6年生秋以降の過去問題への取り組み方と、受験直前期の過ごし方について

6年生秋以降の過去問題への取り組み方と、受験直前期の過ごし方について
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中学受験の本番が近づく、6年生の秋以降はとても大切な時期です。
ここでは、この時期に取り組む過去問題についてと、受験直前の過ごし方の注意点について考えてみたいと思います。

過去問は6年生の1学期か2学期から

基本的には過去問に取り組むのは6年生の2学期からでいいのですが、国語の入試問題が記述問題で文字数が極端に多いなど、他校と傾向が大きくちがう学校を受験するなら、1学期から始めたほうがいい場合もあります。
国語の入試問題はここ20年でかなり難しくなっていますが、市販されている問題集や塾のテキストは昔の入試問題を参照して作られているものが少なくありません。直近の過去問題に取り組むようにしてください。

過去問に取り組むときには、各教科とも完璧にやろうとせず、「ここで何点、ここで何点」と計算しながら点数を積み上げていき、合格最低点プラス5点を目標に復習をしましょう。
試験に合格することが目的なので、ただ解くのではなく、まちがった問題をしっかり解き直したり、問題の傾向を考えながら取り組みましょう。

過去問を何年分やるかの判断も大切

また、過去問を何年分やるかは、出題傾向が大きく変わる年があるので、学校や教科によって変わります。
傾向が変わっている場合は、変わる前の過去問をいくら解いても意味がありません。
たとえば、それまではすべてが選択問題だったのに記述式に変わったりすると、選択問題だったころの過去問をやっても入試対策にはならないでしょう。

しかし、麻布や女子学院のように、ここ数十年、まったく傾向が変わっていない学校もあります。
こうした学校を受験するなら、算数や理科も10年分くらいはやっておきたいところです。
また、問題の傾向は変わらなくても、難易度が大きく変わる学校もあります。
このような入試問題の傾向に関する情報は、塾の先生なら知っているはずなので、お子さんの志望校の傾向について相談してみるといいでしょう。

過去問は年度の古いものから

中学受験の全体的な傾向として、毎年少しずつ難易度が上がってきています。
ですので、過去問題をやるときは、古いものから取り組むようにしましょう。
だんだんと新しい問題に挑戦していきながら「5年前にこんな条件が加わって、難易度も上がったんだな」と気づくことができるのが理想的です。

入試問題には、学校側の「こんな生徒に入学してほしい」という期待の表れです。
「ひとつひとつの言葉を注視できる注意力のある子」「難しい問題にも最後まで集中力を切らさずに解き切る忍耐力のある子」などです。
過去問をていねいにやることで、子ども自身がこれらの「学校側の期待」を感じ取っていくので、早く早くとあまりせかさないようにしましょう。

11月以降の直前期は得意分野に重点を

入試直前期にさしかかる11月以降は、子どもがモチベーションを保ち、自信を持って試験に挑めるように学習内容を調整していくことが重要です。
この時期は、確実に得点するために苦手分野を勉強させたくなりますが、そうではなく、得意な部分を重点的に勉強するようにしましょう。

自信を持つことで、落ち着いた気持ちで入試本番を迎えることができ、集中して問題に取り組むことができるでしょう。
「あれもやっておけばよかった」ではなく「これもあれも得意だからきっと大丈夫」という気持ちで直前期をすごせるような学習ができるように心がけましょう。

直前期の体調管理とモチベーションの維持

また、この時期には体調管理を最優先させてください。
毎晩夜遅くまで勉強させないように気をつけましょう。
寝る時間がきたら、やるべき勉強が残っていても寝ることを優先させましょう。
寝不足で勉強してもあまり効果がないので、しっかり睡眠をとり、常に頭がすっきりしている状態にしてあげてください。

モチベーションの維持も大切なことです。
これは、ご家庭での声かけでしっかりと支えてあげてください。
「そんな勉強じゃ受からないわよ」「もっとしっかりやらなきゃ」といった否定的な言葉を口にしてしまうと、子どもも「受からないような勉強してきた僕は、きっと受からないような気がする」という心境になってしまいます。
否定的な言葉はできるだけ使わず、肯定的な言葉に言い換えるようにしてください。

また、直前期から入試当日まで「そろそろ本気だそうか」という言葉をかけてあげてください。
言われた子は「これまでは発揮できなかったけど、自分には本気を出せばこれだけの力があるんだ」「もしかしたら、これから本気を出せば本当に合格するかもしれない」という前向きな気持ちになることができます。
実際に、最後の2週間だけでも真剣に勉強できたら合格の確率はアップします。
子ども本人も「本当にこれまでがんばって勉強してきたんだ」という気持ちで入試当日を迎えることができます。

入試当日まで、明るい表情で「そろそろ本気出そうか」と言い続け、子どものモチベーションを維持してあげてください。

イメージトレーニングで本来の実力を発揮

最後の仕上げとして、受験当日のイメージトレーニングをしておくことをおすすめします。
なんとなくこんな感じかな、と想像するのではなく、具体的に受験の日の朝、何時ごろ起きて、どうやって試験会場に行って、どんな心境で問題に取り組むかをできるだけリアルに細かく、何度も子どもに想像させるのです。

未体験のことを想像するのは難しいので、大人が質問しながら一緒にイメージを作っていきましょう。
「外は寒い?それとも暖かい?」「そのときはどんな気持ちかな?」「試験会場に着いたらまず何をする?」など、子どもが具体的にイメージできるまで何度も質問してみてください。

あまり深刻にならずに、前向きな気持ちでイメージトレーニングをしましょう。」試験当日、子どもが「お母さんと一緒にシミュレーションしたな」思い出して、緊張が軽減するかもしれません。
本来の実力を発揮できるように、事前のイメージトレーニングをしっかりやっておきましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 前田 昌宏 主任相談員 前田 昌宏
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