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中学受験の2大ケアレスミス 「計算ミス」と「読み取りミス」を防ぐには

中学受験の2大ケアレスミス 「計算ミス」と「読み取りミス」を防ぐには
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本来なら解けるはずの問題をまちがえてしまう、ケアレスミス。
どうしたらなくすことができるのでしょうか。
ここでは、おもに算数のケアレスミス対策について考えてみます。

2大ケアレスミス、計算ミスと読み取りミス

ケアレスミスとひとことで言っても、大きく分けて2つの種類があります。
ひとつは「計算ミス」。計算自体は合っているのに、自分の書いた数字の読み間違いから起こることがほとんどです。
焦らずにていねいに字を書くことが、予防方法でしょう。

もうひとつは「読み取りミス」。算数だけでなく全教科共通で見られます。
文章問題で問題文の内容や、最後に「ただし、○○とする」という条件が書いてあるのを読み取れなかったためにミスにつながってしまうというものです。
読み取れなかった子どもにあとで話を聞いてみると、早とちりして問題文を正しく理解できていなかったり、文章の最後に書いてあることは、ただの付け足しで問題に関係ないと思っていることが多いようです。

計算ミスの原因と対策

時々、計算問題のケアレスミスに対して「ちゃんと筆算をせずに暗算で解いてしまったから」と考えるお母さんがいるのですが、これは違います。
簡単な計算まで筆算でさせていては、時間がいくらあっても足りません。
限られた時間で問題を解かなければならない計算問題は、正確性と速度の両方が必要なのです。

そのためには、暗算で解ける範囲を少しでも多くしておくことが大切です。
2ケタ×1ケタの暗算練習を毎日やって、とにかく暗算に慣れることが基本ですが、「分解して計算する」という方法もあります。

たとえば「25×12」なら、まず「12」を分解して「4×3」にします。
そして「25×4=100、100×3=300」となり、答えを導くことができます。
こんな風に、一見暗算では無理そうな計算も、工夫することによって暗算で楽に解くことができるのです。

塾ではこのような計算テクニックを教えてくれるのですが、家庭学習のときに「ここはあの方法も使えるんじゃない?」などとリマインドをしてあげると、子どもの記憶も少しずつ定着していくでしょう。

読み取りミスをなくす方法

「読み取りミス」は、問題文を最後までじっくりと読むことを習慣づければ防げます。
具体的な方法としては、問題文を読むときに文字の上を鉛筆でなぞるように読むクセをつけるといいでしょう。
実際に線を引く必要はありませんが、鉛筆でなぞることを意識するだけで、読み間違いや見落としを予防することができます。

国語の読み取りミスには、音読が役に立ちます。
家庭学習のときに、素材文ではなく問題文を音読する練習をしておきましょう。
そうすることで、問題文の内容の読み取りミスが少しずつ減ってきます。
算数の文章問題にも音読は有効ですので、ぜひ試してみてください。

ケアレスミスの原因を知ることも必要

ミスを繰り返さないようにするためには、どうしてミスをしたのかを洗い出すことも大切です。
これは低学年のうちから習慣づけておくといいですね。
まず学校や塾から返却されたテストを、大人が一緒に見返してあげてください。

まず「どこで間違えたのか」を子どもに自分でたどらせます。
自分でミスを見つけられるようになれば、それが大きな第一歩になります。
これを何度か繰り返すうちに、「あ、また同じミスをしてる」と、ミスをしやすいパターンに気づくでしょう。
大人が何度も一方的に指摘するより子どもが自分で気づくことで、次から注意するようになります。

ケアレスミスは学年が上がると同時に減るものではありません。
低学年のうちから地道に対策をすることで少しずつ減っていくので、まずは、子どもに自分のミスのパターンを意識させることから始めてみてください。

「小問1問に書けられる時間は3分」を目安に声をかける

高学年になると問題の難易度が上がるので、いくら解答とその解説書があっても、お母さんやお父さんが指導するのは難しいでしょう。
だからといって、すべてを塾任せにしなければならないというわけではありません。
ご家庭でできることもあるのです。

子どもがある問題の解き方がわからず立ち往生してしまっているときは、時間に注目してください。
1分以上手が止まっているのなら「お手上げ状態」です。
お子さんはいろんな記憶の引き出しを開けて知っている解法を探っているのですが、見つからなかったのでしょう。

わからない問題にいつまでもこだわっていては先に進めません。
ひとつの問題に時間をかけすぎてそのあと時間が足りなくなり、焦って解いてケアレスミスをしてしまうのはもったいないことです。

子どもの手詰まり状態が1分以上続いたら、さらに少し待ってあげましょう。
3分ぐらいしてからさりげなく「何を書けば解けそうな気がする?」と声をかけてあげてください。
3分というのは、中学受験の試験の小問1問にかけられる最大の時間です。

実際の解き方を教える必要はありません。「何を書けば解けそう?」というひとことで子どもが一歩進めることもあります。
それでも解けない場合は「明日、先生に質問してみようか」と塾の先生にバトンタッチするといいでしょう。

自分で問題を解いたという成功体験も大事ですが、子どもに熟考させるのは3分くらいが限界です。
ひとつの問題に時間をかけすぎて時間配分がうまくいかなくなり、本来なら解ける問題のケアレスミスを防ぐためにも、わからない問題に固執しすぎない習慣を身につけさせてあげましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫 主任相談員 辻 義夫
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