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6年生の春までにすべきこと

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更新: 2017年05月16日 公開:

6年生は他の学年とは違う

塾の学年が上がると、習う内容は難しくなり、もちろん量も多くなります。
塾へ通う日数や塾にいる時間も、学年が上がるにつれて長くなるのが普通です。
3年生よりも4年生、4年生よりも5年生が大変、というわけです。

しかし、6年生だけは他の学年とはちょっと違います。
習う量や時間、難しさだけではなく「大変さの質」が他の学年とはそもそも違うのです。

科目や塾のスタイルにもよりますが、現在主流となっている進学塾では、5年生までに受験学習のおおまかなところを習い終えてしまい、6年生は実戦的な問題演習が中心というカリキュラムになっているところがほとんどです。

つまり、塾の先生は「もうすべて教えるべきことは教えてしまった」という意識で6年生の授業を行うのがふつうなのです。
2月、3月のうちはまだましですが、5月のGW明けくらいからは、どんどん授業も「演習型」になっていきます。
サピックスの6年生はゴールデンウィーク中に「GS特訓」というものがありますが、この講座や日能研の前期日曜特訓などが「演習型」と呼ばれる授業スタイルです。

まず先生が解き方や考え方を教えてくれて、それを自分でできるようになったかを授業中の問題演習で確かめ、宿題で再度思い出し、やってみてから次週のテストで確認する、というのが5年生までの授業の流れですが、だんだんそれが変わっていくのです。

「演習型」の学習とは

基本的な問題は解き方がわかっている、できることが前提で、それらを発展させたり組み合わせたりしながら応用問題に対応できるかを、まず演習することで試し、できなかったら「どこが足りなかったか」を考えて、足りなかった知識を補充したり、足りない力をどうやってつけるかを検討したりするのが「演習型」の授業です。

5年生までは「習うこと(インプット)」が中心でしたが、6年生の5月以降は「習ったことを使う(アウトプット)」が学習の中心になるのです。

「演習型」の授業を成立させるのは、先程も述べたように「これまで習った基本事項をおおむね身につけている」というお子さんの状態です。
そしてその基本事項というのも、進学塾なのでやや高いレベルの話になります。

春のうちに苦手の克服が必須

たとえば速さの単元なら、速さの3公式(速さ・時間・距離の関係からそれぞれを計算で求める)はもちろん、出会いや追いつきの計算、そして円周上の周回や途中で戻る問題などもこれまで習ってきたはずですから、それくらいはできる状態で、より入試に近い難度の問題にチャレンジするということです。

この時点で理解が不十分な単元や苦手な分野が多いと、応用発展の色彩が強い6年生の問題に対応できないのです。

ですから、遅くとも6年生の5月くらいまでに、できるだけ苦手単元や不安のある分野を解決しておくことが重要なのです。
こう考えると、春休みにすべきことがはっきりと見えてきます。
春期講習もありますが、その中でどれくらい苦手な分野の復習ができそうか、春期講習以外にどれくらい時間が取れそうかを確認するところから始めなければなりませんね。

苦手の把握、発見に6年生の模試は最適です。サピックスなら組分けテスト・サピックスオープン、日能研なら毎月の公開模試、四谷大塚なら公開組分けテストや合不合判定テストなどです。5年生よりずっと「実戦的」つまり入試問題に近い出題になっているからです。

どのような分野の問題で失点しているかを確認し、テストで間違った問題だけでなく、その分野を復習、学習しなおしておくことが大切です。

この「テストで間違った問題の分野の学習」を6年生の春のうちに習慣化し、苦手を1つでも多く復習しておくことが6年生の後半につながっていくのです。

この記事を書いた人
主任相談員 小川 大介主任相談員 小川 大介
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