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秋にテストの点が伸び悩んだら

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更新: 2017年05月23日 公開:

4年生の場合

4年生の間は、高学年にくらべて学習内容が易しく量も少ないため、毎回の授業の内容、算数で言えば「解き方」を覚えて次回の授業(復習テストやカリキュラムテスト)に臨むというお子さんが多くいます。

算数で「解き方」を覚えることは必要なことなのですが、ここで重要なのは「つるかめ算の解き方」「消去算の解き方」といったレベルを詳細に覚えるのではなく、「つるかめ算のように、2種類のものが混じっていてそれぞれの量がわからない場合、まず一方に置き換えると単純に考えられるのではないか」といった感覚を身につけることが重要なのです。

あまりにも詳細なレベルで「解き方」を覚える学習を続けていると、早い子では秋ごろから成績が下がってきます。毎回の宿題をすべて2回、3回と繰り返している子に多く見られ、この「クセ」をなおすには、宿題に優先順位をつけて取り組むことが必要です。

1回目に取り組んだあと、

  1. A. 繰り返さなくてももう出来る問題
  2. B. まだ完全には身についていないが、もう一度やることで身につく問題
  3. C. もう一度やっても身につく可能性が低い問題

の3種類に宿題を整理し、Bのみ繰り返すという方法を習慣づけるようにしましょう。

5年生の場合

5年生の秋に成績が伸び悩む、あるいは下がるという場合、苦手科目や単元が足を引っ張っている可能性があります。受験勉強を始めて1年以上がたち、得意や苦手な科目・単元がそろそろはっきりしてきた頃です。

苦手科目、単元がはっきりしている場合は、それを克服する方法を考えればいいですが、漠然としてどこが苦手かわからないという場合は、突き止める必要があります。

数カ月分の公開テスト、マンスリーテストなどを用意し、間違った問題の単元を確認していきましょう。その際、あまりにも正答率の低い問題の直しをしても実質的な効果は低いと考えられますから、お子さんの実力と目標から基準となる正答率を設定(塾の先生のアドバイスを貰っていいでしょう)し、それを超える正答率の問題をピックアップします。

ピックアップした問題の中で多い単元が「苦手単元」と考えられます。学校行事も多いですが、そのぶん代休があったり、祝日も多い季節です。冬になるまでに苦手を克服し、冬休みに学年の総括をし、6年生を迎えたいものですね。

6年生の場合

6年生の秋は今まで習ったことをテストなどでどんどんアウトプットしてく時期です。もちろん塾の模試もそうですが、過去問の演習もどんどん行ってください。この時点で成績が下がるとか、過去問演習で合格ラインに近づいていかないという場合、5年生と同様、特定の苦手分野の存在が考えられます。

5年生と同じように、過去の模試や過去問で間違った問題から、苦手分野を特定しましょう。その中で、克服しやすそうで、重要度の高いものから取り組むのです。重要度は「中学入試によく出る」という切り口で、塾の先生などに相談して決めてもよいでしょう。

塾の模試では、学校名を冠したものも多いですが、必ずしもその順位で入試の結果が決まるものではありません。過去問を多く演習し、合格ラインの点数が取れるようになることが大切です。

思考型学習に変更する適切なタイミング

中学校受験はお子さんの最終目標ではありません。中学受験の学習はもちろん合格が目的ですが、その過程で得られるいろいろな気づきや工夫は、大学受験、さらにその先の学習において大きな力になります。大人になっても使える力を育てることができるのです。

まず問題と向き合い、問題を最後まで「じっくり読み」、答えを導き出したときに問題の「何か分かったか」、さらに問題で「何を聞かれているか」を確認していきましょう。

学習内容に納得がなく、丸暗記のみ頼っていると、やがて限界がやってきます。
とりあえず覚えようという暗記型学習から、「なぜ」「だからどうなるか」という思考型学習方法へ変更することが大切です。

5年生の項目でも述べた通り、秋は休日、祝日が多いので、それらを上手に使って苦手克服や復習、思考型学習の練習をするのがポイント。学校行事などの日程と、それらの代休も上手に使いましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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