伸びる

とにかく、数字をていねいにちゃんと書くこと。
できていない子はこれを徹底するだけで、成績が伸びることがあります。
数字を雑に書く習慣がついてしまっている子は、それが計算ミスにつながることが多々あります。

数字の書き順も大切です。たとえば「5」を6年生になっても中学生になっても、一筆書きのように書く子もいれば、よこ棒を先に書く順序が癖になっている子もいます。
「7」も一筆書きの子が多いし、「8」は雪だるまのように丸をふたつ重ねて書く子も意外と多いのです。

書き順を守ることは、結果的に読み間違いを防ぐことになります。
桁数の多い筆算をする場合、きちんとした数字を同じ大きさで素早く書くためには、正しい書き方、書き順がいちばん効率的です。

特に気をつけたいのが「百マス計算」のように、スピードを上げたいものに取り組むとき。
早く終わらせることばかりを考えて、数字を殴り書きするようでは意味がありません。
逆に乱雑に書くことが習慣になると、その子にとって大きなマイナスになります。

学習は「どれだけやったか」より、「どのようにやったか」が大切。

「早くやりなさい」「早く終わらせなさい」という言葉はあまり言わないようにしましょう。それよりも「ていねいにすること」ができていたら、それをいちばんに褒めてあげてください。
のちに大きな財産になります。

この記事を書いた人
主任相談員 前田 昌宏主任相談員 前田 昌宏
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