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9月から、4年生がすべきこと

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更新: 2017年05月18日 公開:

4年生の9月は、勉強のしかたのチェックを

各塾とも4年生の間は、カリキュラム内容が5年生ほど高度でもなく、量もまだ少なめです。
だから多くのお子さんは「がんばって解き方を覚えて次の週の復習テスト、確認テストなどに備える」といった勉強法でなんとか乗り切ることができます。

この学習サイクルのまま5年生になると、成績が急に下るお子さんが出てきます。5年生になると宿題の量は4年生のときの約1.5倍になり、習う内容も高度になるからです。
4年生のときに「がんばって解き方を覚えて・・・」という勉強をしていたお子さんは、量が増えたことで「覚えきれなく」なり、内容が難しくなることで「丸覚え」が効かなくなるのです。

夏休みの間、塾の夏期講習の日程は、ある程度まとまった日数連続で通塾する、というスタイルが多く、その日程の中で復習中心のメニューを毎日連続してこなす、という日々をお子さんたちは送ります。そうすると「明日までに宿題を仕上げる」ために「がんばって解き方を覚えて・・・」という勉強に拍車がかかります。

もしもお子さんが上記のような状態にあると感じるなら、9月~1月の5ヶ月間で勉強のしかたを高学年向きのものに変えていかねばなりません。

「がんばって解き方を覚えて・・・」で成績が下がる仕組み

解き方レベルで覚える学習は「暗記型の学習」と呼ばれ、高学年になると成績が下がる典型的な学習の1つといわれています。
「つるかめ算の解き方は・・・」と完璧に「解き方」を覚えたら、次週、あるいは月に1回行われる「確認テスト」までは覚えていられるかもしれません。でもそれからしばらく時間がたったときはどうでしょう。

さらに、その問題はつるかめ算で解くことができる、ということがわからなければ「解き方」を覚えていても、解くことはできません。つまり、「問題を見抜く力」を養っておかなければならないということです。
「暗記型の学習」を続けている子には「問題を見抜く力」がなかなかつきません。あらかじめ「この問題はつるかめ算で解く」ということがわかっている状態で勉強しているからです。

「問題を見抜く力」をつけるには

「問題を見抜く力」は、つねに「なぜこの問題はこの解き方で解くのか」を意識した学習を続けることでついていきます。因果関係を考えながら学習するのです。
いわゆる「できる子」は、勉強のあいだじゅう「自問自答」を繰り返しています。
それに対して成績が下がってしまう子が繰り返しているのは「当てはめ」です。目の前の問題を習った「型」に当てはめて作業しているのです。

勉強していて「だから結局、どうすればいいってこと?」と性急に「解決法」のみをお子さんが求めるなら、注意が必要です。

勉強の中で「どうしてその解き方で解くのか」を親御さんが質問してあげ、因果関係を考えながら勉強する習慣をつけてあげてください。

この習慣がついてくると、範囲のないテストに強くなっていきます。
お子さんがサピックスにお通いなら、サピックスオープンや組分けテストで結果を出すことが、勉強法の改善の目標になるでしょう。
日能研なら毎月の公開模試、四谷大塚なら公開組分けテスト、志望校判定テストです。

5年生になる前に、範囲のないテストでの得点力をつけておくことが、高学年の学習において大きな財産になります。ぜひ取り組んでみてください。

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫主任相談員 辻 義夫
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