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中学受験 読書と読解力の関係は? 塾の国語で読解力をつけるコツとは

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公開: 最終更新日:2021年07月20日

中学受験に限らず、様々な科目に役立つ科目が国語です。
日頃から読書が好きなお子さんは国語が好きなことも多いですが、読書はどんなことに役立つのでしょうか。

読み聞かせから始まる国語力

乳幼児のお子さんは絵本を好み、少しずつ文章が中心の物へと変わっていきます。

最初はお話を聞いてワクワクし、絵やイラストに興味を持ち、内容の楽しさを知り、本の魅力を感じていくだけでOKです。

しかし、読み聞かせを幼い頃にたくさんしていたというだけでは、国語力はつきません。
小学校へ入ってからも、いろいろな本や新聞を読むことを「継続」してこそ、幼い頃の読み聞かせが、国語力に繋がるのです。

様々な科目に役立つ国語

中学受験の勉強では、たくさんの問題に取り組むことになります。
その中で、いくらたくさん公式や解法を覚えていても、問題文を読んで「何が聞かれているのか」がわからなければ、正解を導き出すことはできません。
そのために、しっかりした読解力をつける必要があります。

国語、すなわち読解力をつけるためには、新聞や読み物に親しみ、慣れていくことから始めるとよいでしょう。

まず、おすすめなのは「音読」です。
ある一定期間だけでなく、ずっと続けていくことが大切です。
句読点をしっかり意識しながら読み、内容を読み解けるようになると、心情を理解し、文章の構造を考えられるようになります。

むさぼるように自分の好きな本を読む割には、国語の得点が伸びないお子さんがいます。
このようなお子さんは、読書が国語力につながっていないのです。

1つの原因は、自分の好きな文章ばかり読んでしまい、苦手なタイプの文章ができていることです。つまり、好みでない文章を避ける習慣がついてしまっているのです。
塾の国語では、お子さんの苦手なタイプの文章も出てきます。これらをふだんの学習に活かすことを考えましょう。

塾の国語の素材分を「読書」する

一般に、読書好きのお子さんは物語文が好きです。子どもが読む絵本、児童文学などもすべて「物語」です。
物語の世界を想像し、味わい、物語の主人公になりかわって経験する。読書の基本として必要なことです。

しかし受験勉強では、説明文、論説文なども多く、物語文とはまた違った読み取りをしなければなりません。

まずは、お子さんが苦手そうな文章が授業の題材となっている週は、塾の国語の授業から帰ってきたとき「今日はどんな文章だった?」と聞いてあげるところから始めましょう。
時間がないなりに、塾の授業では文章を読んでいるはずです。お子さんがどれくらい理解できているか、一緒に素材分を読んでみるとわかります。

またお子さんが「今週のはよくわからなかった」というなら、お父さん、お母さんが大人の目線で「こういうことなんじゃないかな」と助言を与えてあげることで「そういうことを説明したかったのか」とお子さんの理解が深まる場合もあります。

素材文の内容だけでなく、設問に関しても「どうしてこんなことを聞かれているんだろうね。」と聞いてあげましょう。出題者の意図を考える習慣のもとになります。

受験で必要な国語力をつけるには、文章を読み取る力だけでなく、問題を理解する力、しっかりと答える力も要します。
「幼い頃から継続的に出来ていなかったから手遅れなのね」と諦めないでください。

塾で「分かりづらかった」と思う週でも、あとでお父さん、お母さんと紐解くことで「これならできそう!」と思えたら、しめたものです。

気負わず、文章に親しむことを知ってもらうことから一歩ずつ始めてみてください。

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