進学塾に通う前にやっておくべき「算数対策」と準備について

進学塾に通う前にやっておくべき「算数対策」と準備について
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ここでは、中学受験のための塾に入る前にやっておくべき、算数対策についてお伝えします。
子どもに少しずつ伝えておくと、塾に入ってから戸惑うことが少なくなると思いますので、参考にしていただけたらと思います。

低学年から通わせる必要はない

中学受験をすることになったら、まず考えるのが塾だと思います。
最近は、小学校低学年から講座を用意している塾もありますが、これはおもに優秀な子の「囲い込み」を大きな目的としていると考えていいでしょう。
低学年から進学塾に通わせる必要はありません。
受験を考えるなら、4年生から塾に通うのがいちばんです。

低学年のうちは、勉強の内容を子どもが自分で親に説明できるくらいまで理解していることが前提です。
また、計算力もある程度つけておく必要があります。
4年生の授業は小学校では4月から始まりますが、塾では3年生の2月から始まります。
その2ヶ月ほど前から、受験研究社の『自由自在 小学3・4年算数』などで準備をしておきましょう。
学校の宿題や教科書準拠問題集、計算問題を毎日20〜30分程度、決まった時間に学習する習慣をつけておくことも大切です。
入塾してから役に立つでしょう。

塾のスピード感を知っておく

実際に塾に入ると、どんな子どもでも戸惑うし、不安になると思います。
塾の先生が話すスピードは、小学校の先生の1.5倍くらいだと思っておいてください。
小学校の先生はゆっくりしゃべってくれますが、塾の先生は日常会話のスピード、例を出せば、NHKのアナウンサーがしゃべる程度のスピードで話します。

このスピードについていけない子が多くいるのですが、これは家庭における会話のスピードも関係しているようです。
入塾前の数ヶ月前から、子ども向けのゆっくりペースではなく、大人同士の会話スピードに慣れておくようにしましょう。

子ども向けの科学読み物などの説明文的な文章を、少し速めのスピードで読み聞かせてあげるのもいいかもしれません。
理解できない場合はスピードを落とすのではなく、同じスピードで何度か繰り返して聞かせるようにすると、耳が慣れてきます。
テレビのニュースを一緒に聞いて、その内容についてあとで話し合うという方法も効果的です。落語など聞くのもいい経験になるでしょう。

幼児期〜小学校低学年の時期、子どもと話すときの会話の内容にも気をつけましょう。
「宿題は?」「ほら、お風呂」「片付け!」など単語だけで日常会話が成り立ってしまっていないでしょうか。
できるだけ「主語」「述語」をきちんと使い、単語を並べるだけの会話ではなく、助詞をつけた正しい日本語の文章で会話するよう心がけましょう。

塾でのノートのとり方

塾では、板書を全員が書き写すまで待ってくれるとは限りません。
基本的にはどんどん次に進んでしまいます。
小学校の授業のように「はい、全員書き終わりましたか?」とていねいに進んでいかないので、最初はびっくりするかもしれません。

また、塾で授業内容を聞くことに一生懸命すぎると、ノートに書き写そうとしたときにはもう板書を消されてしまう、ということもあります。
話を聞きながらメモをとる、板書を写しながら聞くということに慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーの場合は、テキストとは別にノートを使います。
最初は「日付」「その日のテキスト名」「ページ数」「問題番号」を書くことから始まります。
SAPIXではノートではなく、与えられたテキストにすべて書き込んでいくようになっています。

ノートのとり方は、小学校の授業では教えてくれないので、それぞれの塾で学んでいくしかありません。
塾の算数の授業はたいていの場合、まずは先生が説明したあとに「自分でやってごらん」という形で、子どもたちが自力で問題を解いていきます。
数分たつと「じゃあ説明するよ」と、先生が解法を解説し、それを子どもたちはノートやテキストの余白に書いていきます。

あとでそれを見返して、「先生がここでどんな説明をしたか」がわかるように、「最初に自力で解いた部分」と「先生の説明・板書を写したもの」をきちんと区別して書いておくことが大切です。
最初に書き方のルールを決めておくといいかもしれませんね。

先生の話を聞くときは、先生を見る

もうひとつ、塾の授業の受け方で知っておいてほしいのが、先生が話しているときは書くのをやめて、先生のほうを見るということです。
自力で問題を解いている途中で時間がきて、先生の解説が始まるとき、まだ解ききれてない問題を一生懸命続ける子どもがとても多いのです。

でも「時間内に解けなかったら、気持ちを切り替えて先生の説明を聞き逃さないようにする」ことはとても大切なので、事前に心づもりをしておきましょう。
最後まで自力で解くことにこだわる必要もありません。
自宅で宿題をやるときも、きちんと先生の説明通りに解けて、お母さんやお父さんに「こうやって解くんだよ」と説明ができるならそれでいいのです。

塾でいちばん大事なのは、先生の説明をしっかり聞いて理解することです。
塾で聞いて理解できなかったことを、帰宅後に子どもが自分で理解することは不可能ですし、親も塾の先生以上に上手に説明することはできないでしょう。
必ず毎回の授業でしっかり理解してくるようにしましょう。
その積み重ねによって成績や点数が上がっていくので、毎回の授業を大切にするようにしてください。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康 主任相談員 西村 則康 西村先生に家庭教師に来てほしい方はこちら
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