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算数の苦手なお子さんが、まずテストで取り組むべきこと

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更新: 2017年05月16日 公開:

数えてできる問題を逃さない

高学年のテストでも、数えるだけで正解できる問題は出てきます。
数の問題(約数や倍数など)や「場合の数」などです。もちろん同じ答えを出すのでも、公式などを使えば早く出せますが、算数が苦手なお子さんで、今ひとつ公式などを使いこなす自信がない場合は、そこで無理せずできる限り早く数えるという戦い方もあるということです。

ただしその場合、脈絡なく書くのではなく、書き間違いや写し違いがないよう、整理し、手早く書くことを心がけましょう。数えてできる問題を、きちんと数え切って正解することができれば、それが自信にもなりますし、正しく数えるということは算数が得意になる第一歩でもあります。

数えることに慣れて余裕が出てきたら、数えているうちに「法則」のようなものが見つかり、あとは計算でできる、と自信を持って計算で解くことができるようになります。

「ラスボス」とは勝負しない

算数の問題には、「小問」と呼ばれるものと「大問」と呼ばれるものがあります。小問は1問で独立した問題で、それらを集めて1つの大問が構成されていたりします。
多くの算数のテストでは、まず最初の大問が計算問題、そして2番めの大問がこういった「小問集合」のようになっていますね。

さて、小問の中には比較的文章が短いものとそうでないものがあります。文章が3行までの、いわゆる「3行問題」は、問題条件が単純で易しいものが多いのです。これらをもれなく正解できるというのが、当面の目標です。
問題文が長いものほど問題条件が複雑ですから、小問とはいえ要注意です。時間がかかりそうなら後回しにするのがよいでしょう。

一方、同じテーマの1つの大問に小問が2~3個出される、テストの後半の問題は、(1)、(2)、(3)と小問を追うごとに難しくなっていくのがふつうで、(1)は簡単に解けることが大半です。(1)を解くだけだったら問題条件の一部しか使わなくてよいという作りになっていることも多いのです。

このような問題では(1)を正解するのが必須、そして解けそうであれば(2)も、そして「ラスボス」である(3)に挑むよりも、テストの残り時間も意識して「次の大問の(1)を解いたほうが楽なのではないか」と考えることが大切です。

算数が苦手なお子さんの答案を見ると「時間切れ」で後ろの方の問題に一切手を付けていない大問があることが多いですが、後で解いてみたら正解できた、ということも多いのです。
「(1)だけは絶対解いてみる」ということを意思してテストに臨むことも大切ですね。

算数が苦手でも「偏差値50」はクリアできる

上記のように、まずは大問1の計算問題、そして小問の中でも「3行問題」と呼ばれるもの、あとは他の大問の(1)を確実に正解すれば、偏差値は50を超えることがほとんどです。

算数が苦手なら、まずはこのように「確実に偏差値50を超える」という経験を積み、お子さんが自信をつけた状態でステップアップを目指すのがいいでしょう。
短い時間で、確実に偏差値50をクリアする事ができるようになってくれば、「さらに取れそうな問題」「テストの残り時間を十分かければ正解が出せそうな問題」を検討する余裕も出てきます。

算数に限らずですが、このように科目、テストごとに戦略を立てて取り組み、そして結果が出たらうまくいったかどうか検証することが大切です。
答案が返ってきたら、必ず問題ごとの正答率を確認し、自分の「見立て」と実際の難易度が同じ科どうかを確認する、という手順を繰り返して自信と得点力をつけていきましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 前田 昌宏主任相談員 前田 昌宏
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