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「転塾」がいい結果を生むこともある?塾で成績が伸び悩む場合の対処法

「転塾」がいい結果を生むこともある?塾で成績が伸び悩む場合の対処法
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中学受験のために塾に通っているけれど、子どもの成績が思うように伸びない、子どももつらそうでやる気が見えない場合はどうしたらよいのでしょうか。
今回はその対処法についてご説明します。
また「転塾」がその解決につながるのかについても考えてみます。

学校では「できる子」でも...

塾に通っている子どもで、4年生までは順調に成績が伸びていたけれど、5年生になると伸び悩むという話をよくききます。
「学校では成績上位なのに」と悩む親御さんも多いようです。
学校では成績がトップクラスでも、塾ではなかなか成績が伸びないということはよくあります。

進学塾には、学校で「できる子」が集まっているので、その中からさらに成績を伸ばして他の子と差をつけることは、実は簡単なことではありません。
4年生のうちは順調でも、5年生以降になると「このままでいいの?」という状況になってしまう子どももいます。

6年生になるとさらに差が開いてしまい、また受験本番もどんどん近づいてくるので当然子どもは焦ることになります。
そうなると親御さんも「ここまでがんばってきたのに」という気持ちになってしまうかもしれません。
でも、そんな状態の子どもに「やればできるんだから、塾でもっとがんばりなさい」「もっと勉強時間を増やして集中しなさい」など、叱咤激励の言葉をかけるのはあまりいい結果につながりません。

塾に通い始めてから成績が伸びないという場合は、塾以前の生活知識や身体感覚のようなものの不足が原因かもしれません。
また、基礎訓練が不足していることもあります。
小学校高学年になってからそのことに気づいてしまった場合、塾に通い始めてからでも遅くはないので、子どもと向き合う時間を作り、会話や体験を少しずつ増やしてみてください。

たとえば、「合わせて10」「合わせて100」になる数を言い合うとか、2ケタ×1ケタの暗算を筆算せずに訓練するなどです。
日常会話の中で、お母さんが突然問題を出すなど、親子で取り組んでみてください。

親子で楽しみながら生活知識や基礎訓練を強化していくことで、高学年から成績が伸びることもあります。

塾のレベルやタイプが合ってないこともある

それでも成績が思うように伸びず、子ども自信もつらそうにしているなら、転塾も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
せっかく入った塾をやめて他の塾に移ることに抵抗を感じるかもしれませんが、もし塾のレベルやタイプが子どもに合っていないなら、この先ますますしんどくなることになります。

レベルの高い塾で塾内偏差値が45だった子どもでも、転塾したら偏差値が55くらいに上がることもあります(サピックスから日能研に転塾した場合など)。
もちろんこれは学力が急に上がったのではなく、母集団の平均レベルが下がったため本人の偏差値が上がるのですが、これが子どもにとって自信を取り戻すきっかけになることがあります。
急にやる気を出して目の色を変えて勉強を始める子も珍しくありません。

塾通いや受験そのものを諦めてしまうのではなく、その前に転塾を検討してみるのは、ひとつの方法です。
そのときの注意点として「勉強ができなかったらから塾を変えた」という意識で転塾すると子どもの劣等感につながってしまうので、お父さんお母さん自身がそのような意識を持たないように気をつけましょう。
「状況をよい方向に変えるために転塾した」というポジティブな気持ちを持つことが大切です。

子どもの状況をよく見極めて慎重な判断を

がんばっているのに思い通りの結果が出ないのは、子どもにとっても苦しい状況です。親にできることは、まずは現状の把握と原因を探ること。
その結果、今の環境で改善できないと判断した場合は、転塾も視野に入れて子どものためにどういう対策をとるのがベストなのか、じっくり考えてみてください。

この記事を書いた人
主任相談員 小川 大介 主任相談員 小川 大介
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