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中学受験 テストで点が取れる計算力 その鍛え方とは

中学受験 テストで点が取れる計算力 その鍛え方とは
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テストで点を取るために、算数の基礎となる「計算力」は非常に重要です。
解き方が分かっているのに、計算ミスで点を落とす...なんて実にもったいないですね。
もしそれが入試本番であれば、その一問が合否を分けてしまうかもしれません。今回は、計算力を身につけられる方法をご紹介します。

計算力がないと・・・

計算力が不十分だと、低学年など初めのうちは何とかなっても、高学年になって算数の成績が伸び悩みます。
たとえば、計算の正答率が80%のお子さんがいるとしましょう。
単純な計算テストであれば、10問中8問正解だと「80点」です。
しかし学年が上がって問題が難しくなると、1問を解くのに計算を10回繰り返すという場面はよくあります。
その10回のうち2つを間違えれば、もちろんその問題は不正解です。
高学年になって算数の成績が伸び悩むお子さんの多くが、計算力に問題を抱えています。

計算では「スピード」も重要です。女子学院などに代表されるように、一つ一つの問題を素早く処理することを求る学校は、特に難関校に多くあります。
このような学校を受験する場合、計算スピードが遅いと最後の問題までたどり着けない恐れがあります。
近年の中学入試問題の1つの傾向として「後ろの方ほど難しい問題が並んでいるわけではない」ということがあります。
最後の問題までたどり着けないと、意外に易しい問題を撮り損ねてしまう可能性があるのです。

毎月のテストでも、学年が上がれば問題数も増えるため同じことが起こります。
計算スピードを高めれば、余裕をもって問題を解ききり見直しもできるため、結果的にテストの正答率も上がります。
高学年になってテストの成績を伸ばすためには、下の学年のうちから計算練習をコツコツとやって、正確さとスピードをつけておくことが重要なのです。

「暗算せずに筆算しなさい」は正しい?

よく「暗算せずに筆算しなさい」という親御さんがいらっしゃいます。
しかしこの伝え方では、必ずしもお子さんの計算力が上がるとは限りません。
極端な場合、1ケタどうしの計算ですら筆算でするお子さんがいますが(そのように指導する学校もあるようです)、こういったお子さんはなかなか計算力がつきません。

なぜなら、筆算するにも1つ1つの計算は暗算の繰り返しだからです。
暗算の力をつけることが、結果的に筆算の正確さとスピードを高めることにつながります。

また、テストや入試本番では時間制限があります。たとえば難関校として知られる慶應中等部、筑波大学附属中などでは、一問あたりに使える時間は1~2分とたいへん短くなっています(算数の総問題数を制限時間で割って算出した値です)。
いちいちすべて筆算を書いていると時間切れになり、本来ならば解ける問題が手も付けられずに終わってしまう恐れがあります。
合格できる実力があっても、計算や筆算に手間取って実力を出し切れず終わってしまった、なんてことにもなりかねません。

暗算をむやみに禁止せず、暗算でする部分と筆算でする部分を分けるようにアドバイスすることが重要です(暗算する場合は、結果を書きとめておくといった工夫をするといいですね)。
お子さんのテスト用紙(問題用紙)を見たときに、「計算式が残っていること」だけを重視するのではなく、「どのように考えて問題を解いたか」がわかるかどうかがポイントです。

計算力をつけるにはどんなことをすればいい?

これまでお話ししてきたとおり、計算力の基礎は暗算です。
では、その暗算力はどのようにしてつけることができるでしょうか。
おすすめなのは2ケタ×1ケタの計算を暗算で練習する方法です。これは「短時間繰り上がりの数を覚える」という短期記憶力の訓練になります。
短期記憶力を鍛えることで、筆算も速く、正確にできるようになります。
筆算で繰り上がりの数を書いている子は、書かずに覚えて計算する練習も有効です。

また、計算力をつけるには日々の継続的な練習が重要ですが、身につく実感が分かり辛いという難点があります。
机に向かう計算練習ばかりだと、お子さんが飽きてしまって続かない恐れもあります。
やる気を継続させるためにも、親子で計算問題を出し合う、競うなどゲーム的要素をとりいれて楽しんで練習することも大切です(特に親と競って「勝つ」ことはお子さんにとって大きな自信とモチベーションの素となります)。
勉強の中でも親子でコミュニケーションがとれるため、オススメです。

計算練習は朝学習のメニュー等にもオススメですが、あまりたくさんさせないというのもポイントです。
数問ずつでも、毎日続けることが大切です。
競争、ゲーム的要素を採り入れるなど親子で工夫するのも楽しそうですね。
ぜひ算数を楽しみながら、お子さんの計算力を伸ばしてあげてください。

この記事を書いた人
主任相談員 前田 昌宏 主任相談員 前田 昌宏
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