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塾でもらうプリント類はしっかり保管!塾の予習・復習の方法とは

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公開: 最終更新日:2021年07月20日

塾での学習をより効果的にするために予習と復習は大切です。
でもただでさえ忙しい毎日でどのように予習と復習をさせたらいいのかわからなくなってしまいます。
簡単な予習の習慣と、大切な復習の機会である塾の宿題についてお伝えします。

1日の終わりに、次の授業のテキストをざっと読む習慣を

子どもでも大人でも、まったくの白紙状態で新しい知識に触れても、すんなり理解できるとは限りません。
特に理科と社会は、頭の中に少しでも予備知識があるだけで、理解度に大きな差が出ます。

予習といっても、参考書や問題集などを買ってどんどん先取り学習をする、ということではありません。
子どもが特に興味がある分野があり自発的に予習をしているならいいのですが、無理にする必要はないでしょう。

ただ、1日の勉強の最後に、次の授業で習うところに目を通す習慣をつけるだけでもかまいません。
テキストをざっと読むだけでも、次の授業での理解度がぐっと高まります。

復習は宿題の取捨選択が大切

最近は、進学塾の多くが復習重視の指導を行っています。その中心となるのが塾から出される大量の宿題です。
つまり、子どもたちにとって「勉強」とは多くの場合「塾の宿題をすること」を指しているといえます。

塾通いを始めたばかりの時期は、宿題の多さに驚くでしょう。
しかも、この量は学年が上がるたびにどんどん増えて行くのです。

この宿題をすべて完璧にこなすのは、かなり難しいことです。
短期間なら、多少無理してでもそうできるかもしれませんが、何年もこなし続けることができるのはほんのひと握りの子どもだけです。
とはいえ、宿題をやっていかないと子どもが先生に叱られるんじゃないか、という心配から、つい「宿題はやったの」「全部できるようにがんばりなさい」と言ってしまうお母さんもいることと思います。

塾は「これだけやれば、どんな子でも成績が上がる」という観点で宿題の量を決めています。
でも、それぞれの子どもの理解度や速度は違うので、限られた時間を有効に使うためにも、子どもの宿題の取捨選択は必要になります。

宿題を見て、完全に理解している問題と、今は難しすぎるのであとまわしにする問題にチェックを入れましょう。
やるべき問題は、チェックがついていない箇所です。
このように完全に理解できておらず、でも少しがんばれば理解できる問題だけに集中して取り組むようにしましょう。

「宿題を全部やってないと子どもが叱られるのでは」と心配されるなら、先生に手紙を書いてみてはどうでしょうか。
「本人なりに努力はしましたが、これだけしかできませんでした。やる気はあるのでまたこれからよろしくお願いいたします」など、ひとことでかまいません。
塾の先生も子どもの置かれている立場を理解し、頭ごなしに叱ることはないと思います。

プリント類は時系列に整理して保管

また、塾から大量のテストやプリントを持ち帰りますが、これは復習のためにも必要なのでとっておいてください。
あとから探すことを想定し、できれば時系列で、教科ごとにまとめておくといいでしょう。

中学受験の学習範囲は広いので、どんどん新しいことを習うことになります。
すると以前習った内容の記憶が薄れていき、場合によっては数ヶ月前の教材やプリントを引っ張り出して復習するケースもあります。
「あのプリントどこだっけ」と探す時間がもったいないので、少し整理して保管しましょう。

理想を言えば、教科ごと、単元ごとにまとめるのがいちばんいいのですが、そこまですると負担が大きくなってしまいますね。
いちばんいいのは、箱やファイルなどに「4年生 4月から6月」などと書いておき、その時期のプリントを古い順から重ねていく方法です。
そうすれば、復習したい単元をいつ習ったかさえわかれば、すぐに探し出すことができます。

大量のプリントは子どもの努力の証

また、大量にたまったプリントは、子どもががんばってきた証拠にもなります。
ふだん、テストの点数や成績だけで結果が出てしまいますが、そのためにどれだけ勉強をがんばってきたかをねぎらってあげるという意味でも、プリント類が役に立ちます。

思うように成績が伸びずに落ち込んだ時や、受験本番直前でナーバスになっている時など「あなたはこれだけがんばってきたんだから」という証拠として見せてあげましょう。
山のように積まれたプリントを見て、自分の努力を思い出し、自信がつくこともあるでしょう。

残念ながら不合格という結果が出てしまった場合、傷つき、落ち込んでいる子どもにも、努力の証拠であるプリントの山を見せてあげましょう。
「これだけがんばってきたから、この先絶対いいことがあるからね」と、気持ちを前向きに切り替えてあげてください。

実際に、がんばったことは絶対に無駄になりません。

不合格という結果さえも子どもの貴重な経験になるでしょう。
受験が終わったときにねぎらってあげるためにもプリント類は大切に保管しておきましょう。

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