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算数が苦手な子どもの志望校の選び方、勉強方法とは

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中学受験はしたいけど、どうしても算数が苦手というお子さんもいることと思います。
そこで今回の記事は、算数がどうしても苦手な場合の志望校選びのポイントについてお伝えします。
ほかの教科はできるけど算数だけが苦手な場合や、基礎的な計算問題の対策方法などについて考えてみましょう。

基礎的な計算問題を取りこぼさない

6年生でどうしても算数が苦手という子も、最低限の基礎的な計算問題はきちんと対策をしておきましょう。
それだけで確実に5〜10点は取れるからです。
計算問題はすぐに結果が出にくいですが、6年生になっても1日10分でもいいので、続けるようにしましょう。
朝ごはんの前の10分など毎日やる習慣を身につけておくと楽です。
計算問題には、単純な四則問題だけではなく、体積、面積、時間などの単位に関する問題も含まれます。

ほとんどの塾では、塾でやるテキストとは別に計算問題集が用意されているので、それを利用しましょう。
ただ、SAPIXは純粋な計算問題が少ない傾向があります。
そしてSAPIXのテストに出題される計算問題よりもやさしめなので、これだけでは足りないかもしれません。計算だけは別の教材を用意したほうがいいでしょう。

子どもの計算問題を見て、数字や線がぐちゃぐちゃだったら、もっと難易度の低い計算問題集を探して、それをていねいにやったほうが早道です。
レベルに合ったものをていねいにやる習慣は、もちろん早いほうがいいのですが、5年生や6年生でも遅すぎることはないので必ず修正してあげてください。

算数だけが苦手な場合の志望校選び

ほかの教科はよくできるのに、算数だけが苦手という子もいますね。
その場合は、最終手段ではありますが、パターン暗記でなんとか算数対策がとれる学校を探すという方法もあります。
あまり数は多くないですが、難関中でも巣鴨中・市川中・東邦大東邦中などの学校では、比較的パターン暗記で対応できる問題も多く出題されます。

見たことのないような問題を無理に取り組ませて、試行錯誤の中で解法を見つけ出す、というのを算数が苦手な子どもに求めるのは、無理があります。
計算問題を含め、とにかく算数が苦手という場合は、志望校の変更も視野に入れた再検討が必要です。
2学期になったら本格的に志望校対策が始まるので、それまでに目標にしていた第一志望校を見直すことになるのを覚悟しておいたほうがいいでしょう。

中堅校狙いなら、直前1ヶ月でしっかり対策

偏差値50くらいの学校が志望校で、算数が苦手という子には、四谷大塚が出している「四科のまとめ 算数」を、1ヶ月くらいかけてていねいに取り組むのがいいでしょう。
四谷大塚偏差値60くらいの対策なら、『プラスワン問題集』または『ステップアップ演習』(共に東京出版)を1冊まるごと、または単元を選んで、仕上げる方法が有効です。
それぞれ問題数は300問くらいなので、まるごとでも1日10問ずつやれば、1ヶ月で終わらせることができます。

また、塾のタイプだと早稲田アカデミーは比較的大量演習型で、「がんばれ!」と子どもを応援する体育会系です。
子どもの性格にもよりますが、パターン暗記をたくさんして苦手な算数の対策をしたい場合は向いている塾ともいえるでしょう。
パターン暗記型の問題は、ある程度の数をこなしてパターンを覚えてしまえば算数が苦手な子でも克服できるので、手も足も出ないということは少ないでしょう。

ほかの教科で算数の10点をカバーする

入試では、算数の10点も理科の10点も同じ。
苦手な算数をがんばって克服するというより、むしろ理科を集中的に強化するという選択肢もあります。
中学受験の理科は1回2時間の授業を10回行えば、入試に必要な説明をすべて終えることができます。
がんばり次第でどうにかなるので、理科で稼ぐほうが向いている子もいるかもしれません。

また、入試の本番で算数の問題が難しすぎて、平均点がかなり下がる年もあります。
算数の合格者平均が100点満点中40点だった、というような場合です。
この場合、ボーダーラインは30点くらいになります。
できる子でも40点、もともと算数が苦手な子なら20点くらいになり、算数にしてはあまり点差が開かないこともたまに起こります。

この場合、算数が苦手な子にも合格の可能性が出てきます。
本来、点差が大きく開く科目である算数で差が大きくない場合、ほかの教科で逆転できることがあります。
そういう意味でも、理科を集中的に強化するという方法は、合格に近づく第一歩になるかもしれません。

算数が突出して難しい学校も意外に狙い目

たとえば、開智中の特進クラスは「御三家」を第一志望にする子が肩慣らしで受験することが多いのですが、それでも算数が100点満中、平均20点という年度がありました。
栄東中の東大選抜コースや渋幕あたりも算数で難しい問題が出る学校です。

算数の問題が難しすぎると、算数で点差が開きにくくなり、ほかの教科で挽回できる可能性が高まるので算数だけが苦手な子には向いていることもあります。
でも、まったく算数の勉強をあきらめるというわけにはいかないので、志望校選びは経験豊富で中学入試の最新情報を把握している塾の先生やプロの家庭教師と作戦を練るようにしましょう。

塾と併用で週1回、半年程度でもいいので、プロの家庭教師にお願いするのも効果的です。
その子に合った勉強方法を教えてくれたり、目的に応じた効果を出せるはずなので、検討してみてもいいかもしれません。

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