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新学年までにすべきこと

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更新: 2017年05月24日 公開:

新学年はほぼ1.5倍 学習時間が増える

1月半ばを過ぎると、いよいよ新学年に向けての準備の時期です。
塾では学年が新しくなると、講座の数や講義の時間が増えるうえ、オプション講座なども変わってきます。お子さんの塾にかける労力は、学年が変わるとそれまでの約1.5倍以上になると言われています。具体的には各塾の拘束時間は以下のように変わっていきます。

授業の週あたりの拘束時間

  4年生 5年生 6年生
SAPIX 6時間 9時間 8時間
日能研 約6.5時間 12時間 約11.5時間
早稲田アカデミー 3時間 11時間 11時間
浜学園 約6時間 約6時間 約6時間

あくまで目安ですが、学年があがるにつれて、授業時間や宿題、テスト回数が増えるなど、お子さんの負担が大きくなっていきます。5年生と6年生で負担が変わらないように見える塾もありますが、6年生になると志望校別特訓を受講しなければならない場合がほとんどで、その宿題なども含めて実質的にはかなりの負担増になります。

新年度になって、負担が増えてから慌てないように1月から予行演習をしておきましょう。例えばSAPIXの場合は、4年生から5年生にあがると、通塾が1回増えることになります。これまでと学習リズムが変わるので、その練習として1月は塾とは別に、勉強する日を1日増やしたスケジュールを組むようにするのです。

塾別・学習時間と講義内容の変化

さらに各塾の講義内容の変化を見ていきましょう。

SAPIX

4年生から新5年生になる場合、授業時間は60分から90分となります。時間は1.5倍ですが、実質の勉強量は、2倍になるとイメージして取り組むのがよいでしょう。4年生内容は暗記型でも対応できますが、学習内容がレベルアップするので新5年生からは問題を読み解き、内容や情報を整理して理解を深めることが必要となります。新6年生は「土曜特別特訓(土特)」、9月以降には日曜に「サンデーSAPIX(SS)」など多数の特別講座が行われます。

日能研

4年生から新5年生になると、授業時間と宿題などにかかる時間を合計すると、ほぼ2倍になります。そして5年生のときは隔週の実施だった「カリキュラムテスト(カリテ)」が6年生になると毎週の実施になります。テストが返却されたら、正答率表など豊富な資料をうまく使って直し、復習をしておくことが重要です。カリテはテキストの問題と同じような問題が出ることも多く、その対策に走るあまり暗記中心の学習にならないように注意する必要があります。
月に1回行われる「公開模試」の内容と量も、学年が上がるとぐっとアップするので、こちらもテスト直しと復習のサイクルを作っておくことが重要です。

早稲田アカデミー

4年生から新5年生では3時間から11時間と約4倍になり、中学校入試で確実に点数を上げるための勉強に変わります。カリキュラムの進行が早くなり、宿題が増えるので解けない問題や苦手単元をチェックしておくことが大切。宿題の多さでは定評があり、家庭学習の時間の使い方を工夫する必要があります。お子さんの学力に合わせ、もうすでに出来る問題が宿題の中に多く含まれる場合は取捨選択するなど、宿題を今やるべきものとそうでないものに分類することが大切です。

浜学園

新学年になっても授業時間に変わりはないが、新5年生は平常授業、オプション講座である「最高レベル特訓」の学習量とレベルが4年生のときと比べてぐっと上がります。新6年生は「学校別対策講座」「学校別オープン模試」など特別講座やイベント・模試が増えます。またクラスがあがると宿題も増え、学習量も多くなり時間もかかります。塾生を対象にしたWeb講義では、授業を撮影した映像が配信されているので、テストで思うように理解が深まらない場合、単元の復習がしたい場合などに役立てたいですね。

叱らずにスローに うまくいく予感を

お子さんを取り巻く環境が変化して、新年度に入ってテストの成績がダウンしたり、思うように成績が伸びない場合も、感情的に叱らないようにしましょう。
親御さんの表情が険しくなり家庭が勉強だけといった雰囲気になると、お子さんは「受験勉強が一生つづく」「永遠に終わらない」といった気分になって、モチベーションも下がってしまいます。

新学年になると勉強の量は増えます。お子さんは「量が多いから、早く集中して済ませなくてはならない」とは理解できていても、焦ってしまって本来の実力が出せない場合もあるのです。全問パーフェクトでなくても構いません。まずは宿題の中で「もう少しがんばればできるようになる」問題を3問だけ自力で答えを出す、といった小さな目標を立て、それをコツコツ達成していくようなスローな勉強を心がけてください。

そして「あなたは本当はできる子だから、ここをもう少しがんばってみただどうかしら」「あなたは頑張り屋さんだから、きっと結果が出るはず」と声をかけてあげてください。親御さんの優しい見守りで、「少し努力すれば何とかなる! うまくいきそうな気がする」という予感を与えることができます。

さらに今の学年での学習方法がよい状態で定着しているか、1月の間にもう一度チェックです。各教科のノートを見て、改善点はないか、ノートを取ったときの授業をしっかり覚えているかなど、チェックすべき点は多いです。じっくり眺めていると苦手克服のヒントも見えてきます。

ノートを確認したら、学習スケジュールなどの時間配分を含めて、新学期からの授業の受け方をお子さんと話し合ってみましょう。これまで、塾の授業でどんなことで困っていたかなども、聞くことができるかもしれません。しっかり今の学年を総括してから新学年に臨む。1月はそういった時間の使い方をしてください。

この記事を書いた人
主任相談員 前田 昌宏主任相談員 前田 昌宏
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