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受験に役立つ自由研究

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短期間で集中して完成 受験につながる研究を

受験生が夏休みの自由研究のテーマを選ぶ場合には、そのものが受験勉強につながる内容がよいですね。受験まで半年を切った6年生の場合は、費やす時間の長さもポイントです。受験の総仕げに支障が出ないよう、短時間でできる研究を選ぶとよいでしょう。

テーマの選び方によっては1日で終わる研究もあり、時間に追われているお子さんたちの負担にもなりません。

現在はインターネットなどでも簡単にテーマの絞り込みが可能ですし、携帯やスマートフォンなどで写真も手軽に撮影ができるので、あとはプリントしてまとめていく作業のみです。
したがって、ご自宅にある素材を上手に使用して研究をするのもよいでしょう。

例えば、氷や塩、酢などの調味料を使用した研究ならば、すぐに着手できます。また、いつでも観察できる月や太陽など天体もよいテーマだといえます。ほか各大学で行われている自由研究イベントに参加するのもオススメです。

理科は実験と観察が中心 社会はフィールドワーク

自由研究のテーマとする科目は、理科と社会と考えているお子さんが多いと思います。国語や算数に関しても研究は可能ですが、受験にもつながるテーマを選びやすいのは理科や社会でしょう。さらに理科と社会の自由研究には、文章作成や場合によりグラフ作成なども含まれることもあり、国語や算数の素養も入ってくることになります。

理科では入試でよく扱われる実験や観察を実際に行ってみましょう。具体的には植物の光合成実験、光(反射や屈折)の実験ほか、入試によく出題される、アサガオやヘチマなど、植物の細部の観察や特徴に関する調べ学習などがよいでしょう。

植物観察は

  1. ①時間をかけて成長を観察、記録する
  2. ②植物のつくりなど細部を観察して記録する
  3. ③植物を使った実験を行う

などが考えられますが、上にあげたのは②や③にあたります。光合成実験ならアルコールとうがい薬(ヨウ素を含んでいるもの)があればできますし、アサガオやヘチマの観察なら花のつくりを分解して観察したり、つるの巻き方、つぼみの巻き方を観察するなど。数時間あれば出来上がる観察記録なので、時間のない受験生向きです。
学年別では、4年生は天体や植物、5年生は気象や温度変化、6年生は地球と宇宙、体の働きなどがテーマの候補になります。

社会は難関校ほど「複合問題」が出題される傾向が見られるので、実際に調べてから行うフィールドワークがお勧めです。
学年別でいえば、4年生は日本の地理、5年生は日本の歴史です。ひとつの地域に絞り込んで文化財や歴史上の出来事に関して調べることや、川や海、街の名称と特徴を記載する研究もよいでしょう。

特に東京は江戸時代以降の日本の歴史の中心舞台なので、フィールドワークの舞台としては最適です。

6年生は政治や経済など社会の仕組みを意識して、都道府県のひとつの街を掘り下げて、産業の発展や自治体の動きなどを調べてみましょう。これは試験にも出題される、資料を読んで考えるという力に繋がるのでオススメです。

調べやすいテーマを選び面倒にならない研究を

受験生にとっての自由研究は、面倒にならないこともポイントです。比較的簡単に行え、調べやすいテーマにするのです。インターネットや図書館なども利用し、短時間に仕上げられるものがよいでしょう。

小さなテーマでも、実際に入試問題や塾のテキストで見るような実験や観察をお子さんが実体験することで感動が生まれて、理解も深まります。受験勉強への志気も高まるので、ご家庭内で進めていただければと思います。

実験を行うときのポイントは、

  1. ①仮説をたてる
  2. ②実験で確かめる
  3. ③結論をまとめる

という手順に従うことです。たとえば酢は「すっぱいので酸性の水溶液である」と仮定します。そして実際にリトマス試験紙(薬局で売っています)で実験、確認し、その結果をまとめます。このような手順でどんどんノートを仕上げていくのです。それぞれの実験の結果はデジカメや携帯電話などで撮影、プリントアウトしてノートに貼っていくと、より見やすい研究ノートになります。1日、科学者になった気分で研究をしてみてください。

机に向かう学習ではなく、言葉通り、自由に選べる研究は、少しの息抜きにもなります。
ご家庭で協力して、親御さんとお子さんで夏の自由研究を楽しんでほしいと思います。

手軽にできる自由研究についてお話した「受験に役立つ自由研究2」も参考にしてみてください。

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