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【国語力UP】選択問題を確実に得点源にする方法

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公開: 最終更新日:2022年08月02日

中学受験の国語といえば、多くの方は記述問題を思い浮かべると思うのですが、それ以前に選択問題を正しく答えられることが国語の得点力の基盤となります。

ここでは、中学受験の国語の選択問題について、正しい解き方をお話ししたいと思います。

「消去法」だけでは正解できない問題が多くなっている

近年の中学受験の国語でよく出題される選択問題のパターンとして「紛らわしい選択肢」「非常に文章の長い選択肢」などがあります。

お子さんに国語の選択肢の問題を考えてもらうと、無条件に「消去法」によって正解を絞っていくケースが多いのではないでしょうか。

はじめのステップとしてはそれでもいいのですが、難しい問題になると「どちらが正しいか選べない選択肢が2つ残る」ということが起こってくると思います。

このように近年の(特に難関校の)入試問題では「消去法」だけでは正解が出しづらい問題が多くなっています。

選択問題を消去法で考えるのは、「最初のステップだけ」くらいに考えておくのがよいでしょう。

まず素材文をひと通り選んだ状態で設問に取りかかりますが、近年の中学入試の国語の素材文は7000から8000文字に及ぶこともあり、1回読んだだけでは詳細まで内容を把握できていないのが普通です。

選択問題の選択肢をひと通りざっとチェックしたら、まずは明らかに本文と異なった内容のものを外しましょう。
消去法を使うのはここまでです。

次に残りの選択肢について、関連のありそうな本文の部分に戻りながら確認していくことが必要です。
間違った選択肢を確認する際のポイントとして、以下のようなものが挙げられます。

・おおむね素材文と同じことを言っているが、一部、素材文の内容と異なっている
・素材文と因果関係など論理が逆になっている(素材文では「Aだから B」 と言っているのに選択肢では「 BだからA」と言っている
・ 論説文などでは「事実」「筆者の考え」が述べられているが、事実だけが述べられている選択肢

上記のような基準で選択肢を絞っていき、どうしても「どちらも内容が正しい」と感じる選択肢が2つ残ったら、より本文と合致する内容が多く含まれているものを選ぶ、という視点で選択肢と向き合うとよいでしょう。

テスト直しで正しい選択肢を選ぶ力をつける

国語以外の科目にも言えることですが、テスト直しを「正しい答えに直す」ことだと考えているお子さんは少なくありません。

例えば理科や社会の選択問題のテスト直しでは「正解がアだった」ということが大切なのではなく、「なぜアが正解なのか」「なぜ他の選択肢が正解ではないのか」をしっかり理解することが大切です。

国語のテスト直しでも「なぜこの選択肢が正解なのか」「なぜ他の選択肢が正解ではないのか」しっかり素材文に戻って確認することが大切です。

「素材文のこの部分と内容が違っている」「素材文ではこう述べられているが、選択肢では論理が逆になっている」といったことを自分で説明できるようにしながら理解しておくことが大切です。

この作業を実際にテストの時に実行することができれば、選択問題の正答率は上がっていきます。

どうしてもテストの時にはそこまで内容を吟味せず(特に最後まで残った二つの選択肢に関して)、「適当」に答えを書いてしまうお子さんが多いのですが、その原因の一つはテストの制限時間に追われていることです。

早く解こうとするあまり、正しい選択肢を吟味する時間を惜しんでしまい、結果として点数を落としてしまっています

テストで時間を効率的に使って、肝心なところに時間をかけるテクニックはいくつかありますが、たとえば下記のような方法があります。

選択肢の問題では、明らかに間違った選択肢を省いた後で、ある程度丁寧に選択肢を判断していくと「これが正解である可能性が高い」という選択肢を早い段階で見つけられることがあります。
こうなると他の選択肢に関しては「それが正解でない理由」を手早く探してしまえば、時間を短縮できます。

このように、テストの中で時間をかけるべき部分とそうでない部分のメリハリをつけ、正解を出すための時間を惜しまないようにすることが大切です。

正しい選択肢を選ぶために語彙力をつけることも大切

難関校の選択問題では、本文の内容を選択肢では別の言葉に置き換えているケースがあります。

大人が見ればそう難しくはないのですが、お子さんにとっては「本文と全く違ったことが書かれている」と感じられることが多いようです。

そのような問題に引っかかることがないよう、語彙を豊富にしておくことも非常に大切です。

語彙については、選択問題だけでなく、読解そのものの力にも関わってきます。

「読むスピードを速くする方法」の記事でもお伝えした通り、語彙力のないお子さんは素材文を読むスピードが遅く(意味のわからない語句があるたび止まってしまうため)、また読み違いも多くなります。

【国語力UP】読む速度をUPさせる方法

まさに語彙力は、国語の力の源泉ということができますね。

以上、この記事では国語の選択問題の解き方について考えてきました。

ぜひお子さんの国語の学習の参考にしていただければと思います。

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