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中学受験の予定の立て方のコツ。無理とムダのない1週間のスケジュールとは

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

中学受験の学習を効率的に進めるためには、事前にスケジュールを立てることが必須です。
今回の記事では、1週間の学習スケジュールの立て方のコツについてご説明します。

限られた時間をどう使わせるか

4年生から中学受験のための勉強を始めるにあたって、最初から志望校をひとつに絞ってがっちりしたスケジュールを組んでしまうと、少しでも予定通りにいかなかった場合に軌道修正することができなくなることがあります。
それよりも、事前に6年生になってどれくらい受験勉強が大変になるかを逆算し、そのうえで効率的に「やるべきことだけ」を消化していけるようなスケジュールを立てることが大切です。

子どもに夜中まで勉強させたり、叱咤激励しすぎないように気をつけましょう。
中学受験は「根性」や「気合い」だけで乗り越えることはできません。
限られた時間を有効に使って子どもにどう勉強させるかは、親のスケジュール管理にかかっているともいえます。

子どもが学校から帰ってきてからやること

まずは現状把握のために、1日のスケジュールをみてみましょう。
子どもが学校から帰ってきてからやるべきことは、意外にたくさんあります。

 

  • 学校の宿題
  • 塾での授業
  • 塾の宿題
  • 塾の勉強の復習
  • テスト直し
  • 塾のテストのための勉強

 

これだけのことを学校から帰宅後、しかも塾に通いながらするとなると、すべてのことを終えるのは深夜になってしまいます。
「何をやるか」「いつやるか」「なんのためにやるか」をよく考えてからスケジュールを立てることが重要です。

1週間のスケジュールのたて方

まずは、最初の1週間は子どもに自然なペースで学習をさせてみましょう。
そして夜寝る前、その日にやったこと、できたことを書き出してみましょう。
そうすることで、学校や塾の勉強や宿題の量とそれに実際にかかる時間を把握することができます。
2週間目は、その日にやるべきことをリスト化し、終わった箇所を線で消していきましょう。
できなかったことは翌日にまわすようにします。

そうして2週間たったら、「実際にできたこと」をすべて書き出してみます。
そうすることで、詰め込みすぎない適切な学習量が見えてきます。
これを参考に、子どもにとって無理のない1週間のスケジュールを立てることができます。
そのときに以下のことにも注意してください。

 

  • 学校の宿題の予定も入れる
  • 塾の授業がある日は、塾の復習の時間を必ず入れる
  • 理科と社会の勉強時間が不足しないようにバランスを考える

 

「少しがんばればできそう」が適切なスケジュール

無理に学習スケジュールを詰め込んで、放課後から寝る時間と休日のすべてを塾と勉強だけで埋め尽くしてしまうと、必ずどこかでつまずきます。
現実的にできる学習量を把握し、「少しがんばればできそう」というレベルに調整することが学習スケジュールを立てるうえで一番大切です。

また、塾のテストではどうしても点数や偏差値、順位ばかりが気になってしまいますが、本来の目的は志望校に合格することです。
そのためには、テストで間違った問題があれば必ず「どこが間違えたのか」「なぜ間違えたのか」「どこがわかっていないのか」を確認するようにしましょう。
塾のテストがある場合は、事前のテスト勉強とテスト後の直しの時間を必ず作るようにしましょう。

やるべきポイントをおさえて、ムダのないスケジュールを

4年生から塾に通いながら、ぎっちりと詰め込まれた学習スケジュールを1日も休まずこなしていくのは、簡単なことではありません。
「根性」や「気合い」で子どもに無理をさせてしまわないように、まずは1週間のやるべきこと、実際にできたことを把握し、それをもとに無理とムダのない学習スケジュールを立てるようにしましょう。

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