偏差値40からの中学受験対策 原因と解決のための勉強法とは

偏差値40からの中学受験対策 原因と解決のための勉強法とは
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中学受験を目指してお子さんに塾通いをさせているけれど、偏差値がなかなか50を超えない、それどころか40くらいというお子さんは多いようです。
偏差値40くらいというと「できない子」というイメージを持たれがちですが、本当にそうなのでしょうか。

また、塾の偏差値が40くらいでなかなか50を超えないというお子さんは、どのように勉強を進め、中学受験を乗り切ればいいのでしょうか。

この記事では、塾の偏差値40の意味、そして偏差値40からの中学受験対策を考えてみたいと思います。

中学受験の塾に通い続けて偏差値40は珍しくない

上記のように、偏差値40というと「できない子」という印象を受けがちなのですが、実は中学受験の塾において偏差値40は決して珍しいことではなく「できない子」でもありません。

現代の日本では、高等学校の進学率は90%を大きく超え、100%近い数字になっています。
そんな高校受験と比べて、中学受験をする子どもの割合は日本の小学生の7〜8%ほど。
しかも中学受験に挑戦するお子さんは、学校では成績上位の子に偏っています。

つまり、中学受験塾の「偏差値50」は、日本の子どもたちの中ではかなりの成績優秀者ということです。
偏差値40というと一般的には「成績下位」というイメージですが、中学受験塾の偏差値40は決してそうではないのです。

そのような理由で、中学受験塾で偏差値50を超えるというのは実はけっこう大変なことで、なかなか40くらいから上がらないと悩むお子さん、ご家庭も多いのです。

偏差値40から上げるために、まずは授業の受け方をチェック

中学受験塾で偏差値50を超えるのは大変、と言いましたが、やはりせっかく塾に通っているんだから偏差値を50、60と上げていきたい、と思うものです。
ここでは、偏差値40から上げていくための 塾の授業の受け方について考えてみたいと思います。

中学受験の塾にお子さんを通わせているけれど、偏差値40からなかなかあがらない、そんなお悩みを持つご家庭は多いのですが、実はその原因の1つは塾の授業の受け方にあります。

なかなか成績が上がらないお子さんの授業の受け方には、ある共通点があります。
それは、先生が言っていることを上手に受け取ることができていない、ということです。

「先生が言っていることを受け取れていないということは、授業を真面目に聞いていないんじゃないの?」

親としてはそんな気持ちになってしまいます。

しかしお子さんは、授業を真面目に聞いていないわけではありません。
聞いていないのではなく、結果的に聞くことができていないのです。

たとえば中学受験の塾では、授業の中で「聞くとき」「書くとき」を的確に指示されます。
もちろんその指示通りに子どもたちは授業を聞きノートをとるのですが、ノートをとるのに一生懸命で、先生の次の説明に「乗り遅れる」子が出てきます。
塾の授業を一生懸命聞き、宿題もちゃんとやっているのに成績が上がらないお子さんは、そんなお子さんです。

お子さんの成績が上がらないと悩んでいるなら、まずはお子さんの授業の受け方をチェックし、修正のアドバイスをしてあげることが大切です。

その際は「ちゃんと聞きなさい」といった曖昧な表現ではなく「先生が話し始めたら、鉛筆を置いて顔をあげようね」「ノートは全部取れていなくても、帰ってきてからテキストや解説を読んだら思い出せるよ」というように具体的に伝えることが大切です。

偏差値40の子も、ふだんの授業は理解している

「塾の成績が偏差値40くらいから伸びない」というとき、その成績というのは実力テストの成績を指します。
各塾でひと月〜数ヶ月に1回程度のペースで行われる、公開模試や組分けテストの成績です。

塾での「成績」は、「毎週授業を受けたときにどれくらい理解しているか」ではなく、授業を受けてしばらく期間を空けて行われるテストの結果ということなのです。

つまり、毎週の授業は理解できていても、習ってから数週間〜数ヶ月の期間が経ったときに忘れてしまっている、思い出せないという子が、成績の振るわない子ということになります。

実力テストで点が取れないんだから、ふだんの授業が理解できていないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実は実力テストで偏差値が40くらいのお子さんというのは、むしろ授業の理解度は悪くない子が多いのです。

偏差値40の子の中学受験の勉強に足りないのは「伸びる仕組み」

偏差値40くらいのお子さんは、授業はよく理解していて、その週の宿題もまじめにやっているのに、過去に習ったことを忘れてしまうので実力テストで結果が出ないということになります。
このようなお子さんの偏差値を上げるには、まず「伸びる仕組み」をふだんの勉強にとり入れていく必要があります。

伸びる仕組みとは、すなわち効果的な復習のサイクルです。
以前に習ったことを忘れないように復習し、思い出す機会をふだんの勉強にいかにとり入れていくかということです。

中学受験の塾ごとに、このような用途に使える授業回や問題集などがあります。

たとえばサピックスや四谷大塚の算数の授業なら、数回に1回の割合で「総合回」という復習の回があります。
また「基礎トレ」といった過去の復習を基礎レベルで繰り返すテキストがあります。

特に「総合回」のときのテキストや復習用のテキスト(いろいろな単元がランダムに取り扱われているもの)を上手に使うことがポイントです。

朝学習や塾がない日の勉強の一部に、そういったテキストを演習する時間を、10分〜20分でもとり入れることが大切です。
そしてそれが習慣になるころ、効果が出てきます。

偏差値40の子に大切な「モチベーション」と「やる気」の違い

もうひとつ、偏差値40くらいのお子さんに大切なのは、モチベーションです。
モチベーションは「やる気」と捉えられることも多いのですが、実はちょっと違います。

「やる気を出しなさい」と言われても、偏差値40の子のモチベーションは上がりません。
なぜなら、モチベーションを上げるには、「きっとできそう」という自信と成功の予感が必要だからです。

中学受験の塾の偏差値が40くらいのお子さんは、周りとの比較で自分を「できない」と思っていることが多く、これが成績アップを阻害していることが多いのです。

ですから親御さんは「やる気を出しなさい」ではなく「やり方をちょっと変えれば、あなたにはきっとできるはずだと思うよ」といった声かけをしてあげるほうが、お子さんの勉強へのモチベーションは上がります。

日々の学習の中に復習をとり入れてがんばれば、きっと結果に結びつくはず。そうお子さんが思えるような環境づくりが、実は成績アップや中学受験成功への近道なのです。

塾の偏差値40と50の子の間には、実はそんなに大きな溝はありません。
お子さんが自信を持って中学受験にチャレンジできるような環境を、ぜひ作ってあげてみてください。

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫 主任相談員 辻 義夫
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