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学年別 家庭学習のポイント

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更新: 2017年05月22日 公開:

4年生は「考える学習」を意識して

各塾とも、4年生の時期は学習内容も易しく、一週間の学習量もそう多くはありません。通塾も週2~3回程度ですから、家庭学習は塾のない日が中心になると思います。理想的なのは、授業があった日は、帰ってきたらその日に習ったことを復習、授業で解いた問題をもう一度自分で解いてみる。そして次の日に残りの問題、宿題を片付けるという学習法です。

注意しなければならないのは、時間に余裕があるので何度も繰り返し学習させてしまうことです。それ自体は悪いことではないのですが、何度もくりかえして同じ問題を解いたり、覚えたりということを繰り返すと、考えることなく単に記憶してしまう習慣がつくことがあるのです。

この習慣がついてしまうと、高学年になって学習量が増えた場合に対応できなくなってしまいます。覚え切れなくなるのです。また覚えることが中心で、学習の中に「考える・わかる」という場面が少なくなるので、学習が単調なものになりお子さんは宿題を嫌がり始めます。

理科の動物、植物の暗記、漢字などに関しても、「闇雲に覚える」ことにならないよう注意してください。動植物の名前には由来があり、からだの特徴には原因があります。漢字なども、その成り立ちを知ることで楽しく興味を持って覚えることができます。

4年生までは、「少し難しい問題を1題、がんばって解き切る」という習慣をつけてあげてください。

一気に難度が上がる5年生

5年生になると、一気に学習難度が上がります。受験に必要な知識や技術を5年生まででつけてしまい、6年生はより難度の高い問題への対応力をつけること、そして受験対策(過去問演習)に時間を使うというスタイルの塾が多いからです。

特に重要なのは、算数の「割合・比」の単元。食塩水や売買損益など、多方面に広がりを持つ分野ですから、十分に理解を深めておく必要があります。大切なのは「感覚」を身につけることです。

塾の指導がお子さんにとってベストであればよいのですが、大切と言われる分野ほど、教える側の技量によってお子さんの理解度が大きく左右されます。塾でお子さんがしっかり理解できたかどうか、帰ってきたらチェックしてみましょう。

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主任相談員の西村先生によると、塾での理解度をはかる簡単な方法は、お子さんに教えてもらうことなのだそうです。自分がわかっていなければ、お父さん、お母さんに説明する事ができないからです。

そろそろ反抗期と呼ばれる時期に入ってくるお子さんもいます。早いうちからお父さん、お母さんに対して問題を説明してもらう習慣をつけておくとよいかもしれませんね。

どうしてもご家庭で解決できない分野や単元は、塾の先生に質問するか、家庭教師などの利用で解決することになります。塾の先生に質問する練習も、この時期につけておくとよいでしょう。

本格的な受験対策は6年生で

4年生、5年生の学習を順調に乗り切ってきたお子さんは、6年生の夏までにその総復習を済ませ、夏を迎えることになります。6年生の前期の家庭学習は、基本的に5年生の時と同じで構いません。

多くの塾では、6年生では前期にこれまでの復習と総まとめ、夏休みを挟んだ後期には志望校別のコースを中心とした入試対策を進めていきます。「夏は受験の天王山」と言われるように、夏期講習で総復習をする塾や、夏期講習から本格的な志望校対策が始まる塾など様々です。夏休みはいわゆる「平常受業」がなくなり、夏期講習だけになる塾(SAPIXや日能研など)と、平常授業はそのまま続き、これに夏期講習の授業が加わる塾(浜学園など)とがあります。

夏期講習では、普段に増して学習量が多くなります。一例としてSAPIXの夏期講習の算数カリキュラムを掲載しますが、まさに受験算数のすべての学習をここで総括していることがお分かりになると思います。家庭での復習、宿題のサイクルづくりを、少なくとも7月中に済ませなければなりません。

SAPIX小6夏期講習 算数カリキュラム

  • 数の性質(1)
  • 和と差に関する問題
  • 割合(1)
  • 平面図形(1)
  • 速さ(1)
  • 規則性
  • 場合の数(1)
  • 平面図形(2)
  • 立体図形
  • 数の性質(2)
  • 割合(2)
  • 速さ(2)
  • 図形の移動
  • 平面図形(3)
  • 推理と論証
  • 文章題総合
  • 場合の数(2)
  • 表とグラフ

6年生では、本格的に志望校を決定していきますが、秋頃には現実的な第一志望校を決定するご家庭が多いようです。夏のがんばりが9月~11月のテストで結果となって出てくるので、その結果を見て志望校を決定しましょう、という指導をされる塾が多いからです。

志望校に関しては、ご家庭でも早い段階から「受ける可能性がある」レベルも含めて情報収集をしておかれることをお勧めします。夏が終わると本格的な受験対策である志望校別特訓が始まり、土日の送り迎えなども増え、説明会にも参加しづらくなります。受験の可能性が高い学校に関しては、6年生の春までに説明会への参加、見学などを済ませておいたほうがよいでしょう。

4年生でしっかり「考える」習慣をつけ、5年生で苦手単元を作らないよう、お母さんに説明することで日々のチェックができたなら、6年生の勉強は(量が多くて大変ですが)乗りきれるはずです。第一志望校合格を目指して、がんばりましょう!

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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