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【中学受験】次のテストで点が上がる国語のテスト直し、振り返りのコツ

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公開: 最終更新日:2023年04月13日

今回の記事では、お子さんの塾選びについて考えています。

みなさん、国語のテスト直しはどのようにしているでしょうか?
ここでは、効果的な国語のテスト直しについて考えています。

テスト直し、振り返りは何のためにするのか?

まず、皆さんに質問があります。

テスト直し、テストの振り返りは何のためにするのでしょう?
次のうち、どっちを目的にお子さんはテスト直しをしているでしょうか?

A. テストで解けなかった問題を解けるようにするため
B. 次のテストの点数を上げるため

「あれ?それって同じことじゃないの?」

と思われたでしょうか?

実は、この2つは全く別のことです。
どちらが正しいということではなく、お子さんの状況に合わせていずれかを選べばいいのです。
でも、別のことだということは理解しておかなければなりませんね。

目的が
A. テストで解けなかった問題を解けるようにするため
の場合は、宿題の答え合わせと同じく、模範解答を研究していくといいですね。
※ 参考:国語の成績が上がる記述の答え合わせ法とは

次のテストの点数を上げるためのテスト直し、振り返り

それではテスト直し、振り返りの目的が
B. 次のテストの点数を上げるため
の場合はどうでしょうか。

私はこちらの方が、テスト直しの主な目的だと考えています。
返却されたテストを研究することで、次回以降のテストの得点をアップさせていく。
それでこそ、勉強をやる気も起きるというものです。

では、テストの点数を上げていくテスト直し、振り返りを進める上で、何がポイントになるでしょうか。
一番のポイントは、「次のテストで上手くいく具体的なイメージをつかむこと」です。
そのために必要なテスト直し、振り返りとは、下記の3つを実行していくことです。

①テスト前日・当日の振り返り
②テスト中の振り返り
③問題選別の検証

次の項目では、それぞれについてみていきます。

テストの点数を上げるための振り返り

スポーツのトップ選手は、だれでも、イメージトレーニングを重視しています。
大切な試合が近づくにつれ、その試合のことを具体的に思い描き、自分自身がベストのプレーをしている様子を鮮明に、何度もイメージするそうです。

テストに強い子も同じです。
大事なテストほど早い時期からイメージを形作り、テストの日が近づくにつれて、自分はテストでどのように点をとるのかを具体的にイメージするのです。

テストの前日には
・自分が受けるテストはどのような問題構成か
・問題の難しさはどの程度か
・自分はどの問題を得点源にしていくのか
といったことを、振り返りによって身につけていきます。

具体的には今回のテストで
・何点くらいとれればよかったか
・そのためには、どのあたりの問題を正解させる必要があったか
を振り返るのです。

「漢字と文章の記号問題、論説文の記述問題を正解させる。あと、物語の記述は少し減点されてもバツにはならないようにしたいな。それと、抜き出し問題はできるのとできないのとがあるから、半分ぐらいの計算にしておいて…それで70点は取れると思う。」

くらいイメージできるようになったらいいですね。

なお、お子さんがテストのイメージを具体的につかめているかどうかは、表情に注目すればすぐにわかります。

うつむくようにして、目が下のほうを見つめているようなら、イメージがわいている可能性は高くないでしょう。
一方、顔を上げて、目が時折上のほうを見るようにしながらテストのことを話してくれていれば、お子さんは具体的なイメージがつかめていると考えて間違いありません。

そして、テストの具体的なイメージがつかめたようだな、と判断できたら、「どう?実行できそう?」と聞いてください。

テストで上手くいっている具体的な成功イメージを、お子さんに深く実感させることが目的です。

テスト当日、お子さんを送り出すときには、くれぐれも「今日のテストで点数取れなかったらクラス落ちするんだからね!がんばらなきゃダメよ」のような声かけで、せっかくのお子さんの成功イメージを壊してしまわないようにしたいですね。

テスト開始の合図があるまで、成功イメージを持ち続ける。
これは入試においても全く同じです。

ぜひお子さんに「成功のイメージ」を持たせてあげてくださいね。

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